arret:教授の言動を理由とする懲戒処分の無効
色々な意味で興味深い。
大学の先生が新聞紙上で修正主義的な言動を明らかにしたところ、大学がこれを戒告処分にして、教授会や授業の中止を「要請」した。
これは無効だと主張して争われ、原審は一部却下、一部請求棄却の判決を下した。
最高裁は、訴えを適法と認め、しかも大学側の各処分を違法と認めた。
訴えの利益としては、お願いの形を取った要請は業務命令の実質を持つので、その無効確認の利益はあるとしたところが注目される。
また、修正主義的な歴史観の披瀝についても、これが新聞紙上に載ったからと言って大学の名誉が害されると言ったことはないとしている。意見表明の自由という角度から捕らえることができそうである。
昔誰かがいった言葉。「君の言動には全く賛成できない。しかし君がそうした言動をする自由については、私は命に代えても守るつもりだ。」
というような趣旨の言葉を思い出させる判決である。
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コメント
最高裁の判決文を読んでみましたが,この学校法人には禁止事項として「生徒にみだりに自習をさせ」ることがあげられていますね。
「教えるのが2,自習が8」というのはセーフなのだろうか。
ちなみに,原審は名古屋高等裁判所ですね。
投稿: h | 2007/07/15 10:26
判決文に見られる規則は、大学のものとはちょっと思えない感じがしました。
投稿: 町村 | 2007/07/15 23:28
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投稿: 賃貸 | 2007/07/30 12:43
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投稿: 留学 | 2007/07/30 12:45