NETでまた逮捕、ただし今回は単純著作権侵害事例
CNET Japan:アフィリエイト収入が目的--書籍の無断ウェブ掲載で逮捕
「最新版 香水の教科書」の文章のほぼすべてとなる109章分を無断で複製し、自身が運営するウェブサイトに掲載したという千葉県の男性が、著作権侵害の廉で逮捕され、送検された。
この男のねらいはアフィリエイトである。アフィリエイト目的で約100のURLを持ち、毎月約10万円の収入を得ていたという。
その点では、アフィリエイトで儲かる儲かると煽った一部書籍や雑誌の責任を問いたくなる事例でもある。
それに、月収がたった10万円なのに警察に捕まるなんて、割の合わない話ではないか。
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コメント
私がこのニュース見て、ちょっと意外に感じたのは、
以下のACCSのサイトの情報によれば、
http://www2.accsjp.or.jp/news/news070515.html
1.著作権者→学習研究社に相談
2.学習研究社→ACCSに連絡(相談)
3.ACCS→千葉県警に相談
という経緯をたどって逮捕されたという点と、この本は、デジタル
コンテンツとしては販売されておらず、通常の紙媒体として売って
いる本にもかかわらず、ACCSが動いてくれたという点ですね・・・。
(ACCSの目的)
http://www2.accsjp.or.jp/about/aboutaccs.html#mokuteki
> ACCSは、コンピュータソフトウェアをはじめとしたデジタル著作物
> の著作権者の権利を保護すると共に、著作権の普及活動を行い、
> コンピュータ社会における文化の発展に寄与することを目的
> としています。
#「複製」とは、紙媒体をスキャニングしてアップロードしたのか?
#それとも、文章をテキストベースですべて手打ち入力したのか?
#スキャナを押収したとは書かれていないようなので、後者か・・?
ACCS会員ではない著作権者が直接警察に告訴した場合でも、今回と
同様に警察は動いてくれるものなのでしょうか・・・?
投稿: sophist | 2007/05/16 00:39
うーん、私も詳しいことは分かりませんが、ACCSの●●●さんが個人的に動いたということではないかなぁと想像しておりました。
告訴や被害届がどういうときに受理されるのかは、詳しい方が色々いることかと。
投稿: 町村 | 2007/05/16 01:17
著作権者が直接警察に告訴した場合は、なんとなく、警察は「民事不介入」
の立場を取る(つまりは、逮捕なんてしなくて、「当事者間で解決してね」
と言って突き放す)んじゃないかと思ってしまったんです・・・。
最近でこそ、著作権違反が刑事事件となるケースは珍しくなくなってきて
いますが、大昔(15年以上前)、学部生で著作権法の講義を聞いた際に、
私の頭の中に
著作権違反 ⇒ "民事的にしか" 解決されない (民事訴訟で争うしかない)
という(間違った)理解が刷り込まれてしまったもので、警察って、そんな
に著作権違反を取り締まってくれるのかなぁ・・・と思ってしまったのです。
答えを求めて書いたというよりは、個人的な感想です。・・・すいません。
投稿: sophist | 2007/05/16 02:05