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2005/11/06

Jugement:オークションで偽物をつかまされ、錯誤が認められた事例

旧聞だが、
東京簡判平成17年6月16日
・このオークションサイトではコピー商品の出品が禁止されていた
・正規メーカー名で検索できた
・正規メーカーのロゴとともに、またその刻印がはっきり見えるように、写真で表示されていた。
・取引価格は正規品と同じか少し安いくらいだった。
以上の条件で、要素の錯誤であったと認めたものである。

しかし、被告の主張で争いないものには「中古の委託品で証明書等はありませんので詳細は解りません。真贋について不安な方は入札をお控えください。写真で判断してください。入札のキャンセル,落札後のクレーム,返品はお受けしませんので,ご確認の上,入札してください。」と画面で説明していたという。

さてこの場合、結果的に偽物だったからといって錯誤と言えるか?

民法の先生の見解はこちら

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コメント

トラックバックありがとうございます。町村先生にご紹介いただくと、アクセス数も一気に増えますので^^;
「民法の先生の見解」というほどのことは述べておりません。ただ、いわゆる「表示の錯誤と動機の錯誤の峻別」あるいは「動機表示構成」について考えるきっかけになる判例だと思います。

投稿: 吉永一行 | 2005/11/06 17:55

わーまたやっかいな判決が下されましたね。
でも判決理由を見ても、これを錯誤として処理する理由になってないように思いますので、私これは、不実告知を理由とした契約の解除で処理するほうが無理がないなような気がします。あ、でもこの出品者は事業者ではないのかな?

投稿: ヨッシー | 2005/11/07 03:02

不実(ホンモノである)を告知してはいなかったようですが、ミスリードではあったのでしょう。

投稿: 町村 | 2005/11/07 07:23

実務的にはなんか難しいですね。
出品者は「本物かどうか分からない」と言っていて、購入者が「本物だろうと思って買った」ですよね?
これでは購入者の思い込み錯覚について出品者に責任を追及するという難しい話とどうやって区別するんでしょうかね?

出品者が「これは間違えなくニセモノです」ということで出品出来ない場合以外は「全部本物です」とか「本物でなくてはならない」となってしまいますが、出品者にそこまで責任を持たせたら取引全体に悪影響しか与えないよう気がしますね。

酔うぞ拝

投稿: 酔うぞ | 2005/11/07 09:27

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