news:井上薫判事が浅生重機所長を訴追請求
ただし、破天荒は破天荒でも、違法な行為ではないし、破廉恥でもない。ましてやSM判事のような不祥事でもない。井上薫は嫌いだという人でも、裁判官の再任判断基準の問題としてなら、真面目に考えさせられる。
また、人事権を盾に判決理由の内実に踏み込んだ指導を行うことは、「長さ」というところにとどまっているとはいえ、極めて微妙な話になる。判決理由の長さが再任しない理由になるのなら、判決を書くスピードも再任決定の要素となりそうだし、上訴率、破棄・取消率など、一見客観的で、しかし間接差別的な問題を潜む基準はたくさん考えられる。それでよいのかという疑問は禁じ得ない。
裁判官の評価を実質的に行うというのが如何に難しいか、ということだ。
| 固定リンク
「法律・裁判」カテゴリの記事
- フランスの司法信頼度調査2024(2025.11.07)
- Arret:欧州人権裁判所がフランスに対し、破毀院判事3名の利益相反で公正な裁判を受ける権利を侵害したと有責判決(2024.01.17)
- 民事裁判IT化:“ウェブ上でやり取り” 民事裁判デジタル化への取り組み公開(2023.11.09)
- BOOK:弁論の世紀〜古代ギリシアのもう一つの戦場(2023.02.11)
- court:裁判官弾劾裁判の傍聴(2023.02.10)


コメント
長さだけが問題なら、再任の重点審議にしないと思いますよ。
こういう「破天荒」な行動を起こすところに、日々の問題点が集約されているんじゃないでしょうか。
もっとも、判決の理由の説明がなく、当事者の意見を聞かない、なんて裁判官は、刑事裁判官にごろごろいそうですけどね。
投稿: 増田尚 | 2005/11/29 20:27
靖国参拝問題で高裁で違憲判決が出た直後に、井上薫裁判官が所長から減点評価を受けたという報道が流れたものですから、「司法のしゃべりすぎ」に関心を持ちました。
投稿: Inoue | 2005/11/29 20:35
>「破天荒」な行動
そうはいっても、既に「再任拒否」をちらつかされてから取った行動ですからねぇ。
やむをえない、、、と僕は受け止めてますよ。
投稿: アキバKB | 2005/11/30 00:09
これが他の人なら窮鼠猫をかむとか、追いつめられた末の行動ということになるんでしょうが、免責不許可と名誉毀損に続く第三弾とあっては、またあの人かという印象を正直持ってしまいます。
ま、でも、訴追請求自体は正当な行為であろうというのはエントリに書いたとおりですが。
投稿: 町村 | 2005/11/30 00:29
平賀書簡事件(福島事件)を思い出しました。特定の事件に対するものではありませんが、一種の裁判干渉なのでしょう。その反面、不十分な判決しか書けない裁判官が跋扈しないかと心配です(指導や決済がないから)。
10年後の再任まで能力不足の裁判官をとどめておくというのは(以下省略)。
投稿: 鈴木一郎 | 2005/12/02 09:32
「諸君」1月号でこの裁判官が強烈な主張を述べています。
(裁判官の独立性への干渉であり、処分が実行された場合、憲法違反行為となる。所長は裁判干渉をしたことを認め国民に謝罪すべきである)
これに対して、所長は「判決の内容に踏み込んだアドバイスではないので、裁判官の独立を犯すものではない」「あくまでも裁判官の先輩としてのアドバイス」といっていますが、確かに・・・・苦しいですね。(こういう部下を持つと)
この結論は12月内に出るそうです。
またこの文章を読む限り、この裁判官は能弁ですね、「蛇足判決」批判を行っている限り、かもしれませんが。
投稿: 中井亀之助 | 2005/12/02 22:37
浅生さんも「個性の強い」裁判官という印象があるから、たまたまハブとマングースが「横浜地裁」という同じ檻に入ってしまったのが不運という気もします。
支部に回したら回したで、破産事件にも関わることになるので、またぞろ免責不許可を連発するだろうし。
研修所の民裁教官はどうですかね。「起案は短い方が良い」って、修習生喜ぶかも。
投稿: h | 2005/12/03 02:53
ハブとマングースには笑いました。
藤山コートに配属するというのはいかがか?
投稿: 町村 | 2005/12/03 09:52
横浜地裁の法廷担当表を見てみたんですが、部内では代貸しクラスなんじゃないかな。少なくとも、最初の再任ではないですから。そうなると、合議体で陪席に回ることはなさそうな気がします。それに、山本部長は小田原支部にいらしたときにあたったことがあったけど、穏やかな方だから...。
高裁の右あたりに入れるのがいいのかも。もちろん、強い部総括がいるところに。
藤山裁判官は、行政事件で脚光を浴びましたけど、民・民の事件ではそんなに目立つことをやっているわけではないように思えます。いまは医療集中部におられます。
投稿: h | 2005/12/03 13:02
藤山裁判長の最近の判決
http://courtdomino2.courts.go.jp/kshanrei.nsf/webview/101D2162EC16AFD1492570CA00346874/?OpenDocument
投稿: 町村 | 2005/12/03 13:45