conference:競争原理と司法の効率化
ある研究会で、司法の効率化に関する経済学者の発表を聞いた。
ADRという競争相手が現れることが、司法の効率化につながるかどうかという問題だったが、発表者ももちろん単純な結論に飛びついているわけではない。
現状のADRが競争相手になっているとはとても言えず、かえって交通事故紛争処理センターのように代替的紛争処理との名に値する存在が登場してくると、両者が切磋琢磨して発展するというような構図にはならないことも見えてくる。
弁護士は、競争関係の中で顧客を獲得するためによりよいサービスを提供するようになる可能性があるが、そこには質を落とした価格競争の恐れもあり、あるいは非弁提携の可能性もあり、そしてそれらがイケナイことだと全面否定するほど単純でもない。
迷宮に陥ったような気分の研究会であった。
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