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2006/06/10

news:隠蔽体質

落合ブログで取り上げられていたが、
ダスキン肉まん事件、旧経営陣に賠償命令 大阪高裁
落合先生のコメント
「誰にどのような責任があるかが判明するまでは情報を公開しない、動かずだんまりを決め込む、原因不明のまま自己の正当性ばかり主張する、ということ自体が、許されない場合がある、ということでしょう。」

この事件は、取締役会議事録が、開示を受けた株主の手によりネットに掲載され、ダスキン側が削除を求める仮処分と損害賠償請求をしたという件でも有名である。

営利企業でさえも、厳しい競争環境にいる中で、自己に不利な情報でも開示しなければならない場合が増えてきている。コンプライアンス、内部統制のためというか、顧客や株主といった様々なステークホルダーのためでもあり、そういうのをひっくるめて社会的責任という。

ところが、組織の中の人は、「自分たちの行動が社会的にも影響を持ち、それについての責任がある」という発想がまるでなかったり、他の人に迷惑が掛かるといった口実で、隠蔽体質に凝り固まろうとする傾向がある。

ダスキンのような様々な不祥事の過去を持つ企業(あの土屋元参議院議長・埼玉県知事を辞職に追い込んだ事件にも関与していた)なら、まあ、さもありなんというところだが、立派な一流企業と目されてきたところでも、残念ながら「とりあえず隠しておこう」という意識が先に立つところがまだまだ多いようである。
非営利の団体・組織に至っては、より社会的責任が大きいはずなのに、妙に経営マインドが幅をきかせ、しかもそれがまともな経営努力に向かう以前に、「都合の悪いことは隠そう」とか、「外見を取り繕う」という小ずるいところにのみ発揮されるという、悲しい傾向がある。
で、そういうレベルの人々が、個人情報だとかプライバシーだとか言うコトバを覚えると、情報隠蔽が正当なことであるかのごとく振り回すものだから、なおのこと始末におえないのである。

残念ながら、そういう人は隠蔽体質にどっぷりつかっているので、仮にこの記事を目にとめたとしても、全く馬耳東風であろう。
そして内心では情報の隠蔽がよくないことだと分かっていても、面倒なことは御免だという傾向が多数派になりやすいのであって、組織というものが自律的に自己情報開示に動くということはおよそ期待できない。

結局は、上からの開示強制か、下からのゲリラ開示かによってしか、動かないのである。

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法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

今回の事件では、経営陣は「経営判断」というコトバを覚えていたようです。

しかし、高裁では、かなり厳しく断ぜられています。

投稿: Dan Toshimitsu | 2006/06/10 16:34

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前の記事で書いた判決であるが、事実が分かった後も公表しなかった取締役に対する責任 [続きを読む]

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