2007民訴学会初日
早稲田大学で開催された民事訴訟法学会第77回大会は、早稲田の豪華な設備を利用させて貰って、大変盛り上がった個別報告で一日目を終えた。
最初の個別報告は、弁護士の包括的代理権、特に特別委任事項を記載した委任状があっても、特別委任事項についての当事者本人の意思が改めて必要という趣旨の内容であり、加藤新太郎所長が厳しい追及を見せた。
二番目は欠席判決についての、ドイツ・オーストリア法制研究の上に立つ、日本法での擬制自白結審への救済に必要を訴えるもの。
三番目は、外国判決の承認執行において、手続的公序の審査が必要であることを強く訴える内容。
そして最後は、裁判官による事実認定の研究、特に書証の原本審査の重要性などを説くもの。事実認定のプロセスや問題点は、理論的研究が乏しいという苦言が胸に残った。
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