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2007/02/22

SNSが企業舎弟になってしまった恐怖

mixiユーザとしては、ゆびとまで起こった事態に大いなる危機感を感じざるを得ない。
風評被害などといって、あたかも自分たちとは関係のない事件に関係あるかのような噂で迷惑しているような言い方をしているところに呆れかえるのだが、現時点で判明していることは、要するにSNSの代表取締役社長がヤクザの元組長であり、逮捕されるまで居座っていたということだ。
SNSというのはある程度(かなりの程度)個人情報やプライバシー情報をその中で公開し、リアルな知り合いとオンラインでつながったり、SNSでできた人間関係をオフラインに持ち込んだりする。社会の様々な層がそこに現れてプライベートな情報を蓄積していく。
mixiでは皇族の中にも利用者がいて騒ぎになったくらいであるし、別の例ではそこでの個人情報と事故で流出したファイルとが結びついてプライバシーの重大な侵害に結びついた事件が記憶に新しい。
プライベートな情報の中には、その人の弱みに関わる情報だったり、公開されればスキャンダルとなるような情報が多数含まれ、そういうのを不用意に会員全体に公開して炎上の標的になったケースも一つ二つではない。

ゆびとまの場合、現在でも357万人が会員として登録されており、それらの人々のプライベートな情報が公開・非公開で蓄積されているわけだ。

人ごとではなく、ゆびとまはウェブ同窓会ということを売り物にしていて、当然ながら南山大学もその中にある。南山大学出身ということで登録している人が1070人もいるらしいし、教職員でも3人いるらしい。そう言った人たちが仲間内ということで交わしているメッセージ、これはすべてゆびとまのサーバに蓄積されているわけだが、その会員個人の情報のみならず、会員が共通に属している南山大学の様々な情報が蓄積されていることは想像に難くない。

そのトップ、つまりサーバの管理者も含めて指揮命令できる地位にヤクザがついたとき、要するに企業舎弟となってしまったとき、何が起こるか?
(注記:ある弁護士さんのご指摘によれば、「企業舎弟」という呼称は、「暴力団の準構成員として暴力団の威力を背景としつつ、合法企業の形態をとりつつ各種の利権をあさるもの」とされ、その範疇では包含されないものもあるため、数年前から「フロント企業」という名称を使用しているとのこと。
本エントリは、続きを読んでいただければ分かるように、暴力団元組長が社長になっていたSNSという実例を踏まえ、SNSサービスを展開する企業が暴力団の指揮命令を受ける存在となっていたらどうなるかを考えたものである。ゆびとまがここでいう「企業舎弟」であると断定する趣旨ではないので、誤解なきよう。)

ちなみに、ゆびとまは今回の事態を受けて、経営陣を刷新するとともに、過去の個人情報の漏洩はなかったと断言している。→ゆびとまのブログ

「一部の報道や風評により、「この指とまれ!」に関する個人情報の漏洩や悪用の恐れなどが取り沙汰され、ご不安に思われていることと存じますが、そのような事実は一切ございませんことお知らせいたします。
個人情報をお預かりしておりますサーバセンターへの入室は毎時必ず記録をとっており、サーバにアクセスした個人を特定できるほか、サーバへのアクセスは社内のみに限定するなど徹底した情報管理を行っております。また、過去に情報漏洩も無く、今後も管理上全く問題はございません。
今回の報道を受け、あらためてサーバへのアクセスログを確認しましたが、個人情報の不正な流出の事実はございませんでしたので、どうぞご安心ください。」

また、同じメッセージでは、逮捕された代表取締役社長を取締役会で解任し、新しい役員体制になったことと、元愛媛県警察本部長だった80歳の平成国際大学名誉教授をコンプライアンス委員長にしたからもう安心ということも書かれている。

しかし、そのブログのコメントでも指摘されているように、そもそも代表取締役社長にヤクザが就任するということは、資本関係的に十分乗っ取られているということではないか?

今回の報道では、人気サイトが売却されてヤクザの資金源になる可能性があったということが取り上げられているのだが、何百万人ものプライベートな情報や相互の人間関係を知ることのできる情報へのアクセスを自由にできる地位に比べたら、SNSの売却益などはたかがしれていると行ってもよい。
現首相と同期の大学卒業者も20人含まれているのだ。

ではそんな危ないところからは退会すれば、大丈夫だろうか?
信頼できるサイトであれば、データを消去して悪用しないということも期待できる。さて企業舎弟だった場合はどうだろうか?

ゆびとま自身については、資本関係も分からないし、取締役会で代表取締役社長を交代させたとしていることからも、様々な想像はめぐるが、個人情報の漏洩については大丈夫だといっているに漏洩したはずだという材料もないので、またそもそも会員にもなっていないので、きっと大丈夫なのだろうと思うしかない。

しかし、mixiで同じことが起こったら、と想像すると、たとえ友人まで公開としていたとしても、不用意なことは書かない方がよさそうである。

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コメント

捜査が終了していない現段階で、「ご安心下さい」などという、ふざけたメールをばらまく無神経さが救いがたいですね。

投稿: yjochi | 2007/02/22 23:00

危うきには近寄らずという感じがします。

投稿: 町村 | 2007/02/23 01:43

気を付けよう!甘い言葉と暗い道!
それで今日まで売れ残り(。_・☆\ ベキバキ

投稿: ハスカップ | 2007/02/23 19:20

今でも、の話ですが、

いくらSNS上で「非公開」にしても、
「非公開」の内容は、
SNSを運営している人には丸見え

であることには十分注意した方がいいでしょうね。

投稿: それと | 2007/02/24 03:37

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以前、SNSが企業舎弟となってしまった恐怖というエントリを書いたが、その後、件の [続きを読む]

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