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2007/03/21

IP知財研究所の在外研究、また食い物にされる

学問カテゴリーに入れるのが残念な話だが、
Asahi.com:中国派遣、実は日本に 大学元助手告訴へ 経産省系財団

どこかで聞いたような話だなと思ったら、知的財産研究所が明治大学の助教授に欺されたため、過去のケースを調べたところ、こちらが発覚したということだ。

ちなみに、知的財産研究所のウェブに詳しい報告書(PDF)がある。

それによれば、詐欺をはたらいたのは立命館大学の助手だった川島光弘という人物で、その手口は、中国に派遣されてすぐに帰国し、その後も中国でのシンポに出席要請を受けると短期渡航して出たり、渡航記録コピーの提出要請があると中国に行って国際郵便でおくったりと、滞在の偽装工作を繰り返し、最終的にパスポートのコピーを見せろといわれると、出国・帰国の日付を合わせたコピーを自分で作って出したというものだ。

計画的かつ執拗な詐欺行為であり、なぜそうまでして日本にいなければならなかったのか、事情があるのかも知れない。
前の明治大学の助教授のケースは、明治大学に就職できるという話があったので無断で帰国したということだったから、それなりに同情もできる。ただ、そうした事情を両機関に相談して正面から突破すれば何の問題もないのに、というところだった。

しかし今度のケースは、そうした同情できる事情があるのかないのか、よく分からない。
いずれにしても、中国に長期滞在した経歴があったところで特に人生が好転するわけでもないと思うし、行きたくなければ行かなければよいし、そう知的財産研究所にもいえば良さそうなものだ。推薦教授のメンツをつぶせなかったのかな?

ちなみに上記PDFファイルによれば、このような悪質な行為を行った人物を推薦したことについて、推薦教授に対して謝罪文を要求するとある。推薦する側としてはとんだ赤っ恥をかかされたものであり、誠にお気の毒だ。

なお、知的財産研究所はこの人物に対する関わりを極力消し去りたいらしく、平成17年度長期在外研究員・短期派遣研究員報告会のページには3名の研究報告があるとされながら2名分しかリストされておらず、主宰者挨拶から最初の報告まで1時間のギャップがあるという不自然さを露呈している。

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コメント

海外の某研究所の学生だった頃、○△会館や××大学、某研究所で日本の学者を呼んでの日本史のセミナーが開かれた。大学時代の恩師が団長だったので、私が通訳として呼ばれるはめに。
日本史の学者さんが海外に出ることは少ないらしく、明らかに皆さん観光気分。私はいつの間にはすっかり観光ガイドと化していた。
会議をサボる人あり、迷子になる人あり。
某国人の先生らに「君はガイドじゃないんだし、彼らも大人なんだから放っておきなさい」と注意されるし、その横で日本の先生方は「タクシー呼んで」とご機嫌で私をこき使うし。恥ずかしかったですね。

会議が終わった後はなぜか皆さん「日本には帰れないからイタリア観光に出かける」と言っておられた。イタリアでは別の気の毒な学生さんが待っているらしかった。

後日、恩師から電話があり「領収書ない?なんでもいいから、あったら頂戴」と言われた。
何に使う気だったのだろう。

もちろん渡さなかった。

注:恩師といっても2、3コマ講義に出ていただけで卒業してからは音信不通だった。たまたま私が某国にいたから連絡をしてきたようで。実に鼻が利くお方です。

投稿: bengoshi_kowai | 2007/03/21 13:59

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