匿名の卑怯者とWikipedia
Wikipediaに、ケネディ兄弟暗殺に関与したとして名前を載せられた人が抗議したが、削除には時間がかかり、Wikipediaの法的責任追及は難しいという状況が、CNET Japanで出てくる。
泣き寝入りしかないのか
この件に関連して、Wikipediaも登録ユーザーにしか書き込みを認めない措置をとった。
成長の痛みを味わうWidipediaの記事でもこの問題と、もう一つ勝手に削除問題が出ている。
確かに、Wikipediaのようなアイディアは、知的所産のスケーラビリティを簡単に実現できる代償として、無責任者や悪意ある者を排除しにくいという問題を抱え込む。これはドメイン名登録手続でもはてなユーザーの住所登録問題でも、はたまたブログのようなコミュニケーションの場でも繰り返されてきた問題と共通している。
登録をすれば解決をするという問題でもない。たとえばヤフオクの評価が信頼に値するものかどうか、評価を受ける者とその他の者とでは当然異なる意見がある。
媒体を提供する側は、時と場合により匿名性を高めるか、実名表示を徹底するか、使い分けていくしかなく、受け手の方でも、スケーラビリティとリライアビリティとがしばしばバーターの関係に立つということを踏まえて、媒体なり作品なりの評価をしていくしかないのである。
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