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2005/10/02

Jugement:被告欠席・擬制自白、でも請求棄却

東京簡判平成17年5月26日
吉永先生のブログで紹介されていた。

詳細は判決文と吉永先生のエントリを見よう。

弁論主義や証明責任(要件事実構成)の点から見てもどうなのか、クーリングオフの適法な行使の主張はあるといって良いのかなど、民訴的にも考えて欲しい。

適正な解決を付けるには、手続的には送達がきちんと行われたかどうか、特に送達受領能力がある人にわたったのかどうかを確認し、弁論期日前に照会するなどして訴訟能力の有無を確かめて、家族(判決文中には娘婿が登場する)の関与の機会を与えるべきであったであろう。

その上でなお欠席するのであれば、原告勝訴も当然である。

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法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

リンクとトラックバックをありがとうございました。送達等に関するコメント大変参考になりました。
民訴的な観点では、私も疑問を持ったところですが、専門的なところがわかりませんでしたので、私のブログでは実体法に関係するところのみ指摘してあります。
また、そうした実定法の解釈ということをこえたところでは、裁判所がどこまで後見的に介入できるかという問題にもつながる面白い判決ではないかと思います。

投稿: 吉永一行 | 2005/10/02 15:59

そうですね、面白いです。
民法民訴の融合問題として出たりして。

投稿: 町村 | 2005/10/02 16:28

まだまだ民訴勉強中の身として的外れな感想だと思いますが、被告が契約当時から意思無能力者あるいは制限能力者だったとすると、

(1)前提となる契約が取り消された場合には原告には訴求可能な請求権はなく、訴えの利益すら存在せず、両当事者には当事者適格もないことになりませんか?

(2)送達された訴状の存在を認知症のおじいさん本人しか知らなかった場合、おじいさんには当事者能力がないため訴訟要件を欠き、訴えを却下すべきではなかったのでしょうか。

たしかに、被告が認知症の老人で一人暮らしであるとか、そういう事情までは裁判所も知る由はないのでしょうが、でも当事者能力は職権調査事項ですよね。本案判決が出た後で上訴できるとしていたところで、上訴の意味すら理解できない老人には無意味な制度ですから、不適法な訴訟によって制限能力者が不利益を受けないような仕組みが必要ですね。

投稿: ヨッシー | 2005/10/04 23:43

(1)訴求可能な債権がなくても、「俺にはある」と原告がいうなら、その真偽を確かめるためにも訴えの利益はあります。当事者適格も。
(2)問題はこちらで、当事者能力ではなく訴訟能力がない人には送達受領能力がないと必ずしも言い切れず、弁える能力(弁別能力)がない人には送達受領能力がないのです。
そして、送達が適法になされたかどうかは、ヨッシーいうところの職権調査事項なのだから、原告の訴状を読んで被告はヨイヨイではないかと思ったら、書記官に命じて確認しなければならないはずです。

訴え却下にはならない(訴え自体は適法)でしょうが、送達は適法になされたとはいえないのでやり直し、というあたりかなと思います。
まあ仮に同居の家人が受領して放置していたというなら、敗訴も仕方がないと思いますが。

投稿: 町村 | 2005/10/05 07:41

マチルダ先生
ご回答有難うございました。送達受領能力とか弁別能力と言う言葉は初耳でした。精進します。

投稿: ヨッシー | 2005/10/06 01:26

送達受領能力とか弁別能力とかは法律用語ではなく、日本語として使ったまでですので。
弁別能力というのは昔の教科書か何かで見た気がしますが、要するに106条の「相当のわきまえのあるもの」という言葉を漢語にした(わきまえ=弁え)のですが、考えてみると間違ってました。
受送達者本人が訴訟無能力者の場合は法定代理人に送達すべきで、法定代理人がいないのであれば、原則通り特別代理人選任が必要になりそうです。

そうだとすると、この事件で意思能力がない本人だった場合、送達はやはり無効でやり直しということになりそうです。

やりそうですという曖昧な言い方をしているのは、送達関係が明らかでないからです。

投稿: 町村 | 2005/10/06 11:00


被告は答弁書も出さず出廷もしない 擬制自白で被告の完勝 最高裁判例を覆す蛮勇・茂木判決
控訴なぞ馬鹿らしくてしませんが、既に追撃弾を発しています 
この自己矛盾の極みの判決文をお読み戴いていい知恵をお教えください

http://suihanmuzai.hp.infoseek.co.jp/giseijihaku001.jpg.html

投稿: 遂犯無罪 | 2007/02/21 07:01

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