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2006/09/30

arret:代理母出産で依頼者との親子関係を認める決定

東京高決平成18年9月29日
YAHOO!ニュース「<代理出産>向井さん夫妻の双子、出生届認める 東京高裁」
ボツネタでも「さすが南敏文裁判長!向井さん夫妻の双子、出生届認める・家事関係にも大変に強い裁判長ですね。いい部に事件が配点になりましたね。」とコメントされている。

向井亜紀オフィシャルブログでのエントリにも祝福の声が続々届いている。

即時抗告審で東京高裁が原決定を取り消して、親子関係を認めたものだ。
ニュースによれば、
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決定は「民法制定時に想定されていないからといって、人為的操作による妊娠、出生すべてが法秩序に受け入れられない理由にはならない」と指摘した。現状では子供たちは日米両国の法制度のはざまに立たされており、「向井さん夫妻に養育されることが最も子供の福祉にかなう」と柔軟に判断し、国内でも米国の裁判結果の効果が生じると結論づけた。
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これで、アメリカでは親子関係と認められているのに、日本では親子関係と認められず、代理母の子であることを前提に日本国籍が認められないという不利益を被っていた。

さて、おそらく許可抗告が申し立てられることになるだろうが、最高裁はどう出るであろうか?
最高裁が以前に代理母の依頼人と子供との親子関係を認めなかったケースは、卵子提供者も他人であった事例だが、今回は向井さんの卵子による出産であり、生物学的には向井さん夫婦と親子関係があることが明らかなケースだ。

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コメント

これは、認めるべきですよね。
子供がほしいのに、病気で無理な人とかを救済する意味でも。
むしろ・・・子供には罪はないのに・・・

投稿: みさき | 2006/09/30 16:54

血縁を優先するのか、分娩を優先するのか、はたまた家族としての実質的な生活実態を優先するのか、微妙なボーダー事例であることは間違いないでしょう。

投稿: 町村 | 2006/10/01 05:55

別件でしたが死亡した夫の凍結保存精子を使って生まれた子供の裁判も以前にありましたね。
# 今回のエントリの件以上に色々と問題を孕んだ一件でしたが

現実世界の医学(技術)の進歩(変化)を上手く反映できる仕組みがあると良いのですが。

投稿: 失礼します | 2006/10/01 19:40

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