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2006/09/08

隠蔽体質:GIFUの裏金

私のいる中部地方だけに、ずいぶん詳しく報道されている。
岐阜では17億円近い裏金が横領されていたということだが、はて、あの県には横領罪とか詐欺罪とかが施行されていないのだろうか?

梶原という前知事は、以前のインタビューで裏金の存在は公然の秘密だったといっておきながら、今日は具体的な存在を聞かされていれば調べたと言い出している。前に行ってたよりももっと真実を覆い隠そうという姿勢が強まっているようである。

この往生際の悪さは論外としても、組織というものは、その組織内部の不祥事をどうしても隠したいとおもうものである。悪事が表面化したときに、それを是正するだけでもいい方で、反省も改めもせず、ばれてしまったことをとにかく隠蔽しようと動くようになれば、もう腐っているので自浄作用などは期待できない。

外部監査しかない。

地方自治法が用意している監査委員という制度は、全く信用ならないことが今回の事件でもはっきりした。
監査委員自身が裏金作りに勤しんでいたのだから、ドロボーが金庫番とその監視役をつとめていたようなものである。金庫番がこっそり自分たちの懐に公金をかすめ取るのを、その監視役も一緒になってやっていたのだから、これは立派な背任ではないか。

そして今日のナビゲーションという特集番組では、例の裏金を焼いたという大馬鹿職員の上司だという人が臆面もなく顔出ししてインタビューに答えて、おそらくはかばうつもりなのだろうが、表に出せない書類とかはこれまでも焼却処分してきたので、そののりで裏金も焼いたのだろうとのたまわった。

岐阜県では、表に出せない書類というのがあって、それを焼却処分して隠蔽するらしい!
堂々と顔出しで職員がいっていたから、今もそうしているのだろう。

私は世間知らずでよく知らないのだが、他の地方自治体とか国とかでも、やはり都合の悪い書類は焼却処分にしているのだろうか?

秘密事項が書かれたメモとか下書きの類は、確かにそうやって処分することがあり得るし、シュレッダーがバカ売れなのも焼却処分と同様の処理をすべき書類がたくさんあることの証左だ。
しかし、薬害エイズ問題で郡司メモが厚生省のロッカーから発見されたように、きれいにまとめられた正式文書のカゲに、都合の悪いことを記したメモの類がたくさんあって、こっそり捨てられているのである。自浄能力が全くない組織では、そういうところだけきっちりやる傾向にある。透明性を高めるのには、そういうところも証拠が残る、検証が可能になるという仕組みが必要である。

最高裁は文書提出義務の範囲をめぐり、組織の意思形成過程で作られた文書は原則として提出を強制されないというルールを明らかにした。もちろんすべてが公開されるようになれば、まともな判断をするときだって困ることがある。
しかし、組織ぐるみで横領に手を染めている組織は、そういう甘いところに食いついて、横領を隠蔽しようとしているのである。

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