court_techno:音声認識なるか?
asahi.com:裁判員時代の公判調書、自動化なるか 方言認識など課題
この記事では、速記官がコメントしており、特に速記官なら法廷で聞き直すことが可能という指摘がなされている。
速記官を廃止して録音反訳、そして音声認識に突き進むという最高裁の方針は、数年前の学会でも指摘したところだが、あまりにテクノロジーを過信しているのではないか?
アメリカでは、速記官(コートレポーター)がタイプし、それがコンピュータでリアルタイムスクリプトになっている。
日本でも、速記官有志の開発したはやとくんシステムにより、同様のことが可能になる。検索頭出しが可能になるという程度の不完全なものではなく、完全なスクリプトができるシステムが出来上がっているのに、わざわざその人材をなくして、不完全な目標しか立てられない方法を選ぶのはどうしてなのだろうか?
ちなみに、昨年春に音声認識でリアルタイムスクリプトを実現したBUGと富士通のシステムを利用したことがあった。しかしあのシステムも、結局人が介在して音声を標準化しており、コスト的には決して安くない。
参考サイト電子速記研究会(BLOG)http://www2.hayatokun.coco.jp/modules/popnupblog/
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コメント
いつかは夢の翻訳&通訳機が出てくるだろうと思いますが、まだまだこの分野では人に勝る機械はないでしょう。
記事を拝見しましたが、速記官さんのおっしゃるとおりです。
速記官さんの仕事は実に地味で孤独な作業のように考えていましたが、本当はめちゃくちゃ“人”にかかわりのある人間臭いお仕事なんですね。
投稿: bengoshi_kowai | 2007/04/29 01:19