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2006/08/05

英国国教会とspyware

CNET Japanの記事によれば、英国国教会において礼拝の計画や内容の考案および実施のために用いられるVisual Liturgyというソフトについて、Norton Antivirusがスパイウェアとの警告を出したという騒ぎが起きている。

正確なところは上記ニュースを見てほしいが、注目点は以下の通り。

・支配的なアンチウィルスソフトの影響力
 アンチウィルスソフトがあるソフトを悪意あるコードと指定することで、そのソフトの利用者の行動を大きく左右する現実があるということ。法的には、ある契約関係の中での一方当事者の振るまいが、他方当事者の別の契約関係における行動を規定するというわけで、第三者による債権侵害のような類型に近づく。
 「ある牧師は、利用しているマシンがスパイウェアに感染したと考え、クレジットカードの情報が漏洩するのを防ぐために、すべての契約をキャンセルしてしまったという。この牧師は、カード契約を解約し、オンラインバンキングの登録を修正するのに10時間もかけたそうだ。」

・支配的なアンチウィルスソフトの誤作動と対処のジレンマ
 アンチウィルスソフトによる防御が不可欠な現在、誤作動すると分かっても、全面的に使用をやめてしまうことはできない。もちろん誤作動しないソフトに代替可能性があれば、乗り換えればよいが、様々な囲い込み戦略はその乗り換えを困難にする。
 今回、Nortonは国教会の組織に対して、自社製品の警告を無視しろと言う指示を出したとも報じられているが、これほど皮肉なことはあるまい。

・宗教組織とコンピュータ利用
 英国国教会という宗教組織、それもヘンリー8世とか歴史の教科書で読むような伝統ある組織が、コンピュータに依存性を強めている。
 「Visual Liturgyには、国教会が公認するすべての祈祷書が含まれている。教区牧師はこのソフトウェアを使って、礼拝で行う儀式を選択したり、聖書の朗読を計画したり、小冊子を制作したりしている」とのことで、今回の騒ぎでVisual Liturgyが使えなくなった牧師さんは、日曜礼拝が計画できなくなったとこぼすほど、日頃の宗教活動に不可欠のものとなっている模様。
 新興宗教の類ではメディアの活用も珍しいことではないが、カトリックとか、国教会とかもそうなのかと、再認識させられた。

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コメント

 さすがスパイ発祥の国!
 覗きは王侯の趣味!(パタリロ!)
というのは早とちりでした。(。_・☆\ ベキバキ

投稿: ハスカップ | 2006/08/05 11:41

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