CMS:ミネソタ州裁判所のコートマネージメントシステムは凄い
20日は、ミネアポリスにある市法務局兼検事局と、ミネソタ州第四裁判区のHennepin郡裁判所を訪れた。
左がかつてのシティホール兼裁判所、右が現在のシティホール兼裁判所である。もっとも左のレトロな建物にも、市長室とか市議会場とか、裁判所の少額裁判所や仲裁裁判所が残っていた。
コートマネージメントシステムは、現在更新中で、新しい州全体と互換性を持ったシステムであるMNCISに入れ替わるのが今度の7月ということである。
そのMNCISだが、要するに裁判所の事件記録を電子化したものだ。
まず民事について、申立ては相変わらず紙で申し立てられる。申立て手数料は小切手だ。
これを専任職員が、当事者名、代理人名、受付日、事件の種類(選択式)を入力し、小切手情報も入力する。すると、コンピュータが自動的に事件番号と担当判事を割り振る。
申立書のコンテンツの部分は、専任職員2名がスキャンして画像ファイルにする。定型的な事件要素はキー入力もするので、その限りで検索もできる。もっともOCRでの読み込みをすればよいと思うのだが、ミスを恐れてのことだろうか?
ここで入力されたものが、いわば事件記録の編綴にあたり、以後このファイルをベースに判事は審理スケジュールおよび審理内容を日付順に管理できるし、同一の内容はクラークも、市の法務局兼検察局も利用できるようになる。
ちなみに期日の調書にあたる部分は、コートクラークが二人いる法廷ではその場でコンピュータに入力するし、一人の法廷では紙にプリントアウトした調書に記入して、法廷後に入力する。
以前に宇都宮地裁で実験されていたロータスノートベースのシステムと同じといえば同じなのだが、州全体で共通システムにより相互参照も可能になるところが凄い。
刑事事件にも使われており、刑事では警察が拘置所に被疑者を連れて行った段階での入力や検察官の起訴状や告訴状に基づく入力、その他の捜査機関の行う立件での入力が、そのまま裁判所のシステムに流用されるので、よりe-filingに近いものということができる。
将来的には、シャルロットでやられているような全市内パトカーの無線LAN接続も実施したいということだった。現在は、少なくともハンドヘルドの入力端末で交通違反切符を切るのが先端的である。
こちらの写真は、古いコートハウス内にある正義の女神。剣と法律書を持つ。この構図も時々見かけるが、やはり秤の方がよいと思う。
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