Googleのキャッシュはフェアユース
EFFニュースより
ネバダの連邦地裁は、グーグルのキャッシュ機能についてフェアユースであって著作権侵害にならないとの判断を下した。
Field v. Google ruling:
http://www.eff.org/IP/blake_v_google/google_nevada_order.pdf
この判断は、原告の著作権侵害の訴えに対してグーグルが申し立てた略式判決を認容する形で示された。要はトライアルにかけるだけの根拠もないということである。
アメリカはフェアユースがあってうらやましいのだが、日本にも「権利濫用」という条文がある。方向は違うが。
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コメント
毎日ググる日々なのでフェアユース判決にバンザイです。
投稿: 常連の一人 | 2006/01/26 17:20
聴いた話では Google へのアクセスはシステム上全員が Anonymous だから、ここのフェアユースは、「匿名の卑怯者」の巣窟になる、そうです。
投稿: 通りすがり | 2006/01/27 01:29
判決文を読むと、フェアユース以前に、黙示の許諾が認められていますので、日本法でもいけそうです。
投稿: 小倉秀夫 | 2006/01/31 00:41
そうですね。
黙示の許諾と、エストッペル、つまり禁反言によっても略式判決の申し立てを認めるとしています。
投稿: 町村 | 2006/01/31 00:56
エストッペルは日本法の信義則でカバーされるエストッペルとの重なりがちょっと心配になりましたが、いずれにせよ、この事件、原告がだめすぎですね。
投稿: 小倉秀夫 | 2006/01/31 01:48
日本にもIT訴訟で刑事民事を問わず連戦連敗のダメ過ぎ弁護士がいますよ。FLマスクリンク事件~ファイルローグ事件・マンション入居者用一括録画システム差止事件>小倉秀夫さん
投稿: それは? | 2006/01/31 02:14