それボクの周防監督インタビュー(ココセレブ special プレゼント)
ココセレブで周防正行監督のインタビューが掲載されている。
「それでもボクはやってない」については、このブログでも試写会段階でコメントしていたが、シャル・ウィ・ダンスも見た私としては、周防監督ファンになりそうな感じだ。
そして周防監督ファンには見逃せないのが、監督自身のブログ、「いつもデジカメ撮ってます」だ。
このブログの朝ご飯のエントリには、次のように書かれている。
「土日が休みの東京地裁にロケ交渉(入口とロビーの撮影)をしたのだが、相手にされない。」
そうだろうなぁ、と想像に難くないが、「それでよいのか>裁判所」と思う。
フランスに出張した折、たまたまマルセイユ近くの裁判所の密着ルポ番組を見たが、刑事事件に関する裁判所の一日をカメラで徹底取材していた。少なくとも刑事事件について国民の理解を少しでも増進させようと思うのなら、それくらいは当然で、裁判所からお願いしてやってもらってもよいくらいだ。
ドラマや映画でも、パリの裁判所の廊下はよく見かける。法廷も、おそらくは再現ではなくロケでやっているのだろう。
大体上記のようなことを書くと、被告人や関係者のプライバシーだの見当はずれの反論が返ってきてうんざりさせられるのだが、実際の審理に際限なくカメラが入って良いとはいわない。しかし休みの日の庁舎をロケに使うと被告人のプライバシーが侵害されるのか?
手荷物検査しかしない公開の場をロケにつかうと、なにかセキュリティ上の脆弱性が惹起されるのか?
裁判員制度導入のおかげで、国民に裁判の現場への親しみを持ってもらわなければならないという強迫観念が裁判制度関係者の側に生じている今、「国民の理解が進みますよ」という殺し文句で天の岩戸を開いてもらいたいものである。
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コメント
傍聴席以外の部分にも手荷物検査無しで立入りできるんですか。知らなかったなあ。
投稿: ふうん | 2007/01/26 19:48