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2006/03/07

Nikkei:顔なき社会-匿名の魔力

日経新聞の連載「顔なき社会」第二部 匿名の魔力(上)で、このブログでも登場した楽天ポイント祭り事件と谷みどり電気用品安全法事件が取り上げられている。

話題それ自体は随所で語り尽くされてきたことだが、マスメディアという情報流通を担う既存の産業の立場からすると、流通阻害要因、経済的脅威、エリート意識、無秩序に対する本能的な反感など、様々な観点からネット上の匿名情報流通に敵対的にならざるを得ない。

(追記:2006.3.8)
 昨日のネットの話と打って変わって、(中)は公務員や政治家の匿名享受批判になっている。
これには大いに賛成であり、個人情報保護が問題の隠蔽の有力手段となっていることは明白である。
しかしこれと、匿名による情報発信とを同じ「匿名の魔性」にくくるのは無理がある。
権力のある者の行う情報コントロールとして、権力自身の情報隠蔽と、匿名情報発信に対する発信源暴きとは同根である。
日経新聞は、そうした視点を持たないのか?

さて、小倉先生は明日にでも登場するのだろうか?

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パソコン・インターネット」カテゴリの記事

コメント

匿名を罵倒する肩書き付き実名さんたちを改心させるような教育、啓蒙って、実際にどうすればいいのかというと非常に難しいですね。私は「『臆病者』『卑怯者』『愚か者』と平気で執拗に罵倒する方のやっていることはとても卑怯で醜いことだ」ということを繰り返し述べているわけですが、まあ、当面改心しそうにはありません。実名で罵倒を許す結果、他人の悪口や陰口、揚げ足取りばかりが横行する価値の低い言論空間にネット空間がなりさがっても良いのかというと、それは違うのではないかと思います。

投稿: とおり過ぎ | 2006/03/07 20:31

 言葉は悪いですが、要は「匿名とハサミは使いよう」だと思います(デュアルユース)。
 ハサミは素敵な神細工の道具にもなれば、人の心臓を貫く凶器にもなります。
 それと同じで匿名や実名が悪いのではなく、誹謗中傷罵倒を繰り返す人格に問題があるのでしょう。
 アスキーネットやニフティーサーブで語りつくされた問題が再浮上しただけに見えてしまいます。

投稿: ハスカップ | 2006/03/07 23:26

>町村先生

 すいません(/ω\)
 ダブル投稿の片方削除願います。

投稿: ハスカップ | 2006/03/08 00:13

楽天ポイント祭りは匿名の魔力のせいかな・・・?(苦笑)

投稿: サスケット | 2006/03/08 00:29

町村先生 初めまして。
何時も拝読させていただいております。

私も、(中)編を読んで驚きました。
当然、ネットの匿名問題を掘り下げるとばかり思ってましたが、単なるマスメディアの既得権益に反する事柄への非難が目的のようです。
(尤も、中編の内容に関しては、私も賛成ですが)

明日は、犯罪被害者の匿名発表あたりでしょうか?

投稿: 風雲 | 2006/03/08 09:59

 しかし、永田メール問題では、自民党が「匿名情報発信に対する発信源暴き」を求めていたことについて、ほとんど異を唱える方がおられませんでしたからね。
 本来ならば、真摯な内部告発を保護するために、誹謗中傷対策としての匿名性の制限に反対している方々は、自民党が民主党に対して問題のメールの提供元の開示を求めたときに、これに反対しなければ、主張に一貫性がないとは思ったのですが。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/08 10:55

 永田メールはメールそのものが偽造ですから犯罪であり、通常の情報源秘匿の原則が当てはまらない例外です。それにメール偽造犯を検挙して事実関係を明らかにしたとしても、真摯な内部告発者ではないからこれを保護することとは無関係でしょう。

投稿: だれとはなく | 2006/03/08 11:19

永田メールって、真摯な内部告発だったのですか?

投稿: 町村 | 2006/03/08 17:01

 「誹謗中傷対策としての」が「言いたいこと」であるととらえていいですね?>小倉秀夫

 であれば、「攻撃」とか「嫌がること」とか意味がブレる言葉に置き換えず、「誹謗中傷」で通してくださいね。 注目しておきます。

投稿: AK | 2006/03/08 17:21

>永田メールって、真摯な内部告発だったのですか?

真摯な内部告発が元になっている可能性を完全には否定できないです。そうだという証明もできませんが。私たちは、永田メールがあのような形で永田議員の元に届いた過程を確実には知らないのですから。

もちろん、そのような根拠が不確かなものは真摯な内部告発としては認めないという立場も十分あり、私もそれに近いのですが、そのような立場に立った場合、ネット上での匿名掲示板等における「内部告発」なるものについても、同じような態度で臨むべきでしょう。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/08 17:23

 小倉さんは、何でまた「匿名」にごだわるんでしょうか。今回の永田騒動の問題は、公の場で、あやふやな情報をもとに、人を誹謗中傷したことにあった訳です。その永田議員が情報を得たのは、見ず知らずの匿名の人からではなく、永田議員が信頼しているという実名の知人(元記者?)から得た情報でしょう。いまや、多くの人は、「真摯な内部告発者」も捏造ではないかと思っていることでしょう。それでも、小倉さんは、真摯な内部告発者がいると確信されているのでしょうか。そういった情報をお持ちでしたら教えていただきたいです。その情報に大変興味があります。要するに、匿名であれ、実名であれ、情報の捏造はやめて下されということです。

投稿: 弁天小僧 | 2006/03/08 18:18

あと、永田メールを語るとき、「情報発信者」の解釈として
「『告発メール』を出した当事者」と
「中継した記者」の2通りがあります。
論じる際、ここもブレないようにしてくださいね。

投稿: AK | 2006/03/08 18:45

 公の場で、あやふやな情報をもとに、その社会的評価を低下させる事実が摘示されるという環境は、まさにネットの匿名性を利用した「内部告発」と共通しているといえます。その「内部告発」が検証されないまま公の場にでてしまうという点には何らの差異もありません。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/08 20:00

>公の場
「そこらへん」と「国会」も混ぜないように。

投稿: AK | 2006/03/08 20:04

>真摯な内部告発が元になっている可能性を完全には否定できないです。

民主党自身もその可能性を完全否定して全面降伏したと記憶します。

投稿: JSF | 2006/03/08 20:16

 小倉さん。今回のケースでも、同じ情報を持ち込まれた多くの出版社は、取り合わなかったと言うではありませんか。実名者からの情報だから信用できるとか、匿名者からの情報だから信用できないと言うことではないでしょう。お互い、情報の真贋を見抜くことができるよう精進したいものです。

投稿: 弁天小僧 | 2006/03/08 20:20

小倉秀夫弁護士へ

永田議員のメール問題は、ひとえに内容の信憑性の有無につきるでしょう。
メールを提供した元記者は、永田町やマスコミでは周知の人物だったそうですし、匿名かどうかは関係ありません。
匿名規制に固執する余り牽強付会、我田引水な論を粘着的に繰り返しているよりも、弁護士の本分を尽くされた方が宜しいのではないでしょうか。

なお、放置されておりますこちらの質問についても、自論の正当性を主張される矜持がおありでしたら、お答えいただきますようお願い致します。
http://matimura.cocolog-nifty.com/matimulog/2006/02/sns_c25b.html

投稿: 匿名の子持ちより | 2006/03/08 20:24

>ネットの匿名性を利用した「内部告発」と共通しているといえます。

その共通点。
つまりあやふやで不確かなものを盲目的に信用しないというのは、ネットだろうが、そうでなかろうが当たり前に実践してほしいものです。
匿名が信用ならないなら、そんな匿名の情報を公に持ち出さない。

そんなテケトーなものをテケトーなまま信用しよう、利用しようというのは単にリテラシー能力に欠けているだけかと。


匿名を守りたいならそれはそれでよいので、ちゃんとした証拠を出してネ永田さん。
と思っていたのに。
そんな無能に踊らされて、無駄なことにお金使わされていることが腹立たしい事件でした。

投稿: サスケット | 2006/03/09 00:35

一つ小倉さんに賛成します。
あのメールが偽物だとか、内容が真実でないという根拠もないです。
なにしろ前原代表は武部幹事長(の次男)に金が流れたことについて「確証がある」と断言していたんですから、今あれは偽物でガセネタでしたと言われても、具体的な証拠を見せられない限り、全く信頼できません。

投稿: 町村 | 2006/03/09 01:32

>公の場で、あやふやな情報をもとに、その社会的評価を低下させる事実が摘示されるという環境は、まさにネットの匿名性を利用した「内部告発」と共通しているといえます。

まぁそうですが、普通は逆に言うものではないかなぁ。

「人はいい加減あるいは全くウソ情報を匿名で使って人を貶めたり陥れたりする。その手段は怪文書もメールもある。メールつまりインターネット上の発言は容易なので数が多い」

だと思うんですよね。

投稿: 酔うぞ | 2006/03/09 07:38

コメントが反映されるのか試してみるテスト。

投稿: koneko04 | 2006/03/10 16:10

 匿名の魔力もありますが、実名の魔力もあります(党員資格停止中の某国会議員の例)。要はそれを使う当の本人の人格や資質の問題と思います。こういう考えは甘いでしょうか。

投稿: ハスカップ | 2006/03/10 21:06

ハスカップさん

匿名、実名と二つに分けることが無理ですよ。
ペンネームの方が有名な人なんてのは幾らでもいるわけで、追跡可能か不可能かというのが単位(?)になると思います。

名前が分かってもいても追跡不可能な例も幾らでもあって、その多くが「コスト割れ」で追跡が出来ないとなります。

さらに問題にする側は普通は被害者であって、追跡して損害賠償とかしたいのが目的ですから、加害者側が「信念で」とかそれなりの正義や人格を振り回しても、個々の事件については何の役にも立たない。

こんなことを考えると、匿名・実名・ID制もすべては程度問題となって、解決を保証するものではない。

保証は無いけどやる、というのは多くの場合全く関係ないところ(普通のユーザ)の利便を制限するわけで、これが社会的コストでしょうから「コストに見合うのか?」となってしまいます。

というわけで、時代の変化につれて判断基準も変わっていくのでしょう。

投稿: 酔うぞ | 2006/03/10 23:25

 確かに「匿名」であるがゆえに非難攻撃するのではなく、「発言発表内容」自体に問題があるという視点が大事かと思います。一部の方はことさら「匿名」を槍玉に挙げて非難するので、ときどき自分の考えが間違っているのではないかと思ってしまいます。

投稿: ハスカップ | 2006/03/11 00:55

その意味では、匿名ということにテーマをもった今回の連載で、第一回にネット上の炎上現象をもってくるのは、ピントがおかしいということなんでしょう。

きっとパソコン通信とかやったことない人なんですよ、担当さん達は。

投稿: 町村 | 2006/03/11 10:56

 現実の問題としていえば、その「程度問題」というのを無視しても仕方がないということではないですか?例えば、経済産業省の部長さんに「死んでわびろ」なんて言葉を匿名で投げつけた人が、では容易に実名がトレースされるシステムでも同じような言葉を投げつけることができたのかというと、その可能性はかなり低いのではないかと思います。

 例えば、煌々と明かりが照らされていても強盗やら強姦やらを犯す人がゼロにはならないことは事実ですが、そのことは、防犯対策の一環として街路灯を設置することが税金の無駄であるとか、見ず知らずに人から姿形を判別されることなく夜道を歩く権利の侵害だ、けしからんという話はあまり一般的ではありません。それは、社会システムの改善というのは、多くの場合、漸進的にしか行われ得ない以上、当然のことといえそうです。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/11 12:07

 例えば、煌々と明かりが照らされていても強盗やら強姦やらを犯す人がゼロにはならないことは事実ですが、そのこととは関係なく、防犯対策の一環として道行く人々の住所氏名街路灯を簡単に収集できるシステムは税金の無駄であるとか、見ず知らずの人からプライバシーを保護しつつ生活する権利の侵害だ、けしからんという話は一般的だといえそうです。それは、社会システムというのは、多くの場合、個人情報の提示を行うかどうかを選択することが可能である以上、当然のことといえそうです。

投稿: すがりつき | 2006/03/11 12:59

>経済産業省の部長さんに「死んでわびろ」なんて言葉を匿名で投げつけた人が、では容易に実名がトレースされるシステムでも同じような言葉を投げつけることができたのかというと、その可能性はかなり低いのではないかと思います。

いや、中古販売業者等の人は生活に係わるのでそうした発言をする可能性はかなり高いと思いますよ。
何で広報をもっとしなかったのかが一番の問題ですから。
予めほとんどの人が知っていれば猶予期間のうちに反対の運動をする等の対策もできたのですし
いきなり決まったことだからって従えない人もいるでしょうし

小倉氏がANNEXの小倉氏と同日人物であるとの前提で話しますが、
http://benli.typepad.com/annex_jp/2006/02/post_16.htmlから
>民主党は現在野党なので既に可決成立してしまった法律を改廃する力はありません。

これに関してはプロでは無い市民団体が問題提起してようやく問題になったのに、その法律が成立した当時に民主党は何をしていたのでしょうか?
ホリエモンの偽メールに関わっているよりはこっちの方を問題にしなかったのは戦術としては疑問ですな。

>それは、社会システムの改善というのは、多くの場合、漸進的にしか行われ得ない以上、当然のことといえそうです。

ですので、教育、啓蒙って事が必要なのに、実際にどうすればいいのかというと非常に難しいですね。

投稿: sakimi | 2006/03/11 13:57

> 名前: 小倉秀夫 | March 11, 2006 12:07 PM

自分から言い出した「永田メール問題」はどこに行ったん?

投稿: 色瀬 | 2006/03/11 16:56

 治安対策として警官が「見知らぬ人」に職務質問を行うことも実際には行われているのですが、これについて「税金の無駄であるとか、見ず知らずの人からプライバシーを保護しつつ生活する権利の侵害だ、けしからんという話は一般的」ではなさそうです(左翼系にはいても不思議ではありませんが。)。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/11 18:37

>現実の問題としていえば、その「程度問題」というのを無視しても仕方がないということではないですか?

どういう意味なんだろう?

程度問題を無視するとは、ある特定の問題について無視してどうにかなるものでは無いでしょう。
人によって「程度問題を無視する程度」と「程度問題を無視しない程度」が出てきてしまって「何を無視する」とやっても「それとこれは違う」となってきりがない。

程度問題があることを認めた上で、無視するなんて器用なことが出来るとはちょっと理解しがたいです。

全然程度問題ではなくて単なる決めつけしかできないと思うのですがね。
でも決めつけるのも程度問題ですよね?

投稿: 酔うぞ | 2006/03/11 20:06

 治安対策として警察官が「見知らぬ人」に職務質問を行うことも実際には行われているのですが、これについて「全国民が職務質問を簡素化するために職業住所指名を掲示すべきであるとか、誰でも見ず知らずの人に職務質問する権利の侵害だ、けしからんという話は一般的」ではなさそうです(一部にはいても不思議ではありませんが。)。

投稿: すがりつき | 2006/03/11 22:38

どうも平田と申します。こちらは私としては敷居が高かったので今まで書いたことがなかったのですが、どうもどこかの誰かさんがコメントしたエントリでは敷居が下がるようなのでコメントをお許しください。

>治安対策として警官が「見知らぬ人」に職務質問を行うこと(以下略)

これは明らかに「警官=ブログ主」という例え話なわけですよね。そうするとさらに「職務質問=コメント削除」に置き換えると判ってもらえるのではないでしょうか。
 警官が自分の好みの女性だからとか、非番の日に飲み屋で自分の意見に反対した奴だからという勝手な理由で職務質問を繰り返していたら「けしからん」と左翼でない一般市民も大声で言いますよね。
どうもどこかの誰かさんは「権利」とか「義務」とか「責任」という言葉の意味を勘違いしているのではないでしょうか。こちらでは法律に関する専門家が多そうなので誰か法律的にそれらの意味を教えてあげてもらえないでしょうか。

投稿: 平田 | 2006/03/12 00:15

暗い夜道は命の危険もありますし、街灯をつけるのは特に不思議はないですね。
しかしその街灯に監視カメラをつけるべきかどうかは、議論の余地があります。プライバシー侵害だから反対という立場は旗色が悪いですけども、カメラ設置者側もプライバシー侵害にならないように色々制約を設けるようですから、一応はそれが問題のある行為であることは認識されているようです。左翼思想には縁遠うそうな商店街のオジさんたちですら。
監視カメラを越えて、名札を付けないと歩けないようにするっていうのになると、もういくら防犯対策でもバランスを失しているのでしょう。

投稿: 町村 | 2006/03/12 00:45

 防犯対策のために身分証明証(免許証)などの提示を求める公共施設なんかも、町村さん的にはアウトですか。
 治安のために監視カメラをっていうのは、むしろブレア政権下のイギリスで進んでいるみたいですね。現実空間の人間でいえば、監視カメラに姿形が写っていれば、どこの誰であるのかがトレースできる可能性が高まるわけで、ネットでもそういう仕組みがあればいいわけです。ただ、IPアドレスは、匿名プロクシーサーバを悪用することが普及してしまった現在、もはやそういうものとしては十分な機能を果たせないというだけの話ですから。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/12 10:34

>ただ、IPアドレスは、匿名プロクシーサーバを悪用することが普及してしまった現在、もはやそういうものとしては十分な機能を果たせないというだけの話ですから。

IPに拠らない特定のコスト問題を多くの人間が語ったのに、なんでそんな事を言えるのでしょうか?
理解されています?
匿名プロクシーサーバが問題に成るなら、それからのアクセスを弾くようにすれば良いだけだです
これはネットワーク管理の基本事項ですのでIT弁護士には説明する必要も無い事項だと思っていましたが?

投稿: sakimi | 2006/03/12 11:53

> IPアドレスは、匿名プロクシーサーバを悪用することが普及してしまった現在、・・・

 そもそもIPアドレスは、利用者個人を特定することを目的としていません。いい加減な知識やら、自分の思い込みを、振り回さないようにお願いします。

投稿: 弁天小僧 | 2006/03/12 12:00

防犯対策のために身分証明書の提示を求めることの是非といわれても、一概にはいえないでしょう。
普通の町の公民館で、入館者一人一人の記録を厳重に管理するのは、普通なら馬鹿馬鹿しくて誰もやらない。テロの危険が特に高まっている状況なら別ですが。
フランスでは公共施設に入ると何度もIDを提示させられ、手荷物も検査されるということがありますが、これはテロの危険が特に高まっている時期の現象で、普段はそんなことはありません。
しかし他方で守るべき秘密を多く抱えていたり、機能麻痺による社会的損失が極めて大きかったり、あるいは人々の攻撃対象になりやすい活動をする機関だったり、強盗にねらいやすい施設だったり、様々な事情で保安措置を厳重にとる必要のある施設では、監視カメラも入り口のチェックも入館記録保管も程度に応じて実施すべきです。
町村さん的にアウトかどうかは、こうした諸要素から、必要最小限かどうかによって決まります。

投稿: 町村 | 2006/03/12 13:13

 現行のプロバイダ責任制限法は、IPアドレスとタイムスタンプから発信者を特定することを予定しているし、実際、発信者がそういう点で無防備だったケースでは、IPアドレスとタイムスタンプから発信者を特定しての発信者情報の開示請求が認められています。
 弁天小僧さんの頭の中では、総務省の役人さんや、国会議員の方々や、裁判所の方々も「いい加減な知識やら、自分の思い込み」で法律を作り、適用しているということになるのでしょうか。
 

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/12 16:47

 結局、「バランス」とか「程度」とか「効率」を考えたとき、"世間の人全般が"どう判断するかでは。
 監視カメラの例にしても、
(この呼び方は好きでない。「防犯カメラ」のほうが正しいと思うんですけどそれはまあどうでもいい)
どの位置にどの性能のものを何個どのように設置してどうオペするか、てことで、それはそれで皆さん大体同じ発想で見積りするし後は意見を「すり合わせ」て決定する、そしてまああらかた解決するわけです。
 そこに「公衆トイレの個室ひとつひとつまで設置しないと、犯罪が起こる可能性は完全には否定できないと言える気がします」とか言い出された日にゃ、まあほぼ全員から「・・そのメリットとデメリットをそれぞれ把握してる?」という「行動計画のイロハ」的な質問をぶつけられる、と。
 まあ集団に迎合しろってわけじゃないけど真っ向から立ち向かうなら抜けのないプレゼンしないと。

投稿: 色瀬 | 2006/03/12 16:55

 犯罪対策って、テロ対策だけでもないし、テロ以外の犯罪だとそれなりに発生確率はあるから、これに対して対策を取ること自体責められないとは思うのですが、町村先生の感覚としてはそうでもないのですね(例えば、教育施設などは、日本ではテロの危険よりは、誘拐とか盗撮とかの危険を考えるべきでしょう。「盗撮されたからって命に別状はないのだから、盗撮のリスクを減らすために教育施設への入構者プライバシーを侵害すべきではない」といわれても、管理者だって困ってしまうように思います。)。
 危険性の高さという点でいえば、ネットでトレーサビリティの低い匿名での発言を許容すれば、「匿名でなければできない」ような誹謗中傷や、デマやプライバシー情報の流布等がなされる危険というのはそれなりに高いわけですから、トレーサビリティの低い匿名での発言はシステム的に抑制すべきという結論に向かいそうです。
 向かわないとすれば、誹謗中傷を受けたり、デマ情報を流されたり、プライバシー情報を流布されたりすることなんて大したことがなく、そんなものは被害者が泣き寝入りをすれば悪く収まるという価値観を持っていることが前提なのでしょうね。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/12 17:08

 「ネットを活用して匿名で好き放題に他人に嫌がらせをして何が悪いんだ。匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由は最大限保障されなければならない」というのはネット上では一大勢力ですが、ネット外ではそんなに支持されていませんね。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/12 17:15

いやぁ、私は小倉さん以外の人から
「ネットを活用して匿名で好き放題に他人に嫌がらせをして何が悪いんだ。匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由は最大限保障されなければならない」
という発言を聞いたり見たりしたことはありません。

投稿: 町村 | 2006/03/12 17:24

 ソースまたはサンプルの提示が欲しいところですね。 「ネット上では」というからにはネット上にあるはずですので。
 「小倉秀夫名義で5コメント」のうちに提示がなかったらハッタリ認定、てところでどうです?

投稿: 色瀬 | 2006/03/12 18:10

私も

>ネット上では一大勢力です

のソースがほしいところですね。
町村さんや他の方々同様に、小倉さん以外の方がそう主張する、というか小倉さん経由以外でそういう話を見たことも聞いたこともありませんので。

一大勢力というからには、それなりのものなんですよね?

投稿: U-me | 2006/03/12 18:15

> 一大勢力というからには、それなりのものなんですよね?
って、小倉さんの心の中にあるのでしょう。きっと。

投稿: 弁天小僧 | 2006/03/12 19:52

 法律のことがよく分からない私は『「匿名でなければできない」ような誹謗中傷』という言葉がどうにも引っ掛かります。これは単に実名だと訴えられるからという下世話な理解で宜しいのででしょうか。
 しかし、そうすると一般人の私としては「実名でも出来るような誹謗中傷」を勉強してくださいね。と言っているように聞こえます。例えば、主語を省いて特定できないようにするとか(普通に考えれば、貴方のことを言ったわけではないと言い逃れる卑怯者)、時間差を付けてコメントして関連性がないと言い逃れる臆病者とかを推奨しているようにしか思えません。違法な貸金業者が実名で脅迫するときには役に立つかもしれませんが一般人としては敢えて知る必要のないことですね(法律の勉強としてはいいのかもしれませんが)。
 小倉秀夫さんとしては、一般人も法律の勉強をして「実名でも出来るような誹謗中傷」をするべきだと言っているのでしょうか。法律というのは勉強して裏ワザを見つけるゲームのようなものだということなんでしょうか。

投稿: 平田 | 2006/03/12 23:29

 「ネットを活用して実名で好き放題に他人のブログに自己主張を連投し続けて何が悪いんだ。実名や肩書を誇示して安全なところから他人に不快感を与える自由は最大限保障されなければならない」というのはネット上では極少数ですが、ネット外では全く支持されていませんね。

投稿: カオリン | 2006/03/12 23:40

 危険性の高さという点でいえば、ネットでトレーサビリティの低い肩書を誇示した自称「実名」での発言を許容すれば、自称「実名」でなければできないような「匿名への臆病者・卑怯者・愚か者という誹謗中傷」や、「ネット上では一大勢力です」という事実無根のデマ情報の流布等がなされる危険というのは○○士の肩書を振りかざしているので、一般通常人が信じてしまう害悪がそれなりに高いわけですから、トレーサビリティの低い肩書きを誇示した自称「実名」での発言はシステム的に抑制すべきという結論に向かいそうです。

投稿: カオリン | 2006/03/13 00:02

 現実の問題としていえば、その「匿名問題」というのを無視しても仕方がないということではないですか?例えば、「臆病者,卑怯者,愚か者」なんて罵倒用語を匿名さんへ投げつけた肩書きを誇示する実名さんが、では容易に実名がトレースされるシステムでも同じような言葉を投げつけることを止めるのかというと、その可能性はかなり低いのではないかと思います。

投稿: カオリン | 2006/03/13 00:17

 肩書を誇示する実名さんの頭の中では、自称IT弁護士が「インターネットに対するいい加減な知識やら、『ネット上では一大勢力です』という自分の勝手な思い込みで法律案を作れる、その制定運動や他ブログでの連投&他の批判コメント黙殺に効果がある」ということになるのでしょうか。

投稿: カオリン | 2006/03/13 00:25

>小倉さん
>トレーサビリティの低い匿名での発言

低くない―かなり高いと思いますよ。
小倉さんの好きなネット外だと履歴が残りませんから。

>向かわないとすれば、誹謗中傷を受けたり、デマ情報を流されたり、プライバシー情報を流布されたりすることなんて大したことがなく、そんなものは被害者が泣き寝入りをすれば悪く収まるという価値観

プライバシー情報をばら撒かれるのが『たいしたことがある』から実名の強制はどうなのか?(苦笑)

【プライバシー情報を流布され】泣き寝入りしたくないから、隠そうという発想なのですが、

プライバシー情報を流布されるのが嫌なことの例としてあがっているのに、
プライバシー情報を無作為に披露するのはよくないという意見に否定的なのはなぜでしょう?


矛盾が大きい。

投稿: サスケット | 2006/03/13 00:45

先の「SNSの危険」エントリーでも小倉氏の矛盾は指摘されたし、それについて小倉氏は反論も弁解もせずに逃走している訳で。
勝てないのが解っているから正面からぶつかろうとしないし、旗色が悪くなれば何度でも逃げるだろうね。

投稿: 寒戻り | 2006/03/13 00:59

>旗色が悪くなれば何度でも逃げるだろうね
まあ今回もそうでしょうね。

 とりあえず現状は大筋で
>いやぁ、私は小倉さん以外の人から「(中略)」という発言を聞いたり見たりしたことはありません。
という意見が小倉氏に投げられていて、小倉氏の回答待ち、ということで。

投稿: 色瀬 | 2006/03/13 01:20

 初めて投稿します。
 町村先生のブログは日本語の判る濠州法曹の間でも注目されています。
 ただ、ご当地でも「特定の弁護士の投稿」に批判が集中するという面映いというか困ったところがあります。
 主任教授から「匿名実名論争をIT先進国のジャパンの著名法学教授のブログでやっていることは理解できないが本当か?法的にはとっくに解決済みなのはIT先進諸国では共通理解だと思うが?」という質問がきて、どう答えたらいいのでしょうか。
 返答に詰まって、文字通り「困ってしまっています。」 どなたかお知恵を拝借できないでしょうか?
 町村先生におかれましては、私の投稿が不快であれば、遠慮なく削除されてください。
 (かの地の法曹を目指す匿名ポスドクより)

投稿: 濠太剌利匿名 | 2006/03/13 02:51

 その発言を語ったのか誰であるのかを技術的に容易に把握できるシステムの構築を否定する方々って、結局、「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」をも最大限保障していこうというお立場ですよね。発言の内容によって発信者情報を開示するか否かを決めるという立場に立つ場合、発信者情報を開示すべき立場の人は、発信される内容の如何に関わらず、どの発言をどこの誰が発言したのかを把握できるシステムが構築されている必要があるわけですから。
 

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/13 09:16

 濠州で法律を学ばれ、日本語の判る濠州法曹とのつながりがおありならば、オーストラリアの各州でのサイバーストーカー規制の現状についてもご存じですね。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/13 09:18

残り3コメント

投稿: 色瀬 | 2006/03/13 09:47

オーストラリアでポスドクをされている方へ


>町村先生のブログは日本語の判る濠州法曹の間でも注目されています。

どのような面に注目されているのか興味があるので、ソースを提示してください。あとで読みたいと思います。

投稿: koneko04 | 2006/03/13 10:19

>その発言を語ったのか誰であるのかを技術的に容易に把握できるシステムの構築を否定する方々って、結局、「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」をも最大限保障していこうというお立場ですよね。

具体的にそのような主張をされている特定の個人を、誰かお一人ご指名していただけませんか?

今までも、「匿名の卑怯者」という表現で誰とは名指しせずに匿名投稿者に不快感を与え続けていましたが、
実名であれば、他人に不快感を与える自由は尊重される、と小倉秀夫弁護士はお考えなのでしょうか。

このような嫌味を、対象を特定せずに、いつでも逃げを打てる言い回しで書き込む所に、
小倉秀夫弁護士の人格が表われていると思います。

もう一度お尋ねします。
具体的にそのような主張をされている特定の個人を、誰かお一人ご指名していただけませんか?

同時に、小倉秀夫弁護士の自論を正確に把握し、全面的に賛同され、なおかつ実名でネットに参加されている方をご紹介いただけないでしょうか。

未だに放置されている先の質問も含めて、ご回答いただけますようよろしくお願いします。

投稿: 匿名の子持ちより | 2006/03/13 10:40

しかし小倉さんのような推論が成り立つのであれば、色々なことがいえそうですね。
死亡事故を技術的に回避するシステム(例えば停止可能距離内に人や他車がいたら自動停止するシステム)を否定する人々って、結局のところ死亡事故を起こす自由をも最大限保障しようとする立場だ、とか。

でもって、「をも」となっているところが微妙です。
いつの間にか「を」になっているかもしれません。

対偶を無理矢理とってみましょう。

「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」を少しでも抑制しようというお立場
      |イコール|
その発言を語ったのか誰であるのかを技術的に容易に把握できるシステムの構築を肯定する方々

ということで、「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」を少しでも抑制しようとするなら、その手段は小学校からネチケットを教えましょうというのを先頭に、色々あるでしょうから、上記のイコールは成り立ちません。

もう一つ、「他人に不快感を与える」ことを回避しようというのは所詮無理です。もともとの小倉さんの言明は
「ネットを活用して匿名で好き放題に他人に嫌がらせをして何が悪いんだ。匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由は最大限保障されなければならない」
でしたから、単に不快感を与えるだけでなく、他人に嫌がらせをする自由でもあったわけです。

で、単に不快なだけでなく嫌がらせと評価できるのであれば、そのような書き込みは消すとか、IDが固定している場合はアクセス禁止にするとか、色々ありそうです。

投稿: 町村 | 2006/03/13 13:38

ふーむ。
僕が考えるに、匿名発言の全てを、匿名であるという理由で規制しようとするのは、現実的には、国家権力による言論統制の一部を是認する考え方という以外の何物でもないですし、国家権力による言論狩りを肯定するお立場ということがいえると思います。
また、事実上実名を強制することは、右翼や宗教団体に批判的な人間に対して、生命身体を犠牲にして発言しろということになりかねないのので、ある種のリンチを容認する立場であるということが言えそうです。

投稿: こう | 2006/03/13 19:33

 共通ID制度が採用されないということになると「IDが固定しており、特定の粘着君だけアクセス禁止にできる」ということは期待できないですし、嫌がらせと評価できる書き込みを消すと一言で言われても、実際には、消しても消してもコピペしてコメントを投稿し続ける粘着君には対処しきれないわけで(町山さんもこれに耐えかねてコメント欄を閉じてしまったわけですし)、すると、町村さん的には、ネットワーカーが皆「小学校のころからネチケットを教え込まれた人々」に置き換わるまで(あと何十年後ですか?)我慢しましょう、それまでは粘着君から何をされても泣き寝入りしましょうということになるわけですね。
 町村さん的な発想だと、セクハラ規制や痴漢規制等も不要そうですね。小学校のころからそういうことはしてはいけないのだと教えればよいのであって、現在そういうことをして他人に不快感を与えている人達に窮屈な思いをさせる必要はないということになりそうです。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/13 19:58

> 町村さん的な発想だと、セクハラ規制や痴漢規制等も不要そうですね。

 小倉先生!幾らなんでもそれは先生の誤読か論理飛躍ですよ。(下記参照)
 そんなことを言っているのは小倉先生のほかに寡聞にして知りません。

http://www.emaga.com/bn/?2006030052175720030786.xp010617

投稿: 通行中 | 2006/03/13 20:13

http://d.hatena.ne.jp/kanose/20051228/kuroki
http://d.hatena.ne.jp/okaguchik/20060112/p1
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20060228

はてなに登録してIDを持っているのに、はてな上でのコメントにIDでログインしない小倉秀夫弁護士がそのような言を吐くというのは、やはり小倉秀夫弁護士は矛盾していると言わざるをないですね。

投稿: 匿名の子持ちより | 2006/03/13 20:25

>共通ID制度が採用されないということになると「IDが固定しており、特定の粘着君だけアクセス禁止にできる」ということは期待できない

でも例えば小倉さんのようにIDを明らかにしてくれる人や、ちょっと前にいた電波系風の人などが嫌がらせに走った場合は有効だし、別にそれですべてが解決できると言っているわけではないし。

小学校からネチケットを教えるという部分も、論理的可能性の一つを指摘したまでですが、それが町村さんの意見に読めましたか?
まして、それですべてが解決できると言っているわけではないのですが、小倉さん的にはそう読めてしまうわけですか。

セクハラ規制や痴漢規制のところになると、もうこれは、大丈夫ですか?>小倉さん

投稿: 町村 | 2006/03/13 20:33

通行中氏のリンクを辿ってみると

> それにしても、さしたる根拠を呈示するわけでもなく、事実関
>係をことさらに無視した上、「この種の悪意の人々」などと解釈
>次第では無礼千万な評価を下しながら、「最低の行いといえます
>」などとも決め付けて、何故か上から見下ろしたような物言いを
>する「ブロガー」氏のスタイルに疑問を感じるのは果たして筆者
>だけだろうか?
とか
> いささかポレーミッシュな言い方をすれば、もし「ブロガー」
>氏が、その属性を完全に秘匿して発言していたならば、当該ブロ
>グ記事が、筆者からの野暮な寸評なんぞ招かなかったばかりでな
>く、おそらく誰からも一顧だにされなかったのではないかと想像
>する次第である。というのも、少なくともこの一件に関する限り
>、当該記事は「何をいったのか」という点において空疎であり、
>誹謗・中傷以外に見るべきものがないからである。

とか書かれてますよ。
>誹謗・中傷以外に見るべきものがないwww

投稿: 燃料係 | 2006/03/13 20:53

> その発言を語ったのか誰であるのかを技術的に容易に把握できるシステムの構築を否定する方々って、結局、「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」をも最大限保障していこうというお立場ですよね。

違いますよ、と。

というか小倉さんに2つの質問をさせていただきます。
まず一つめは私の「ネット上では一大勢力です」のソースを求める質問の回答が示されていないのでその回答を。例えばどこでよく見られる意見か?ということだけでも示してください。

もう一つは小倉さんからみて町村さんや色瀬さんや私は「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」をも最大限保障していこうという立場ということでよろしいですか?
違うのならば例えばこのエントリで誰が該当するのか示してください。

投稿: U-me | 2006/03/13 21:11

>共通ID制度が採用されないということになると「IDが固定しており、特定の粘着君だけアクセス禁止にできる」ということは期待できない

 某ブログなどで専門家の人々が再三説明していると思うのですが。素人の私でも共通ID制度なんかなくてもそんなことできると言えそうです。
 それはともかく、最も有効な対処方法は(これも再三説明されていますが)コメント欄を閉じることです。それは屈服ではなく単なる対処です。もちろんブログ主は自分にはコメント欄を管理する力量というか度量がなかったということを認めなければなりませんが屈服とは違います。
 例えばプロ野球選手でも同じスポーツの分野だとはいえゴルフを練習も無くコースに出るようなことはしません。上手い人のプレーを見て勉強し経験豊富な人に教えてもらいます。それをせずいきなりコースに出ても一緒にプレーする人に迷惑をかけてしまうだけでなく、見ず知らずの後の人たちにさえ迷惑をかけてしまいます。もちろんその迷惑は訴えられても罪になることは無いでしょうが世間一般の常識のある人なら避けようとするものです。
 自分にはコメント欄付きのブログをやる度量が無かったということを認めてコメントを閉じることは恥ずかしいことではありません。寧ろ現状の方がかなり恥かしい状況だと言えそうです。

投稿: 平田 | 2006/03/13 21:24

>>共通ID制度が採用されないということになると「IDが固定しており、特定の粘着君だけアクセス禁止にできる」ということは期待できない

>でも例えば小倉さんのようにIDを明らかにしてくれる人や、ちょっと前にいた電波系風の人などが嫌がらせに走った場合は有効だし、別にそれですべてが解決できると言っているわけではないし。

要は個人的に登録制にしてホワイトリストではじいてしまえばいいだけなのではと思った素朴な疑問。
お国に用意してくれというのはどうなのか。

投稿: サスケット | 2006/03/13 23:52

> 名前: 小倉秀夫 | March 13, 2006 07:58 PM
とりあえずハッタリ認定まで残り2コメントね。

投稿: 色瀬 | 2006/03/14 00:02

 匿名掲示板に、他人が違法画像をupした場合の管理者の刑事責任について名古屋地裁h18.1.16というのがでていますが、
http://d.hatena.ne.jp/okumuraosaka/20060311/1142028282
 作為義務違反が甚だしい場合は正犯、そうでない場合は従犯だそうです。管理者は大変ですね。

投稿: 奥村徹(大阪弁護士会) | 2006/03/14 10:16

小倉さんは自分のブログへの嫌がらせではなく、例えば2CHのようなところでの嫌がらせも抑止することも視野に入れているので、自分のブログでホワイトリストを用意するなりブラックリストを用意するなりできるだけでは、十分でないと考えるでしょう。

でもあらゆるところでの自分への批判・非難・攻撃・誹謗中傷等を防止したり、法的責任を問うことが保障されなければ、「匿名の陰に隠れて安全なところから他人に不快感を与える自由」をも最大限保障していこうというお立場にされてしまうようなので、その辺がちょっとね。

投稿: 町村 | 2006/03/14 13:02

2chですが、アタシは全く見ることがないので、2chで自分の悪口がとびかったとしても、自分の実生活に影響がなければ関係ないやと思います。

ネット人口の何割が2chに日常的にアクセスして、特定の個人を誹謗中傷しているのかというと、そういう人というのはネット人口のうちの少数派になるのではないでしょうか。

小倉さんは2chでも小倉トピというのがあるようですが、自分の悪口が言われているとわかっていてアクセスされているのでしょうか。

現実の世界でもそうですが、自分がいない所で自分の悪口を言われているのか気になる人とそうでない人もいるわけなので、その辺り自分の悪口を言う奴は許せないという考え方をしていると精神的に疲れてしまいそうです。

投稿: koneko04 | 2006/03/14 13:21

 2ちゃんねるで誹謗中傷されているので何とかならないかという相談は、ある程度ネットに明るいとされている弁護士であれば、何度も受けているのではないかと思います。
 また、山口の母子殺し事件で被告人を死刑ではなく無期懲役刑に処した裁判官について、「自分の娘がレイプされ、殺されても、そんなことが言ってられるのか」みたいな文脈で、その娘さんの下宿先の住所が2ちゃんねるに掲載されたことがありました。町村さんやkoneko04さんとしては、自分の知らないところで悪意とともに個人情報が開示されても気にしなければよいので、そういうのは放っておけばよい、むしろ、そういう形で裁判官に抗議する自由、あるいは、上級審でも死刑判決を出さなかったときには上級審の裁判官についても同じことをしてやるぞということで圧力をかける自由は認められるべきであるということになるのかもしれません。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/03/14 17:28

小倉さん

一つお願いがあります。

アタシがコメントした後でアタシのコメントが町村先生と同意見であり、変な言い方になりますが、まるでアタシたちがアンチ小倉秀夫の共同戦線を張っているかのような言い方をするのはやめていただけませんか?

町村先生と個人的に交流があったとしても、そのことと、アタシが自分の思っていることを投稿することを結び付けられるとアタシもそうですが、町村先生も迷惑ではないかと思います。

アタシのコメントはコメントを投稿した当人であるアタシに対する返答という形で、今後はコメントを投稿されることを望みます。

投稿: koneko04 | 2006/03/14 17:39

> (・・略・・)ネット上では一大勢力ですが、ネット外ではそんなに支持されていませんね。
> 名前: 小倉秀夫 | March 12, 2006 05:15 PM

 上記の件、ハッタリ認定まであと1コメント。
 まあ私がそう認定するってだけで、世間はどう判断するか、それは知りませんけど。

投稿: 色瀬 | 2006/03/14 21:11

ともかく、「なるのかもしれません」とかいっている部分は小倉さんの独特な推論ですから、私やkoneko04さんがそう言っているみたいな風に変換しないでくださいね。

投稿: 町村 | 2006/03/14 21:57

裁判官を批判した場合、小倉先生の共通ID構想によれば、批判された裁判官が、批判した人間の個人情報が入手できるようになる。というのは間違っていないですよね?
で、裁判官が、転勤かなんかで、批判した人間の刑事裁判なんかを担当することになった場合、忌避事由は、該当がなさそうですから、除斥申立をするかもしれません。
裁判批判をされ、個人情報を入手したというのが除斥事由に当たるかどうかは、結構微妙な感じですし、おそらく、その程度では除斥されないような気がします。
そうすると、裁判官が国家権力の発動として、私怨を晴らすなんて事が・・・あるということになるかもしれませんね。
したがって、匿名発言を実名と「より簡単に無制限に」トレースできるように主張する方って、報復を無制限に認めさせろというお立場であるということができそうです。

投稿: こう | 2006/03/14 22:05

>小倉さんは自分のブログへの嫌がらせではなく、例えば2CHのようなところでの嫌がらせも抑止することも視野に入れている

これについてですが、共通ID制度が採用されても海外サーバなどを使われたら何の意味も無いということが既に指摘されています。それに対して、少なくとも現状よりは良くなるという主旨の反論をしています。つまり彼の論理は、

 私は少なくとも現状よりは良くなる程度の制度案を提案しているに過ぎないのに、その案を全面的に反対するのは、IPアドレスのログが取られているだけでも息苦しいのにさらに厳しくなるのは嫌だと思っている人々に違いない。

 ということなんです。ここでいう人々が彼の言う「匿名の卑怯者」です。そしてネット上において彼の案に賛成している人は唯の一人も居りません。さらに、共通ID制度が採用されてもちっとも良くならないどころか却って悪くなるということが専門家によって再三指摘されています。これについての彼の論理は、

 ネット上においては「匿名の卑怯者」が大勢を占めているので専門家はその空気を読んで迎合しているに違いない。空気を読むなどという文化がネット上にあるからいけないんだ。

ということで、匿名だけでなく空気を読むことも嫌いになってしまいましたとサ。めでたしめでたし。

めでたくないので、つづく。
っていうか、続けてくださいね>小倉秀夫さん。

上記のように分かりやすく説明しないと世間は分かってくれませんよ(涙)。

投稿: 平田 | 2006/03/14 23:04

>町村さん
>小倉さんは自分のブログへの嫌がらせではなく、例えば2CHのようなところでの嫌がらせも抑止することも視野に入れているので、自分のブログでホワイトリストを用意するなりブラックリストを用意するなりできるだけでは、十分でないと考えるでしょう。

だとしても不思議な話ですね。

【自分の知らないところで悪意とともに個人情報が開示されても】とありますが、
そういった卑怯者(笑)の、でも犯罪的とまでは行かない(開示請求と化するほどではない)言論の抑圧までも試みることのできる"枷"を有効にするだけの個人特定を目的とするのですよね?
#読みづらい言い回しですみませんが


そこまで個人特定できる情報を撒いちゃったら、自分の知らないところで好き勝手扱われるレベルがさらに増大するんじゃないかと思うんですがどうでしょう(笑)>町村さん


たとえば私なら『悪意じゃないよ、提供された情報の有効活用だよ』と言って、以前の発言etcから得られた情報を関連付けて晒し者にしますが。コノ某宗教関係者メ、なんつったりして(笑)

小倉さんの言う『抑制』って「こういうことをされると恥ずかしいからへんね言動しなくなるね」ということだと思うのでこれってありなんですよね?(笑)


そのあたりの矛盾をどう変換して読めばいいのでしょうか?

投稿: サスケット | 2006/03/14 23:20

>そういった卑怯者(笑)の、でも犯罪的とまでは行かない
>(開示請求とかするほどではない)言論の抑圧までも試み
>ることのできる"枷"を有効にするだけの個人特定を目的
>とするのですよね?

このあたりが問題だと私も思います。
犯罪者が追及されるようにシステムを工夫するということには賛成。
でも単に人を不快にする言動というだけで犯罪者のように追及されるとなると、疑問が大きい。
そして単に人を不快にする言動というだけで、その「被害者」からプライバシーを暴かれ、自宅や家族の安全も脅かされるようになるのは、是非とも避けるべき。

犯罪者かどうかは截然と区別できないし、まして「被害者」の主観によるのであれば、正当な言論が抑圧されるおそれはとても大きいと思います。
でまあ、こういうところで煮え切らない態度をとることになるのですが、だからといって「裁判官の子供の下宿先をネットに流す匿名を許すのですね」とかいわれても、困惑するばかり。

投稿: 町村 | 2006/03/15 14:16

あ、こうさん、ひょっとすると除斥と忌避が逆になってません?

投稿: 町村 | 2006/03/15 14:17

あ・・・確かに・・・除斥と忌避が逆になってました・・・お詫びして訂正します。って誰にお詫びするのか分かりませんが。

投稿: こう | 2006/03/15 16:05

インターネットって仮面舞踏会みたいなものだと思います
成立した当初は知っている人間だけだったけれども、一般に開かれるにつれて名・身元も知れない人間でも紛れ込んでいても誰も気にしなくなった

顔や名前を隠すのは自由、ただ付けたい人間は勲章や身分証を付けるのは自由だったので、あれは多分誰某だろうと推察は可能
ただし、本人も顔を隠している以上自分の悪口が囁かれていても聞き流す以上の対処法は無し
仮面を外して悪口を言われた事に対して怒るのは問題ないけれども、相手の仮面を無理やり外すのは場のふいんき(何故か変換できない)を壊す人間なので嫌われて相手にされなくなる、と

投稿: sakimi | 2006/03/15 22:03

>そして単に人を不快にする言動というだけで、その「被害者」からプライバシーを暴かれ、自宅や家族の安全も脅かされるようになるのは、是非とも避けるべき。

そうなんですよね。
情報が明かされる先が限定されている(何らかの審査があるとか)の場合、『こんな恥ずかしい発言するなんて』という白い目が飛ばないので抑止力にならない。
で、当然小倉さんの考え的にそれほどの制限はないと予想しているんですが(これまでの話も踏まえて)


そうなってくると、誰でも見れてしまうんですよね。
基準の不明確な「不快」に対応しなければいけないので、人を不快にする言動をしていなかろうがなんだろうが、ともかく開示される、と。


町村さんの言うように小倉さんとて、
>「裁判官の子供の下宿先をネットに流す匿名を許すのですね」
こういうのを許さないようにしたいといいたい「はず」なのに、と思うのですが…。


これが、
「裁判官の子供の下宿先をネットに流す実名」だったら許しますよということなんでしょうか?

包み隠さず言わせてもらえば、実名が言おうが匿名が言おうが嫌なモンには変わりないと思うのですが(笑)

あるいは「実名だったらそんなことはしない」という理想論なのかな?

そんな理想論を唱えるくらいなら、「パパが裁判官の子供がネット上で発言しても下宿先はわかりません」とするほうがより安全じゃないかと思うのですが。

投稿: サスケット | 2006/03/16 00:15

 町村先生のブログを見ている感想としては、むしろ実名を誇示する人の方が、「臆病者」「卑怯者」「愚か者」と、悪し様に他人を平気で罵倒する「不快」な表現をするので、実名誇示制限という法的規制を加えるのが合理的な気がします。

投稿: 通行中 | 2006/03/16 01:10

町村さん

>でも単に人を不快にする言動というだけで犯罪者のように追及されるとなると、疑問が大きい。

「単に人を不快にする言動」とは言っても、侵害行為の可能性が否定できない以上は、放置できない問題である筈です。しかしその問題に対して疑問視なさる態度というのは、見方を変えると「放置している」態度であると見えてしまいます。

侵害行為の可能性があるだけでは放置されてしまうような社会システムが果たして公正な社会システムだと言えるのでしょうか。

>犯罪者かどうかは截然と区別できないし、まして「被害者」の主観によるのであれば、正当な言論が抑圧されるおそれはとても大きいと思います。

小倉さんがご提示なさっているプロバイダ責任制限法改正案等を読むと分かりますが、小倉さんの提案は「『被害者』の主観」よって開示判断がなされるようなものではないようです(その辺り、誤解している方が結構いらっしゃるようです)。

投稿: 福田 | 2006/03/16 14:23

>「単に人を不快にする言動」とは言っても、侵害行為の可能性が否定できない以上は、放置できない問題である筈です。

 では福田さんが、ネット上で公然と「臆病者」「卑怯者」「愚か者」と罵倒して他人の権利を侵害している実名某を放置せず取り締まってください。

投稿: だれとはなく | 2006/03/16 14:51

>侵害行為の可能性があるだけでは放置されてしまうような社会システム

 あら、その放置されている社会システムのお陰で誤読王様たちは、一般通常人に了解困難な非論理的誤読投稿を楽しむ自由を与えられているのよ。
 福田さんの誤読に基づく投稿で多くの常連を不快にさせているだけじゃなく、誤読された被害者の権利侵害の可能性が明白かつ現在にあるのに、それらも放置されて福田さんがお咎めを受けないというのが今の社会システムじゃないかしら?
 勝手な誤読はやめてもらいたいという注意を福田さんはこの1年間で何回受けました?

投稿: ゆきゆき | 2006/03/16 15:07

>侵害行為の可能性があるだけでは放置されてしまうような社会システムが果たして公正な社会システムだと言えるのでしょうか。

1.
侵害行為(に発展する)の(←一字削除)可能性があるだけでは(「単に人を不快にする言動」が規制されず)放置されてしまうような社会システムが果たして公正な社会システムだと言えるのでしょうか。
2.
【公正】かたよりなく平等であること。
3.
侵害行為となるまでは、不快な言動も、そうでない言動と同じに扱うのだから、公正だと思いますがね。

投稿: 佐藤 | 2006/03/16 19:52

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