book:みんなの意見は案外正しい
Web2.0系で少し話題となっている本だと思うが、最近ぱらぱら読んでいる。
この中で興味を引かれたのが「最後通牒ゲーム」
参加者2名の一方を配分者、他方を受益者とし、10ドルを配分者に渡し、配分者が自分と受益者との取り分割合を決定してオファーする。 例えば自分は9ドルとって相手は1ドルとるというように。
受益者がそのオファーを受け入れれば、その配分案通りの配分で二人は10ドルを得るが、オファーを受け入れないと二人は一ドルももらえない。
こういうルールで実際にやってみると、たとえ9ドルを配分者がとって1ドルが受益者に渡されるというオファーでも、もらえないよりはましなのだから、受け入れられるようにも思う。しかし、実際の結果は違って、受益者が受け取るのが2ドル以下のオファーはことごとくはねつけられたということである。
人々は自分がわずかでも儲けることよりも、公平であることに関心を抱いているというのだ。
ADRの合意形成メカニズムに関係しそうな話だ。
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