BOOK:一応の推定
一応、読み終わった。
宮部みゆきが最初から吸い込まれるようにして最後まで読んでしまったという趣旨のことを書いていたが、
うーむ、ストーリー的には実に単純だ。
ネタ晴れにならない限度で紹介すると、電車事故に遭った男性が自殺かどうか、調査依頼を受けた保険調査員が調査をするという話。それ以上でもそれ以下でもない。
もちろんそこには意外な人生が絡み合っているのだが。
一応の推定は、もちろんあの民訴法上いわれる一応の推定のことのようだ。
ただし、中野先生の著書にあるような過失の一応の推定よりは、むしろ表見証明に近いというべきか。刑事でいうなら状況証拠から推論するというものであろう。
ということで、ロースクールの授業ネタに使えるかと思って買って読んだのだが、うーん、どうしようかな。
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コメント
以下、10行あけておきますが、わかるひとにはわかるネタばれがありますので、本書を読んでいないひとはみないでください。
展開が「火車」と共通する部分が一部ありますね。ストーリーつくりの基本なんでしょう。
投稿: madi | 2006/10/02 18:14