ウサギ解剖をBlogで公開し、自宅謹慎
読売新聞によれば、
宮崎大医学部の2年生男子6人が、死んだウサギを自宅で解剖、その様子を撮影した写真を、ブログで公開していた。彼らはブログのURLを記載したポスターを学内に掲示し、それからアクセスした他の学生の苦情で大学側の知るところとなり、今回の処分となった。
医学部の佐藤泰範・総務課長は「ブログには大学名が掲載されており、大学の名誉も傷つけた」と話しているそうである。
さあどう評価するのか?
死んだウサギを解剖することも、その写真を公開することも、違法ではない。そして医学生がどういうつもりでやったかは知らないが、残酷趣味の可能性と生物学的興味に基づいてやった可能性とがあり得る。
ポスターで宣伝したということからも、悪いことをしているつもりはなかったのではないか?
そうだとすると、一概に、大学の名誉を傷つけるものとか処分に値するものとかは決めつけられないであろう。
まあ写真の内容を見てみないとなんとも言えないのだが、安易な表現規制ではないかと疑っている。
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コメント
医学生の犯罪というと、人体解剖実習の画像を流したのかと一瞬思いましたが、
死体解剖保存法
第二十条 死体の解剖を行い、又はその全部若しくは一部を保存する者は、死体の取扱に当つては、特に礼意を失わないように注意しなければならない。
そうではなかった。ウサギの死体は大学の実習や研究材料ですらなく、大学生が近所で拾っただけですから、解剖してサイトを作るまでは、大学とは完全に無関係です。
しかし、課外活動とはいえ、大学内での行為には大学側に管理権限があるんですから、サークルの宣伝行為については処分の対象になるでしょう。
投稿: Inoue | 2005/12/13 16:10
続報。
宮崎医科大学学生2名は2007/03まで、4名は2006/03までの停学。
これは退学の次に重い処分です。無期停学と実質的に変わらない。私だったら、すでに処分内容は決まっていて、これ以上大学側の心証を害しても損はないから、停学取り消しと損害賠償を求めて訴訟に踏み切ります。医師の年収からすると、1年の停学は600~800万円程度の損失になります。
投稿: Inoue | 2005/12/14 21:46
うーん、それこそ司法審査が及ぶかどうか・・・。
投稿: 町村 | 2005/12/15 00:18