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2005/11/17

まともなopinion-法科大学院出でて研究会亡ぶ

中山教授と米倉教授の慨嘆に対する最もまともな意見
新司法試験・独学の独白に「それは先生方が望んでいた理想の教育を具現化するためには仕方がないのではないでしょうか」と書かれているが、全く同感。


まあ人間、忙しくなれば、また世の中が思い通りに行かなければ、文句の一つも言いたくなるし、愚痴もこぼしたくなる。それに中山教授はロースクールに従事されているわけではないようなので、授業が満足にできない言い訳に研究を持ち出したりしているわけではないのだが、いずれにしてもロースクールを設立して引き受けた以上、それが仕事だと観念してしっかりやる以外に選択肢はない。
あ、もちろん研究を放棄してよいと言うことにもならないのだ。
なお、落合弁護士は学生に構い過ぎているのではないかというのだが、ほっといても勝手に勉強してくれるもんなんでしょうか?

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

私自身、放っておかれたまま勝手に勉強して合格したので、どうしても、自分の体験が意見に反映してしまうのかもしれません。
ただ、構ってもらわないと勉強しないようでは、合格も、その後の実務家としての人生も、いかにも心許ないように思えてなりません。

投稿: yjochi | 2005/11/17 15:07

アタシは子供が生まれてから、勉強に対する欲が出ました。自分だけの時間など限られています。だから、勉強する時間など無理して作っているので、そうした貴重な空き時間に勉強するのだったら、元は取りたいと思うのです。

ロースクールに在籍している方々も、貴重な時間を使っているという認識があったら、教授の指導内容だけに留まらず、自分で興味の対象を突き止めようとするのではないのかな?

そうでなくて、準弁護士?という資格のような肩書きのためだけにロースクールに在籍しているのだとしたらバカタレです。

投稿: koneko04 | 2005/11/17 15:28

確かに、構ってもらわないと勉強しないというのは、専門職とか責任ある地位とかには向かないですね。
少なくとも自分の勉強の主導権は学生自身が持つべきでしょう。
でもそこに法科大学院教員がどう関わるかというと、未修者ないし初学者へのオリエンテーションは必要だし、知識や考え方を開陳する講義だけでなく、できれば教室にいるみんなで法律問題を考えて思考を深めていく機会となれば、その後の自分でする勉強にも役立つだろうし、判例学説などを調べてレポートを書けば、その長短を指摘したりどう書けばよいかを示したりする方が有用だし、時間内に論文形式で書いた答案も同様に添削をすべきだし、さらには自己の専門領域だけではなく他領域の研究者や実務家と打ち合わせをして実務上直面するであろう問題に知識をどう応用していくかという訓練もすべきだし、個別的に面接したりレポート添削したりする希望があればその時間をとってやらねばならないわけです。

上記のようなことは、学生自身が主導権を持って勉強を進めていく上でも、ニーズがある限り応えていかなければならないレベルの仕事でしょう。
 相手のあることでもあるので、自分で思ったほど学生には満足を与えられなかったりします。

投稿: 町村 | 2005/11/17 15:51

TBありがとうございました。
また、大したことない記事を「まともな意見」などと誉めていただき、恐縮しています。
たしかに法科大学院をはじめてみたものの、受け身的な学生が多くて、ご苦労されている先生方もいらっしゃるでしょう。
でも、元々が法律の勉強といえば予備校で3時間黙ってビデオを見ていた学生たちを集めてきたのですから、その人たちに突然、自分で勉強をしなさい、と言っても、それは難しい相談だと思います。
今、先生が学生を構ってあげなくてはならないか、が問題なのではなく、昔から構っていなかったことが問題なのだと思います。
その点を反省して、法曹を志す者を大学に呼び戻そうとしたのが、法科大学院制度の趣旨だったかと、私は理解しています。
とにかく、今は制度がはじまったばかりですから、様々な問題提起や批判があってもよいと思いますが、単に学生をお荷物扱いする論調だけはやめてほしいものです。
まだ、きちんとした評価ができる段階ではないと思いますので。

投稿: pocket6 | 2005/11/17 16:27

司法研修所があるのに、わざわざできもせん「実務家養成」に手を出すからですよ。訴訟も手がけたことのない研究者が実務家を養成できると、ほんとに思っていたんでしょうかね。

投稿: 増田尚 | 2005/11/17 17:20

>司法研修所があるのに

学問の自由がそこにはないからと
ある関係者の人は言いました。

投稿: 東馬 | 2005/11/17 18:03

一法科大学院生ですが、はたで見ていても先生方の負担はかなりのものだと思います(負担かけてる人間が言うな、という気もしますが)。

ただ、学生に対する印象なのですが、「金を払っているからその分よこせ(受かるだけのフォローをしろ)」という態度に見えてしまうのも一定数いるように思います。
自主ゼミなどをいくつかこなしてみた上で、基本は自学自習の時間をどれだけ確保するか、ということだと痛感したので、私自身はそのような態度と、それにある程度応えようとしている(?)課題の多さ等に少々疑問を感じます。

まあ、時間内に書かれた答案、特にテストについては、答案返却はともかく、採点基準くらいは公表してもらった方がテスト後の効果は更に上がるのでしていただきたいとは思いますが、これも「構い過ぎ」ですかねやっぱり…orz

投稿: sesami | 2005/11/18 00:46

筆記試験の答案について、オフィスアワーでコメントする位は、やってしかるべきなのではないでしょうか?評価の理由について教えることは「構い過ぎ」ではないと思います。

投稿: h | 2005/11/18 02:38

法学研究者の本来の使命は字句通り
法学の研究で、教育はあくまで副次的なものだと思います。
(もちろん教育の成果を研究に、さらに研究の成果を教育に反映する
相互補完ができれば理想でしょう。)
「先生方が望んでいた理想の教育を具現化するためには仕方がない」というか
私はむしろ、多くの先生方が「理想の教育」に燃えている事に
違和感を覚えます…。(教育研究者じゃないんですから。。)
研究が満足にできない言い訳に
教育に燃えているのでは無いとは思いますが ;

投稿: U輔 | 2005/11/18 17:07

法科大学院構想に賛成しておいて、何をいまさら、という感じですね(個人的には反対だった、という抗弁はあまり説得的ではありません。)

「法学研究者の本来の使命は字句通り法学の研究」だというなら、従来どおり試験教育は予備校に任せておけばよかったのではないですか?

投稿: とおりすがり | 2005/11/18 23:01

「理想の教育」では新司法試験の想定合格率が80%以上であって、教員たちも試験対策とか通説判例の教育ではなく理論的分析とか実務慣行の批判的検討とかを通じた知的交流をすることになってたんじゃないかなという気もします。じゃあなんでそうならなかったかというと結局自分たちに返ってくる極めてまずい話になってしまうのではありますが。

投稿: おおや | 2005/11/19 00:18

 合格率の上限は理論上、合格者枠÷受験生総数(ロー生学年総数)以上にはならないはずなんですが、どうしてこんなイイカゲンな数字が出せるか、ロー関係者はどのような計算をしたのでしょうか?
 また、試験知識の内容がボー大なのに,法学部での素養もない他学部卒の初学者に対し、実務敢行とか見学会とかこれまでもない単位を付加して、ゼロからたった3年で司法試験合格レベルに達するようにする(それも80%以上)という設計図は、ロー関係者は数値的検討をしたのでしょうか?

投稿: 鈴木一郎 | 2005/11/20 13:18

 1年間の司法修習が維持されている間は、1年の司法修習を経れば実務法曹として仕事をさせても問題がない程度に教育されるであろうレベルに満たない学生は卒業させないように単位認定を辛くすれば、合格率は上昇するし、「プロセス重視」という法科大学院の制度理念にも合致します。

投稿: 小倉秀夫 | 2005/11/20 16:28

ローとはいえ大学院ですから、「卒業」ではなく修了ですね。

投稿: ななし | 2005/11/21 02:18

大切なことですが、ロースクールを出てから、仕事が見つかる程度の知識は見につけるようにしないといけないですね。

高学歴でも食いっぱぐれるようでは、ニートになってしまいます。

投稿: koneko04 | 2005/11/21 04:08

>大切なことですが、ロースクールを出てから、仕事が見
つかる程度の知識は見に

その「仕事」とやらをどう定義するかで話は全く変わってきます。企業の法務担当部門でないとダメというのなら、これから数が増えるであろう弁護士にやらせた方がいいし、単なる事務や営業や総務でしたら、単なる大卒でも務まるのですし。

投稿: Inoue | 2005/11/22 02:47

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