騒乱のParis
フランスではCPE反対のデモが連日各地で行われている。
パリ市内でも、下院とその周辺の地下鉄の駅が警察によって封鎖されるなど、警戒態勢が続く中、あちこちで労働者と学生のデモが行われている。
街角のあちらこちらに警官隊が柵を築いて交通を遮断し、デモ隊を誘導する。
普通の人も超えさせてもらえない。
デモ隊は警察の柵に突き当たると、おとなしく進路変更をするので衝突はしない。
ということで、今回のデモは極めて大人しい、秩序だったものに見える。
フランスの失業対策は、解雇をしやすくしたり、賃金を切り下げたりして、企業の雇用しやすさを向上させるというやり方が多いようで、これではよかれと思ってやっても対象となる学生・労働者が反発するのは無理もない。
さりとて失業率の高さは、失業を余儀なくされる人々だけでなく、失業手当や社会保険給付の増大に悩む政府としても何とかしたいところである。
ちなみに、今回パリに来て、93-95年や97-98年の頃の失業率が格段に低くなっているであろうことを実感した。地下鉄の物乞いが非常に少なくなっているのだ。
景気がそれなりによくなると、失業に起因する様々な問題が解消に向かうというのは、昨今の日本でも実感できるところだ。
消費者破産の統計でも調べてみようか。
(追記)
その後、デモ隊の一部過激派はカルチェラタンで警官隊と衝突し、けが人・逮捕者を出し、焼き打ちも一部で行われたようである。大人しいデモ隊というのは昼の顔であった。
朝のニュースによれば、フランス人の68%がCPEの撤回に賛成し、ドピルバン首相もCPEの改正(まだ施行前なのに)に向けた窓口を設けたとのこと。
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コメント
これがあのフランスデモですか。
1週間前くらいにそういえばソルボンヌ大学で
大規模なデモがあったはずですが
またあったのかな。
http://www.cnn.co.jp/business/CNN200603170020.html
投稿: 東馬 | 2006/03/17 20:12