LS適性試験の受験者数
先日、今年度の法科大学院入学者が、約半数の法科大学院で定員割れしているという報道に接した。
来年度入学者の動向を示す適性試験受験者数だが、更に厳しい状況だ。
今日聞いたところでは、DNCへの申し込みが昨年より2500人以上も減っている。JLFでも500人程度減少ということで、ロースクール受験希望者が着実に減っていることは確かなことのようである。
旧司法試験受験者層が減少する中、法科大学院進学希望者は法学部新卒学生を中心に、他学部卒業生と社会人がどれほど加わるか、予断を許さない。
いずれにしても、旧司法試験受験者を前提とした既習者教育は数年以内に消滅し、法学部新卒を既習者とする教育になるのだろう。
そうなると学部教育と法科大学院教育とが連続的に再編成されることになっていくように予想される。
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コメント
>法学部新卒を既習者とする教育
では、未習者はどのようなカテゴリーに属する人々になるとお考えですか?
他学部・社会人が法学部新卒よりも多くなるなんてことはありえないでしょうし、法学部新卒で既習に入れなかった人間を取るのであれば、そもそもの未習者コースの予定する入学者ではない。
困りましたね・・・
投稿: 一見さん | 2007/05/23 08:25
未修者は、その数少ないと言われる他学部卒業生・社会人のための制度ですから、制度設計者としては予定通りというところでしょう。
その数が少ないというのが見込み違いですが。
さらに理想と現実が違っているのは、法学部新卒学生が必ずしも既習者レベルに至っていないことでしょう。
ひとごとではありませんが。
投稿: 町村 | 2007/05/23 10:42