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2005/11/04

game法廷では異議ありは言わない?

壇先生のブログで逆転裁判をめぐる論評とコメントが盛んであった。

確かにニュースとかで却下と棄却の区別もつかない報道ぶりを見ると、突っ込んでしまいたい私としては、壇先生の論評にうなずきたくなるところがたくさんあって、ファンタジーをファンタジーとして味わえない無粋な奴、という非難を受けそうだ。

しかし、私が刑事裁判に学生を連れて行ったときには、検察官が弁護人による主尋問に対して「異議あり、誘導です」とか「異議あり、重複してます」とか「異議あり、意見を求めてます」とか、四六時中異議を差し挟んでいた。別の刑事裁判ではどちらも異議はいっていなかった。傍聴席から見ても、「あなたが××を見た日は、天気の良い明るい日中だったのですね」とかいう尋問だったのだが。
弁護士は、民事法廷で数多く観察してきたが、相手方の尋問に異議をいったのはほとんど見たことがない。自分の依頼人がやりこめられているときでさえ、異議は言わずに再尋問で修正をはかるようだ。
ということで、検察官は異議をいう、弁護士は異議を言わない、というイメージが私の中ではできている。まちがいかな?

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コメント

いいまくってますよ。私の場合。
もちろん、再尋問で修正を図るときもありますが。

投稿: つるまき | 2005/11/04 01:42

 被告人が弁護人の質問に答えて、検察側主張をことごとく否定し、検察側証人を次々と口を極めて罵っても、長髪の検事はそ知らぬ顔で異議を全く出さず、立ち上がった反対尋問でもたった一言。
 「あなたねぇ、この期に及んでそんな弁解を言って人間として恥ずかしくないですか?この際、真実を明らかにして被害者に謝罪しませんか?」
 弁護人は「異議!検察官の意見の押し付けです!被告人はやってないと言っているんですから……」と怒鳴りだしたのを裁判官がさえぎりました。そして「では、私から聞きましょう。被告人、あなたはこの法廷で本当のことを話していますか?」
 1か月後の判決は懲役6年の実刑でした。

 そんな刑事裁判を傍聴しました。

投稿: 通行中 | 2005/11/04 02:20

異議をだした場合のロスタイムの影響が弁護人と検察官でどちらが大きいかというのもよりますね。
たとえば、再出頭の可能性のない敵性証人でしたら異議をだすのは当然といえましょう。また、証人尋問がなかなかすすまないで、続行されて次の開廷日になることで不利益になるのは通常は被告人側です。(無期懲役以上がみえみえの事件は例外)。

佐藤賢一「王妃の離婚」新潮文庫など 1999年の直木賞作品は、フランス中世が舞台の教会裁判ですが、弁護士心理にはリアリティを感じます。

投稿: 岡本哲 | 2005/11/04 09:03

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