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2006/03/13

arret:落雷予見義務

最判平成18年3月13日(今日である)
高等学校の生徒が課外のクラブ活動としてのサッカーの試合中に落雷により負傷した事故について引率者兼監督の教諭に落雷事故発生の危険が迫っていることを予見すべき注意義務の違反があるとされた事例

A高校の第1試合が開始された平成8年8月13日午後1時50分ころには,本件運動広場の上空には雷雲が現れ,小雨が降り始め,時々遠雷が聞こえるような状態であった。
上記試合が終了した同日午後2時55分ころからは,上空に暗雲が立ち込めて暗くなり,ラインの確認が困難なほどの豪雨が降り続いた。
同日午後4時30分の直前ころには,雨がやみ,上空の大部分は明るくなりつつあったが,本件運動広場の南西方向の上空には黒く固まった暗雲が立ち込め,雷鳴が聞こえ,雲の間で放電が起きるのが目撃された。雷鳴は大きな音ではなく,遠くの空で発生したものと考えられる程度ではあった。

さてこの状態で、落雷事故が発生する危険を予見し、生徒を避難させるなどの措置をとるべきだったというのが最高裁の見解である。

いったん激しく降った雨がやみ、空が明るくなってきたのであれば、試合を再開してもやむを得ないという気がするが、最高裁としては、それでも落雷の危険がある以上はそれを予見すべきだと言うことなのであろう。

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法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

判決は,証拠とされた文献の中に,「また落雷は雨の降り出す前や小やみのときにも多いことが分かっています。遠くで雷鳴が聞こえたら,すぐに避難し,雨がやんでもすぐに屋外に出ないことが大切です。」との記載が存在するのを決定的な証拠にしているように思えます。この文献,あるいはこのような内容はどの程度知られていたのでしょうか? 少々疑問がある判示ですね。

投稿: 通りすがり | 2006/03/14 00:41

事例判断かなと日経ニュースを見た限りでは感じました。
判決文を読んだ後もそう考えます。

投稿: 東馬 | 2006/03/14 01:10

B教諭が雷光が見えたあと4・5秒で雷鳴が聞こえれば大丈夫と思っていた部分が不思議でしょうがないです。多分、最高裁はこういう部分を疑問に思ったのではないでしょうか?
4・5秒ということは雷発生地から1.5キロ近辺ですし、それほど近い場合は、僕には問題があるように思えます。といっても、僕の場合天文気象をやってたので、そういう知識があるということだけなのかもしれませんけど。

投稿: こう | 2006/03/15 17:33

すいません。訂正です。
4・5秒で近いという認識はあったんですね。申し訳ないです。雷雲が発生していて雷鳴が聞こえていれば、かなり雷発生率が高いと思うんですが・・・

投稿: こう | 2006/03/15 17:37

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» 予見可能性に関連した予見義務の想定とその程度について [k-doctorはかく語りき]
興味深い判例が出たので、またとりあえずな分析をしてみたいわけなのだが。 [続きを読む]

受信: 2006/03/14 01:53

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