barexam:2回試験の追試救済やめます
読売サイトより
「最高裁の「司法修習生考試委員会」(委員長・町田顕長官)は11日、試験の落第者を対象に行ってきた「追試」を来年から廃止することを決めた。」
初めから二回試験に合格できないことを予想して心配するのもなんだが、不合格ないし合格留保が多くなってきている昨今、結構衝撃的なニュースである。
「1年間“浪人”して翌年の試験で全科目を受け直し、合格すれば法曹資格を取る道も残されている。同委員会では、この再試験の回数制限についても今後、検討していく。」
二回試験予備校が誕生しそうなニュースでもある。
修習期間が短縮される中で、二回試験のスクリーニングを強化していくならば、ますます修習中に予定されていた教育内容を前倒しして、ロースクールで実施しなければならなくなる。
もともとの制度設計もそうであったのだが・・・。
私の同僚の実務家教員は、法科大学院で行っている実務基礎科目をきちんと勉強していれば、二回試験とてその延長線上にあるのだから大丈夫だと、今年の合格者や在校生に力強く語っていた。
ということで南山出身の新司法試験合格者5人は大丈夫であろう。
| 固定リンク
「学問・資格」カテゴリの記事
- イタリア・トリノでロンブローゾ博物館を見る(2025.04.12)
- Book:アオキくんはいつもナス味噌(2025.01.21)
- 生成AIもどんどん賢くなっている(2025.01.16)
- Book:ファスト・カレッジ 大学全入時代の需要と供給(2024.05.30)
- Book:大学教授こそこそ日記(2024.03.07)
コメント
ここまで厳正にやるならば,二回試験の問題の概要(試験につかう記録そのものは無理としても)や出題の趣旨は公開してほしいですね。
投稿: h | 2006/10/12 14:49
この対策が無責任にロースクールを卒業させられないってことにつながるのであれば、大賛成です!
そもそも、受験生のレベルとは関係なく合格者の枠が決まっているというのが変な話ですので。
投稿: まだまだ駆け出し | 2006/10/12 18:50
単純に追試を作ることが物理的に困難になっただけかもしれません。
来年は、旧60期と新60期それぞれの2回試験がありますから、それぞれで追試をやることは問題(記録作成)や採点の手間の点で、単純に考えて今までの倍になるわけですから。
投稿: きゃんた | 2006/10/12 21:34
>合格者の枠が決まっている
これは旧司法試験等でも同じことでは。
500人→1000人→1500人…と
投稿: 通りすがり | 2006/10/13 11:06
合格者数ノルマと関係なしに合格者を判定できるとなると、合格者数は飛躍的に少なくなるのではないかという危惧がないわけではありません。
(以前、鎌田先生も仰っておられましたし。)
投稿: 小倉秀夫 | 2006/10/13 11:22
合格者数ありきというのは資格試験の名に値しないので、数が少なくなっても仕方がないことでしょう。
多くなる可能性もあるわけですが。
投稿: 町村 | 2006/10/13 13:27