Winnyの遮断は通信の秘密侵害(というか検閲)
総務省がぷららの予定していたWinny遮断について、標記のように判断したという。
CNET Japanの記事によれば、ぷららのネットワーク上でWinny特有の通信パターンを分析して、通信を遮断するという行為が、電気通信事業法に定められた「通信の秘密」を侵害すると判断された。
総務省は、このあたりについて従来から非常に厳しい立場をとっている。ウィルスやスパムについても、違法性阻却事由(正当業務行為とか緊急避難とか)が認められない限り、通信の内容を元に通したり通さなかったりするわけで、フィルタリングは通信の秘密を侵害する行為となる。
ただし、ウィルスやスパムは何れも通信設備に重大な侵害となりうるため、緊急避難が認められる。
ウィニーの場合も、帯域を占領して通信環境が悪化するということになれば、その制限ということが認められる可能性もあろうが、単にウィニーを用いたパケット通信というだけでは、それを一網打尽にするのは無理があるという判断のようだ。
微妙な判断だが、妥当なところか。
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コメント
おそいです、Plalaやめましたし。
これ、Winny以外にも適用される可能性を考えるとプロバイダかえる以外の選択肢が浮かびませんでした。
「帯域を占領して通信環境が悪化する」という理由で制限を書けるのであれば、大人気MMOとかも対象として当てはまってくるし、理由が「違法」を理由でない以上、制限される可能性を排除できなかったため、気持ち悪いんで変えた次第。
投稿: らぃ | 2006/05/18 14:33
>「帯域を占領して通信環境が悪化する」という理由で制限
総務省のスパムに関する送信ドメイン認証の見解を踏襲する限り,ラベリング行為は正当業務行為となり方法の相当性が認められる限りで行え,フィルタリング行為は正当業務行為であっても通信の秘密の窃用となり同意が必要となるようです(http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/05/17/antispam1/)。
したがって,「制限」の内容によって同意の有無が変わってくるので,その点は分析していかなければいけないように思います。
少なくとも,ラベリングされた通信の通信量を一般的にであってもISP側で減少させることは,ラベリングではないですよね。
投稿: funaba | 2006/05/20 01:21
>funabaさん
ああ、私はそういう難しいことを考える前の段階で
「契約内の転送量」でも、制限をかけること
と
今後どんな理由で制限をかけられるかわからないこと
に気持ち悪さを感じたんです・・・
投稿: らぃ | 2006/05/22 09:33
>らぃさん
そうですね、実際に、ISPの「サービス提供への支障の対策」である限り、帯域制限も認めているようですし…。
ちょっと的はずれなコメントをしてしまいましたm(_ _)m
ユーザーとしては、気持ち悪さ、不透明さを解消してもらわないと安心できませんよね
投稿: funaba | 2006/05/23 20:06