« news:ヒューザーが自治体を提訴 | トップページ | jugement:ワンクリック詐欺に鉄槌 »

2006/01/30

comments:匿名の卑怯者は今日も元気

例の東横インの社長会見事件(違法改造よりこちらの方が大ニュースにみえる)に関連して、東横インには抗議の電話やメールが殺到しているのであろう。
とばっちりで東急インにも「何やってんだ、お前は。」みたいな電話が10数件寄せられて困っているということだ。

東急インには気の毒だが、類似商号(商標)をそのままにしていたツケとも言える。
それはともかく、リアル社会でもこういう香ばしい人が現れると、抗議のメールや電話が行くという構図は、平成になっても21世紀になっても変わらないわけだ。
そしてこれはインターネットだのブログだのの特有現象でもないわけだ。

もっというと、顕名の嫌がらせに混じって匿名の卑怯者も湧き出ているであろうことは、想像に難くない。

電話やメールには発信者情報開示の仕組みがない(ことになっている)わけだが、それでは個別の違法な電話・メールに対してはもちろん、一つ一つは違法といえなくとも多数の抗議が殺到すること(いわゆるコメントスクラムみたいな状態)による暴力を押さえることはできないから、発信者のトレーサビリティを確保し、東横インの社長でも簡単に怪しからん電話・メールの送り手の実名や住所を知り得る仕組みが必要だろうか?
あるいは少なくとも、身元不明のまま電話・メールができる仕組みを維持している通信事業者には、東横インの社長が賠償責任を追及できるようにするとか・・・。

と、小倉さんの共通ID制を思い出して夢想してみた次第。

|

« news:ヒューザーが自治体を提訴 | トップページ | jugement:ワンクリック詐欺に鉄槌 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

 電話の場合、電話番号→契約者の氏名等の開示は、弁護士会照会などにより、訴訟外でも比較的容易に受けることができますね(個人情報保護法施行後は照会請求かけていないからわからないですけど。)。
 いずれにせよ、電話の場合、固定であれ携帯であれ、事業者が契約者の氏名・住所を把握していないということは、今ではあってはならないこととされています。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/01/30 21:31

おや、公衆電話はどうでしょう?

投稿: 町村 | 2006/01/30 21:39

大企業から掛けた場合も分母が大きすぎてトレースは難しいですね
大企業であれば空いた回線から発信するのが普通ですし、内線としてPHSを使っている企業もあります
内線のハッキングもといクラッキングをする卑怯者がいた場合はまずトレース不可能です

投稿: sakimi | 2006/01/30 21:47

----------------------------------
 ここで「ラスト・ワン・マイル」の捜査を見てみよう。
 立証する内容(立証命題)は,「犯行に使用されたパソコンは犯行時刻に被疑者が使用した」ことであって,「犯行に使用されたIPアドレスやISPの会員番号は被疑者名義であった」というものではない。比喩で言えば,ISPは電話会社であり,ISPの会員番号は電話場号に等しいから,「電話恐喝で犯行に使用された電話番号がA名義であった」からといって,Aが犯人とは限らないのと同じであり,このときは,「犯行に使用された電話番号は犯行時刻に被疑者が使用した」ことを立証しなければならないのである。このとき,犯行共用物件であるパソコンの指紋を採取しても無駄である(実際にやっていない。)。
----------------------------------
<「ハイテク犯罪捜査入門-捜査実務編-」P142-143>

投稿: 通りすがり | 2006/01/30 22:04

>小倉秀夫様

 ラストワンマイル立証は無理でも、せめて電話の利用形態、契約関係(特に法人利用)、電話の通話システムを調べてからコメントされることを希望します。
 格安通話カード(コーリングクレジット通話やポーリング通話)利用の場合は、利用者の氏名住所は電話会社やキャリアが知ることは永久に不可能ですし、格安通話カードを利用した海外キャリアはID番号を知りえても(スクラッチ印刷をコンピュータで課金情報として控えているからすぐ判る)そのカードを誰が買ったか?実際に誰が買ったかも永久に不明です(海外格安電話の常識)。お疑いなら成田空港で格安通話カードを買って日本語の説明書を読んでみてください。

投稿: ブログ管理 | 2006/01/31 00:00

>おや、公衆電話はどうでしょう?

アナログになればなるほどトレースと言うのはし難いんですよね。


いやほら。
例えば脅迫郵便物だとか。

電話ほど影響力は低いかもしれませんが、泣き寝入り(笑)レベルは高まりますね。


かといって、トレースするために、郵便物投函者の本人確認制度(笑)や公衆電話のログイン認証(こら)を、そう簡単にやるわけには行かないわけで。

そう考えると、ネットワークのトレース能力の高さはかなりのものだと言うことがよくわかります。


こう言った事件を受けてもまだ対処ができる avexやらや、株式会社社長とかならともかく、一般個人に「リアルワールドの匿名の卑怯者」がリアル嫌がらせをしてくる可能性が否定できないので、あんまり無用に開示だとかそう言うのは好ましくないところですね。
限定的に開示するような段階は、確実に必要ではないかと。

投稿: サスケット | 2006/01/31 00:28

いやー、私もね、名古屋だったかで東急インに予約をいれたつもりで、東横インに電話してしまって、フロントの人と話がかみ合わなくて、途中で気がついて電話ブチ切りしたことがありますな。 結果的に匿名で。
東京は渋谷のあたりに育った者にとっては「東急」といえば「東横」、「東急東横線」とか「東急東横店」とかはもう刷り込まれたフレーズな訳で。

投稿: おかだ | 2006/01/31 00:41

 手紙にせよ、電話にせよ、1年以上にわたって、昼と夜とを問わず、1日に何回を嫌がらせを行うエネルギーというのは大変なものだし、さすがにそれだけ執拗に嫌がらせを行うと、結構ばれてしまうものですけど、ネットの場合はもっとカジュアルに嫌がらせができますから、匿名の卑怯者対策をしっかりやる必要があるでしょうね。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/01/31 00:50

ネットの場合も今回の電話等の場合も、短期間にわっと殺到する、小倉さんのいうところのコメントスクラムみたいなのが問題なのですが。
逆に、1年以上にわたって執拗に嫌がらせをする場合はネットでも、いくら海外リメーラとか使っても、それ以外の接点から結構ばれてしまうものでしょう。

投稿: 町村 | 2006/01/31 01:03

一日にワっと嫌がらせが集う場合というのはいわゆるDoS攻撃とかですかね?

DoS攻撃の場合匿名の卑怯者がえらい人数いることになるので対策ではちょっと難しい気がしますが……見せしめに数人捕まえるとかになるんでしょうか?


でなければ嫌がらせの書き込みの連続でしょうか?
「ネットワークのトレース能力の高さはかなりのもの」だと思うので、手紙や電話と違って、IPBan、プロクシ弾きなどを組み合わせて対処することも出来ます。

電話の着信拒否みたいな感じですね。


まあ、つまり匿名の卑怯者対策=実名開示とは限らないわけで、柔軟にバランスよく対処していく必要があるでしょう。


ネットワークの匿名の卑怯者を減らした変わりに、リアルワールドで脅迫状やら悪戯電話が発生しましたでは話になりませんし。

投稿: サスケット | 2006/01/31 01:13

 まあピンポンダッシュ(呼び鈴押し逃げ)なんぞは
まさにカジュアルにしてポピュラーですね。

投稿: 色瀬 | 2006/01/31 01:28

 気に入らない投稿者はあれこれ難癖付けて一気に数人分バッサと削除・・・コメンタージェノサイドという対処方針があるようですね。
 目を瞑れば世界はなくなる自分だけのメリーゴーランド。茶坊主残存メソッド。それも一考です。
 海外ドメインだからといって匿名プロクシとは限りません。海外在住の日本人は日本語恋しさに日本のブログに投稿するみたいですから。

投稿: 不明快ネット辞典 | 2006/01/31 01:31

>1年以上にわたって、昼と夜とを問わず、1日に何回を嫌がらせを行う

 それだけアクセスがあるなら、IT弁護士様としてはITの専門勅使を駆使して、とっくに「匿名の卑怯者」を特定してないとおかしなわけですが、全然特定された雰囲気がないですね(摩訶不思議)。
 トレーシングの勉強なら別のコメンターも引用していた「ハイテク犯罪捜査入門-捜査実務編-」がいいかもしれません。
 「-捜査実務編-」が難しすぎるなら、「-基礎編-」読めば懇切丁寧にネット犯罪の基本からマスターできますので、一度読んでみてはいかが?>小倉秀夫氏

投稿: それは? | 2006/01/31 01:41

 話を元に戻して。
 匿名でなかったとして、実名であっても、直接の利害関係があるわけでもない第三者が、不祥事をおこした団体や個人に抗議電話をかけるという行動って、嫌がらせ以上のものじゃないでしょう。電話は相手の時間を拘束します。苦情受け付けをアウトソーシングしていたとしても、それに一定のコストはかかります。
 同じ市民社会の一員として忠告なり、サジェスチョンを行うなら手紙を送れば済みます。企業なら苦情受け付けのテンプレをホームページ上に用意していますから、そこに書き込んでもいい。

投稿: Inoue | 2006/01/31 11:53

 匿名の卑怯者さんたちは、実名で同じことをする勇気はなさそうです。
 共通ID制が採用されれば、特定の粘着君をコメント欄から排除できるので、NTTの迷惑電話対策に近いことができますし、「実名開示」以外の対策をとるにあたっても有益です。

投稿: 小倉秀夫 | 2006/01/31 13:04

>特定の粘着君をコメント欄から排除できる

 それが目的だったんですね。

投稿: 常連の一人 | 2006/01/31 13:08

>匿名の卑怯者さんたちは、実名で同じことをする勇気はなさそうです。

そうでしょうね。
批判や反論を行っただけで職を追われる可能性が出てきたら、どんな酷い言論に対しても批判や反論をするのにはかなりの勇気が必要になります。
実例:本田勝一により職を追われた実名者
http://ryutukenkyukai.hp.infoseek.co.jp/asahisinbun1_4.html

その他、エアロバキバキにして自慢するような暴力的な輩や無実のバス運転手に罵声を浴びせ勝ち誇るような輩、平和主義を語りながら「お前は狩りの対象としてロックオンした」とmixiで宣言してしまうようなチンピラが跳梁跋扈するような状況では、警察庁が @police サイトで子供向けに指導しているようにできるだけ個人情報は表に出さず匿名性を維持することが手軽な護身法として妥当なように思います。

完全実名主義で「勝てないとはいえない」程度で住所氏名を把握し、「裁判外の交渉」を用いて私刑を行う事ができる場合、様々な意味での強者のみが言論を行うことができる権利を持ち、一般人は家族や己の身辺の安全のために言論を捨てなければならない世界がお望みの方以外は到底「批判や反論を行う者」に「裁判外の交渉」で「粘着をやめさせ」ようとする目的での共通IDには賛同できそうにありません。

一時的に押し寄せるクレームは問題が解決すれば波が引いていくものであって、所詮一時的なものでしかないでしょう。そのために恒久的に家族の平和をはかりにかけて言論を抑圧する必要なんか感じられません。

投稿: 金田真一 | 2006/01/31 14:32

小倉さん

>匿名の卑怯者さんたちは、実名で同じことをする勇気はなさそうです。


とありますが、小倉さんのブログに集まる所謂匿名の卑怯者の方々に小倉さんは本名を名乗るようにとお願いしたことはあるのでしょうか。

アタシは本名と携帯の電話番号と住んでいる場所をお知らせしてあると思いますが、こうしてネットでハンドルネームで参加している場合は、アタシも匿名の卑怯者として看做されているのでしょうか。

投稿: koneko04 | 2006/01/31 15:34

>東急インには気の毒だが、類似商号(商標)をそのままにしていたツケとも言える。


気になって調べてみたのですが
後から紛らわしいネームにしたのは
東横インの方のようです。
ですからツケといわれるのもかわいそうな気が。


http://www.tokyu-rec.co.jp/enkaku.html
正確かわかりませんが
東急レクリエーションというところの
会社概要を見ますと
昭和48年6月
株式会社広島東急レクリエーション(現・連結子会社)を設立し、ホテル事業へ進出(昭和49年8月広島東急イン・同年10月熊本東急インを開業)。

となっています。
下は東横インの会社概要です。
____________
当社は、昭和61年(1986年)1月の設立ですから歴史は比較的新しい会社です。電話で「東横イン」といいますと、よく東急インに間違えられますが、東急グループとは関係がありません。中堅の独立したビジネスホテルチェーンの会社です。京浜東北線で品川から横浜に向かって三つ目の駅の蒲田が発祥の地であり、本社も蒲田にあります。東京と横浜の間ということで、東横インとしたまでです。
__________________

投稿: 東馬 | 2006/01/31 16:54

いや、後から東横インとつけたからこそ、先に有名だった東急が周知商標と紛らわしい商標登録に異議をいっておくべきではなかったかと。

投稿: 町村 | 2006/01/31 17:11

商標?の自由もありますし、既存の商標、商号と混同しないようにする義務は後から
類似商号等を得ようとするものが負うのではないでしょうか。


この点、新会社法だと、たしか改正されていた
ところでより商号等の自由が保障される
方向になっていたように思います。

投稿: 東馬 | 2006/01/31 17:49

 「共通ID」も「common ID」から類似商号(称号)だと苦情が来るかもしれないですね。

投稿: ハスカップ | 2006/01/31 17:53

確かに商号の商法での規制は無くなりますね。
でも、あとから登記なり登録するなりする者が気をつけるべしということはその通りだとしても、類似の紛らわしい商標を使っている人を発見したら、先の商標権者が文句を言うのが普通でしょうし、そうしないで放置すれば、後に混同されて迷惑を被っても自業自得です。

これは後から登録する者が注意義務を負うということとは別です。

投稿: 町村 | 2006/01/31 18:13

異議事由が類似と言うことだけで
果たして足りるのでしょうか。

不正目的しかりそれに準じるような、
何らかの
正当な異議事由が必要だったと
記憶しているのですけれども。

投稿: 東馬 | 2006/01/31 18:36

> 匿名の卑怯者さんたちは、実名で同じことをする勇気はなさそうです。

そうかも知れませんが、匿名の善良な人々も、実名で(匿名ならできたであろう)発言ができなくなることもあります。

先生の仰ることは、物事の一面を強調しすぎています。

投稿: 佐藤 | 2006/01/31 19:58

>先生の仰ることは、物事の一面を強調しすぎています。

 というよりは先生は一面しか見ていない偏った思考なんでは?

投稿: とおりすがり | 2006/01/31 20:31

少なくとも登録商標であれば、類似性で十分でしょう。
不正競争防止法で行くのなら、混同させることが必要かな。

投稿: 町村 | 2006/01/31 20:44

>というよりは先生は一面しか見ていない偏った思考なんでは?

思慮深くもそのような発言をされる貴殿には、畏敬の念すら覚えます。

投稿: 佐藤 | 2006/01/31 23:13

>匿名の卑怯者さんたちは、実名で同じことをする勇気はなさそうです。

ええ。
ですから実名でやらないで、リアルな匿名の卑怯行為に及ぶ可能性もあります。

>共通ID制が採用されれば、特定の粘着君をコメント欄から排除できるので、NTTの迷惑電話対策に近いことができますし、「実名開示」以外の対策をとるにあたっても有益です。


共通ID制の質にも寄りますが、【何もしないでも実名見えてるんだから、結城とやらがない人は排除されますよ】という場合、そこそこの個人情報がわかっている可能性があると見受けられます。


そのせいで、トレース能力のほとんど無いリアルな影響を呼び込んでは本末転倒なので止めて欲しいものです。
影響は限定的にすべきしょう。

投稿: サスケット | 2006/02/01 00:38

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/31412/8420092

この記事へのトラックバック一覧です: comments:匿名の卑怯者は今日も元気:

» 東横イン西田社長の‘創造力’と‘想像力’〜車検後、‘改造車’... [なりぽん@厭離庵]
東横インの西田社長が叩かれまくっている。いままで数々の謝罪会見を目にしてきたが、それらの多くは極めてステレオタイプでビジネスライクで、それはそれで正直ウンザリするものが多い。そういう意味でいえば、この東横インの西田憲正社長の会見は極めて‘特異’だった。...... [続きを読む]

受信: 2006/01/30 21:13

« news:ヒューザーが自治体を提訴 | トップページ | jugement:ワンクリック詐欺に鉄槌 »