news:東証の脆弱性
新聞によると
「東京証券取引所は一日、システム障害が発生したため、午前九時から午後一時半まで、全株式と転換社債(CB)など計二千五百二十銘柄の取引を全面停止、売買ができなくなった。障害は午後に入ってようやく復旧し売買を再開した。
東証の大規模障害は一九九七年八月一日以来。株式の全銘柄が取引停止となったのは、一九四七年に東証が開設されて以来初めてで、世界的にも異例の事態となった。」
そりゃコンピュータを使っている限り、こんな出来事はあって当然で、別に驚かない。
なにに驚いたかといって、東証ともあろうものが、一系統のシステムしか持っておらず、いつでも代替できるバックアップシステムを持っていないということが判明したことだ。
これでは、兜町に大型の爆弾でも落とされたら、日本の株式市場は事実上壊滅するわけだ。
テロに襲われたニューヨークはどうだったかな?
これに懲りて、例えば山梨とか辺りにサブシステムを配備しておいてシステムダウンしたらすぐそちらが動くという体制を作っておいたらどうか?
(追記)コメント欄のWAさんのご指摘とご紹介で、代替できるバックアップシステムがあっても防げないソフト上の問題だということであった。
ということであれば、一種の2000年問題とか、ウィルスとか、はたまた今回のような想定すべき点を忘れたバグとか、様々な原因でこれからも起こりそうな出来事ということになる。
やはり最強のシステムは、手でサインをかわす立ち会いであろうか>証券市場
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コメント
ITmediaの記事
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/01/news058.html
によると、ハードのシステムは二重化してバックアップできるようにしてあったみたいです。
今回のトラブルは、ソフトの問題だったみたいなので、二重化したハードの両方に問題のあるソフトを入れて動かしたため、両系統ともうまく動かなくて障害になったようです。
障害発生が、11月1日の朝と言うことですから、システムの更新後、月が変わるまでは正常で、月が変った時の処理に不具合あったのでしょう。
東証がどうかはわかりませんが、1984年の世田谷電話局地下ケーブル火災で銀行のコンピュータがダウンした事件があってからは、銀行のオンラインシステムのように本当に止まっては困るシステムは(東京と大阪のように)遠隔地二ヵ所以上に分けてシステムを構築していると思います。
#世田谷電話局地下ケーブル火災の場合、コンピュータは2系統以上あったが、外とつながるケーブル(複数系統あったのかもしれないけど)が全て焼損してダウンしたと記憶しています。
投稿: WA | 2005/11/02 00:34
よりにもよって株始めた直後にこれかと・゚・(つД`)・゚・
>二重化したハードの両方に問題のあるソフトを入れて動かしたため
以前の某社製アンチウイルスソフトでも同じような現象がありましたね。
あれはオートアップデートでしたけど、そのときの教訓は、『バージョンアップは全部まとめてやらない』だったはずなんですが…。
まあ、時限式(笑)だとそれも厳しいのかもですね。
投稿: サスケット | 2005/11/02 01:02
大昔に「コンピュータで計算しているから間違えありません」と言い張っている時代を思い出しましたよ。
東証がやるべきは取引なのであって、コンピュータを使おうが魔法使いを使おうが、利用者には関係ないということを理解してしないのではないか?
はっきり言えば、ニューヨークで取引が出来ればそっちでやれば良いだけの話なのだが・・・・。
投稿: 酔うぞ | 2005/11/02 09:53
面白いことに東証がダウンしたら大証の取引が拡大したらしいじゃないですか。
投稿: 町村 | 2005/11/02 12:29
>ニューヨークで取引が出来ればそっちでやれば
>東証がダウンしたら大証の取引
これも一つのデュプレックスシステムなんでしょうかね。
東証が落ちたので、普段は使用しない待機系大証で……とリスク管理してた利用者が勝ち組み、と。
投稿: サスケット | 2005/11/03 00:27