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2006/10/15

mixiの「いきなり削除」

J-Castニュースで取り上げられているミクシのいきなり削除問題について、今ひとつ真相はハッキリしない。

記事で取り上げられているミクシの会員がもの申すコミュも、見てみたところ、アダルト系のコミュやコンテンツが主たる削除対象のようで、一部は会員同士のいざこざになりやすい名指し非難などが削除や強制退会につながっているようだ。

この問題については、昔のパソコン通信時代の裁判例「ケイネット事件」が参考になる。
ケイネット事件では、パソコン通信の運営をめぐり古参会員と運営会社がギクシャクし、結局会員資格の剥奪に至った。そして会員二名が会員資格の確認を求める訴えを提起し、一審段階では一人について請求認容、一人について請求棄却、認容判決は控訴審で取り消された。

その判決内容が参考になる。
継続的契約の特性や会員同士のコミュニケーションをサービス内容として提供する契約の特性を根拠として、単に会員契約上の禁止行為に該当したというだけでは契約解除を正当とすることはできず、会員契約を維持することがとうてい是認できないほどに信頼関係が破壊されていることが必要だと判示した。
その上で、控訴審判決は、解除を正当化するほどの信頼関係破壊状態に至っていると評価して、会員たる地位の確認請求を棄却したのである。

この判決の法理は、mixiにも妥当する。
いきなり削除というのも、場合によるが、会員契約が削除されてもやむを得ない事情があるかどうかは慎重な検討を要する。また解除が正当と考えられる場合でも、それに当たっての交渉プロセスが必要となる場合もあるのではないかと思われる。

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コメント

> 信頼関係は会場対

投稿: 誤字 | 2006/10/15 16:02

ご指摘ありがとうございます。 修正しておきました。

投稿: 町村 | 2006/10/15 21:28

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