univ:学生が自殺で准教授が懲戒免職
この記事からは詳しいことは分からないし、無くなった方やそのご遺族には誠にお気の毒だが、日経新聞(紙版)にはもう少し詳しい記事があった。
それによると、問題の授業は2年生の基礎演習で、3人しかいないゼミだった。
出された課題は、「社説の要約や経済学の演習問題計5題」であり、准教授は女子学生に対して「提出が遅れれば留年させる」とメールで通告したという。
そして問題の提出期限に、女子学生は全てを提出することができず、准教授にメールで「留年することは分かっています。人生もやめます」と伝え、 その直後に渡良瀬川で入水自殺した。
なお、朝日新聞サイトでは、「自殺をほのめかす内容のメールを送った後も、しばらく学生を捜さなかった」ことも指摘されている。
すべては個別具体的な事情によるし、学生個人個人の個性にもよる。ショックを与えるような言動は、それが学生の発奮を促すかどうか、よく見極めないといけないということなのであろう。しかしそれにしても、科目担当者のレベルでどこまでできるかというと、限界があるだろう。
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コメント
セミナーの最中に、叱責された大学院生がゼミ室の窓から飛び降り、死亡しましたが、誰も一切処分されず、講座を主宰する教授も従前のとおり勤務を続けた事例があります。
あのケースは、学生の個別的事情と解釈され、こちらのケースは教員の指導に問題ありと解釈されている。
なんだか釈然としないものを感じます。どちらも教員の指導が自殺の引き金になったことは間違いないんですが。
投稿: Inoue | 2007/04/11 07:50