article:イギリスで道路公害訴訟が少ない理由について
中島弘雅「イギリスで道路公害訴訟が少ない理由について」
松澤還暦記念『民事手続法と商事法務』所収
道路公害訴訟に悩まされる日本にとって、この種の訴訟が少ない国はどうなっとるんだろうか、というのが問題関心だが、結局は事前に計画立案・合意調達過程での住民意見が十分表明する機会を与えられ、異議も言えるというところに原因があるとのことである。
土建業者と癒着した官僚(地方含む)が強引に計画を立ち上げて、住民にはおざなり説明会だけで十分と考え、アセスも適当極まる形ばかりのものにしておいて、後で工事が立ち往生、道路ができてからも公害でみんなが困るし渋滞で使えない、そんな頃には責任ある官僚はとうに異動し出世していたりするという極東某国には、大いに参考になるのではないか?
もっとも根回しやガス抜きをもっとすればいいんだろ、という形で受け取られるおそれが多分にあるのだが。
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