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2006/11/29

arret:裸婦画をセクハラだといったと笑われた女性弁護士勝訴

大阪高判平成18年6月14日(PDF全文)
このブログで取り上げたような記憶があったが、検索しても出てこなかった。

京都の女性弁護士が、旧弁護士会館の会長室に掛けられていた裸婦画を新会館にも移すかどうかをめぐり、裸=セクハラだから移すべきでないという申し入れをして嘲笑されているという内容の報道をされ、これが名誉毀損に当たるとして訴えたケースの控訴審判決である。

この件については、平成14年10月31日に大阪版の新聞夕刊(何新聞かは伏せ字)で「アート?セクハラ?」「裸婦画意見真っ二つ」「L弁護士会館」との見出しのもと,本件裸婦画の写真を掲載しつつ,これを新会館に飾ることの是非についてL弁護士会内で議論されているという内容の記事が掲載されたことに端を発している。
その真相は、問題の女性弁護士が弁護士会のある委員会で裸婦画をどうするか議論をしているところだと申し入れたにすぎず、女性弁護士自身が裸婦画=セクハラだから飾るべきでない、撤去すべしといったわけではないと言うことにある。
これを女性弁護士自身が、そのような短絡的で幼稚な発言をしたとして嘲笑されているとのトーンの記事になったものだから、名誉毀損だとして賠償請求を求めたというのである。

それにしても、弁護士さんに対して「幼稚」とか「短絡的」とか「無粋な女性弁護士」とか書くと、社会的評価が低下するとして制裁が下るのである。
口の利き方には気を付けねばならない。特に文字として残る場合には・・・。

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コメント

同様の状況になった場合、その女性弁護士のように憤慨する方は他にもいるかもしれませんが、訴訟にまで至ったのは、そういったものに慣れている弁護士さんだからこそ、ですね。

「口は災いの元(今回は文章ですが)」とは、よくいったものだと思ってしまいました。

投稿: 一晃 | 2006/11/29 22:42

私は、結構、幼稚なところがあるので、「幼稚」と言われても憤慨はしないですね。確かにそういう面もあるな、と思うでしょう。

投稿: yjochi | 2006/11/30 00:19

自戒を込めていうと、人にはガンガン言うくせに自分に言われると真っ赤になるということは、誰にも多かれ少なかれあるように思います。

投稿: 町村 | 2006/11/30 09:35

>訴訟にまで至ったのは、そういったものに慣れている弁護士さんだからこそ、ですね。

 「訴えてやる!こっちは弁護士だ!法的制裁加えたるで!」と言われたら、普通の人はビビッてご機嫌とりに走りますよ(曖昧な笑いを浮かべて)。弁護士を敵にまわして得することは何もないのだし、向こうはタダ働きすればいいだろうけれど、こちとらは自腹で自分の弁護士さんを雇うだけの出費が痛いし。もちろん言われなくても同じことで、「触らぬ弁護士に祟りなし」と「ウルサイ弁護士はヨイショ」がワテの上司のポリシー。
 だけどマスコミさんは・・・・。

投稿: なんやねん | 2006/12/02 00:51

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