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2005/10/12

匿名のススメ par RSF

国境なき記者団が、反体制派ブロガーに、匿名を守ることで自分の身を守ろうと実践テク付きで勧める報告書を公表した。
どこかで聞いた話だと思ったら、アメリカの市民団体EFFも同様に匿名情報発信を推奨していた。あれは企業等の不利益取り扱いに対抗するためだったが、今度は公権力の検閲弾圧に対抗するため。

詳しい内容は上記リンクを見て欲しいが、CNET Japanも結構詳しく紹介している。

匿名を守るテクとしては以下のものが紹介されている。
Première étape : les pseudonymes
Deuxième étape : les ordinateurs publics
Troisième étape : les proxies
Quatrième étape : Maintenant, vraiment, c’est confidentiel !
Cinquième étape : l"onion routing", grâce au système Tor
Sixième étape : MixMaster, Invisiblog et GPG

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

 つまり、反体制ブロガーは「匿名の陰に隠れた臆病者・卑怯者」((C)小倉秀夫弁護士)だらけにしましょうということですね。アメリカの市民団体EFFも「匿名の陰に隠れた臆病者・卑怯者」(同)推進団体に認定されるのでしょう。

投稿: とおりすがり | 2005/10/12 23:26

そりゃ、アメリカのその種の団体は、こういう人たち

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/07/news069.html

まで支援しちゃうし、裁判所もこれに応えてしまいますからね。

投稿: 小倉秀夫 | 2005/10/13 00:35

 つまり匿名を見下して「臆病者」「卑怯者」と罵倒することは、国境なき記者団の公式見解に反するし、EFFにも門前払い食らわされるし、米国デラウェア州最高裁判例違反なわけですね。#電子辞書のアノニマス・クラウド翻訳が下手だとしても(笑。

投稿: とおりすがり | 2005/10/13 01:30

>Kommentiert von: 小倉秀夫 | 21. September 05 um 01:59 Uhr
>たくさんある文献のうちの一つで私のいっていることと違うことをいっているものがあるというだけで間違いにされてしまうのも困ったものです。

たくさんある事例のうちのひとつで「アメリカのその種の団体」や「裁判所」があたかもそうであるかのように論じるのはよくないですよ。

投稿: 小椋秀雄 | 2005/10/13 01:41

小倉さんのレスって、自分で墓穴を掘っているように見えるのは私だけでしょうか。

デラウェア州の判例は今後の参考にさせて頂きます。

投稿: JSF | 2005/10/13 02:01

要するに、匿名が必要と言っている人間が全て「被害者が泣き寝入りを強いられるシステムを望んでいる」わけではないということが明わかになったのは間違いない――


――というかとっくに明らかな気がしないでもない――


――身も守ろうというのが、日本だと主にプライバシーを守る方向だったりするんですが、
そう言う視点が悪の温床だとかなんだとかと蔑まれない方向に進むとよいですね(苦笑)

投稿: サスケット | 2005/10/13 02:17

 個人の住所氏名年齢職業電話番号(今ならファックス番号や電子メールアドレス)がみだりに公開されない権利(匿名権)は憲法13条の自己情報統括権で保障されています(佐藤幸治説)。
 それゆえ個人情報保護法ができたわけで(佐藤先生は法制審議会の委員)。
 「このような憲法解釈の動向や立法動向をことさらに無視して(知らしめないで隠して:反対説をシカトするのはイクナイ)自説の正当性を声高に一方的に主張するのはいかがなものかと」(恩師「敢えて匿名法律家」の言)。

投稿: とおりすがり | 2005/10/13 02:54

>町村先生

 突然の質問を記するご無礼をお許しください。法学に限らず学問というものは、反対説を紹介してこれを踏まえて、十分に反対説に反論できた状態が、一般的には、自説の説得力があると言えるのではないでしょうか。
 感情に任せて非論理的に反対説を誹謗中傷罵倒するのは学問的に正しくないと思うのですが(特定の学者を想定して言っているのではありません)、学問に対する態度はこれでよろしいでしょうか?

投稿: とおりすがり | 2005/10/13 03:05

そりゃそうでしょうね
>感情に任せて非論理的に反対説を誹謗中傷罵倒するのは学問的に正しくない
ていうかコミュニケーション上もよろしくないでしょう。
若い頃は誰しも「感情」が先に立つけど、だんだん上手に抑制と発散を覚えて社会性を身につけていくのでしょうから。

問題は、抑制が緩みがちな酒の席とネット環境(特に匿名の場合?)ですかね。

投稿: 町村 | 2005/10/13 07:34

 で、町村さんは、このデラウェアのケースのような発言を匿名で行う自由は保障されるべきだとお考えなのですか?

 国民は、匿名の陰に隠れてこの種の誹謗中傷発言を、実名を明かされ民事的な責任を負わされることなく、いつまでも満喫することができ、その被害者は、ひたすら泣き寝入りしなければならないと。インターネットはまさにその種の卑怯者たちのためのパラダイスであるべきだと。

投稿: 小倉秀夫 | 2005/10/13 08:31

デラウェアのケース、ご紹介ありがとうございます。
詳しい事情は分かりませんけど、町議会議員夫妻に対する中傷ということですよね。
でも最高裁は「名誉毀損に価する十分な被害を被ったことを証明させるべきだった」という理由で破棄差し戻したのですから、要するに名誉毀損かどうかの一応の証明(Prima Facie Evidence)すらないということなので、それなら仕方ないじゃありませんか。

なお、記事中に出てくる 「基準を低くし過ぎると、今後投稿者たちが、保護されている匿名発言の自由の権利を行使しなくなることが危惧される」「将来的な訴訟によって匿名性が失われる可能性が出てくれば、匿名の投稿者はこれから自分のコメントを抑制したり、あるいはまったくコメントしなくなったりと、委縮していく恐れがある」という見解は、全く正当なものだと思います。

それにしても、アメリカの訴訟制度は、匿名のまま上訴も主張立証もできるようで、それが一番羨ましい点です。

投稿: 町村 | 2005/10/13 08:50

>小倉先生

 またまたそのような「卑怯者たちのためのパラダイス」という極端例と「ひたすら泣き寝入り」という論理飛躍の上に「卑怯者」などの罵倒用語を使うとはご無体な。
 一般規範や具体的事案を論じているときに「ひたすら泣き寝入り」「卑怯者たちのためのパラダイス」という極端例はまずいでしょう。

投稿: 通りすがり | 2005/10/13 08:53

 アメリカは実名を明らかにしないでも訴訟が起こせる「匿名のパラダイス」なのですね。米国連邦法の証人保護プログラムでは、マフィア犯罪等の重要な証言を行った証人は、新たな出生証明や実名(名義変更)を得て別人として生きて身を守る制度すらあります(映画「イレイザー」でも主題になった)。

投稿: 通りすがり | 2005/10/13 09:12

実名で失言しちゃったせいで粘着に晒され、仕事まで失う可能性すらありますね。

それに卑怯者は実名でも卑怯者です。それは小倉センセーが一番御解りでしょう。

で、小倉秀夫は
言論は常に実名と紐付けられ、どこにいるか解らない少数の声のデカイ奴に怯えながらなされるべきだとお考えなのですか?

被害が回復できるなら良いのですが、一部過激な市民団体は実際に区役所を物理的に包囲したり、転居・転職に追い込むまで執拗に攻撃することはよく知られています。

これらのリスクを強制的に負わせる事で、一部の声のデカい奴等に都合の悪い言論を様々な手段で抑圧することができるようにすべきだと。

#シミン団体による攻撃の凄まじさはネット上の「匿名の卑怯者」などとは比べ物になりませんね

投稿: 及川 | 2005/10/13 09:51

 いずれにしろ、外国判例の「誤読」と「誤った引用」は怖いなー恥かしいなーということがよくわかりました。

投稿: 通りすがり | 2005/10/13 10:17

「名誉毀損に価する十分な被害を被ったことを証明させるべきだった」って、一体何をどう証明するのでしょうね。

当該記事を閲読した人を探し出し(それ自体非常に困難ですね)、その人がこの発言を閲読する前と後で「被害者」に対する評価が下落したことを客観的に証明するのですかね。

基準を高くしすぎると、ネット上での誹謗中傷の被害者は法的な救済を受けることができないということで、ネットとの関わり、あるいは社会とのつながりを断ち切ったり、あるいは生命を絶ちきることでしか、執拗に誹謗中傷される苦しみから逃れられないということになりそうです。もちろん、基準が高くなり、法的な被害救済を受けるためのハードルが高くなればなるほど、被害者が泣き寝入りを強いられる可能性が高くなる──加害者は法的責任を負わされる危険性は低くなるので、安心して匿名の陰に隠れた誹謗中傷ライフを満喫することができるわけで、町村さんは、このデラウェアのケースのようなコメンテーターさんは、被害者の方が実害を被ったことを証明できない限り、今後も自由にこのような誹謗中傷ライフを満喫できて然るべきだというお考えなのですね。

投稿: 小倉秀夫 | 2005/10/13 10:42

小倉秀夫さんは被害さえ叫べば気に入らない書き込みを被害の証明無く糾弾できる権利が欲しいのですね?
最高です。ゴネさえすればいいんですから、私も賛成ですよ。

しかし、確か法廷では証明できないものは無いとして扱うのではなかったのでしょうか。(推定無罪でしたっけ)
法治国家にあるまじき人治主義をお求めの法曹がいるとは、まさに目からうろこが落ちる思いです。

投稿: 及川 | 2005/10/13 11:43

小倉先生

>町村さんは、このデラウェアのケースのようなコメンテーターさんは、被害者の方が実害を被ったことを証明できない限り、今後も自由にこのような誹謗中傷ライフを満喫できて然るべきだというお考えなのですね。

 それは幾らなんでも町村先生のご見解を誤読しているか(正解していないか)「それは言い過ぎなのではないかという気がします。」と思うのですが。

投稿: 通りすがり | 2005/10/13 11:44

これが本当に小倉さんの書き込みであることを前提にマジレスすると、普通は表現の内容と被害を受けたという人の地位や立場、表現の伝播された範囲や回数などから、客観的に社会的評価が低下したと言えるかどうかを判断しますね。
小倉さんのように「当該記事を閲読した人を探し出し(それ自体非常に困難ですね)、その人がこの発言を閲読する前と後で「被害者」に対する評価が下落したことを客観的に証明する」という人はあまりいないと思いますが。

このデラウェアの事件は、報道を信じる限り、Prima Facie Evidence(一応の証明)すらなくて、サマリ・ジャッジメントの申立に勝る程度の証明もないと評価されたみたいですよ。ということは、「ブロガーが延々と続けた、両氏に対する一連の中傷では、ケーヒル氏を「明らかな精神障害」と指摘したり、同氏の名前を「Gayhill(ゲイヒル)」とつづり、ホモセクシュアルと呼ぶなど、ケーヒル氏夫妻に関する性的なコメントを掲載した」とありますけども、その他の事情も合わせてみると、
わざわざ陪審にかけるまでもないくらい社会的信用の低下が認められないケース
だったようです。

そういう場合でも小倉さんは「誹謗中傷」と決めつけるわけですが、被害者が被害を上記のような方法で立証できないのであれば、小倉さんの言うところの「誹謗中傷ライフ」を匿名で満喫できても当然ではありませんか?

#二つ前の「及川」さんがいいこと言ってる。
##一つ前の通りすがりさん、そういうわけで「被害者の方が実害を被ったことを証明できない」という前提であれば、「今後も自由にこのような(小倉さんのいうところの)誹謗中傷ライフを満喫できて然るべきだ」ということには、私も異存がありません。

投稿: 町村 | 2005/10/13 12:55

>小倉秀夫さんは被害さえ叫べば気に入らない書き込みを被害の証明無く糾弾できる権利が欲しいのですね?
>最高です。ゴネさえすればいいんですから、私も賛成ですよ。

そうですね。結局のところこれが特に大きな問題でしょう。

被害者救済はいいのですが、偽被害者まで救済してしまっては意味がない。


例えば、電車での痴漢もそうですね。
許されないのはわかってますけど、冤罪を押し付けられても困るわけで。

冤罪がいやですという相手に、おまえは痴漢を認めるのかとか、
冤罪がいやですという相手に、おまえは匿名天国満喫派ですかとか言われても
苦笑するしかないのでしょう。


裏を返せば、「ちみは冤罪天国がお望みですか」とか返されるだけなので(苦笑)

投稿: サスケット | 2005/10/13 23:47

 セキュリティーホールだらけの弁護士立論はサイバーノーガード戦法に一脈通じるか?

投稿: 通行中 | 2005/10/14 02:12

サスケットさん、
さすがに小倉さんも被害者だと言えば直ちに責任を認めるべしとまでは言わないので、さし当たり実名を開示して訴訟の土俵に乗せろ、ということでしょう。

でも実名実住所が不用意に開示されたときの不利益を考えると、社会的ないし物理的暴力をふるえる相手に開示するのは特に慎重になってもらわねば。

やはり小倉さんとは、想定する被害者像が違うのかもしれません。

投稿: 町村 | 2005/10/14 08:28

 当該書込がどの範囲にどれだけ流布したのかということは一般に「被害者」側は把握できない事情です(例えば、2ちゃんねるに誹謗中傷発言が書き込まれたときに、当該レスのアクセス数を博之さんが答えてくれるのかというと疑問だし、ましてそのレスにアクセスした人がどのような範囲の人なのかということは博之さん自身把握できていないのではないかと思います。)。

 で、「表現の内容」についてはさすがに主張・立証していないとは思えないし、「被害を受けたという人の地位や立場」についても同様でしょう。すると、デラウェアの最高裁はこれ以上何を立証させようとしていたのだろうかという疑問が生じます。

 このケースについていえば、被害者は、「明らかな精神障害」と指摘されたり、同氏の名前を「Gayhill(ゲイヒル)」とつづられたり、ホモセクシュアルと呼ばれたりしているわけで、「偽被害者」ではないといわざるを得ないでしょう。もちろん、ポリティカル・コレクトな立場からは、「精神障害」や「ホモセクシャル」を「ネガティブな属性」と捉えるのは間違っているという理屈は立つかもしれないですが、これらの属性を有している人々に対する偏見は現実に存在する以上、被害者がそのような属性を有しているという事実を摘示されれば、それを信じた人の中には、被害者に対する評価を低下させる人々が現れる可能性は十分にあるように思いますけどね。

 結局、町村さんは、特定の者について、「精神障害」であるとか「ホモセクシャル」である等と摘示することは名誉の毀損には当たらないから、匿名の陰に隠れて「精神障害」であるとか「ホモセクシャル」等と罵る誹謗中傷ライフは満喫できて然るべきだとのお考えなのですか?

投稿: 小倉秀夫 | 2005/10/14 11:06

>小倉弁護士先生

 ご見解にレスを付けさせていただきます。
 ご引用されたデラウェア州最高裁判例ですが、判旨は、要するに事実審理を行うために事実審へ破棄差し戻ししただけですので「デラウェアの最高裁はこれ以上何を立証させようとしていたのだろうかという疑問が生じます。」というは誤読が論理飛躍でしょう。デラウェア州の刑事訴訟規則やこの判決のサマリーに直接当たってみることをお勧めします。

投稿: 鈴木一郎 | 2005/10/14 11:49

 結局、小倉さんは、匿名の者について、臆病者」「卑怯者」等と罵る誹謗中傷ライフは満喫できて然るべきだとのお考えなのですか?

投稿: 後難を怖れて匿名 | 2005/10/14 12:34

らーめんたべてきたよ。

さて、わずか一例をもって「それみたことか」とことさらに騒ぐのは一部市民団体の常套手段ではありますが、そのようなことが全体を示せるはずが無いことはたしかです。
小倉秀夫が言っているのはつまり「一部に犯罪者がいるから全員サンドイッチマンのように住所氏名を明らかにして歩け」といっているにすぎません。

ふつうに考えて、異常な主張でしょう。

むしろ、「被害に遭わない」ために匿名でも適切な言論を行える方法と、それに並行して実名で言論する際に被害を補償できる保険制度のようなものを考えたほうがよいかもしれません。

万が一、誹謗中傷による名誉毀損(刑事事件ですよね)に発展した場合に、捜査の結果被疑者が特定できず被害が回復できない場合に、保険加入者はその損害を保険で補填できる、といったもので充分でしょう。

これならオグリンご所望の被害者救済と、オグリン以外が無視していないプライバシーを両立できます。共通IDより妥当な制度ですし、本当に救済を求めるユーザが多いなら保険制度が成立するでしょう。
(すべて保証ではなく、被疑者不特定となった場合に保証なのでペイすることができると思いますよ)

それとも民事でゴロまきたいのでしょうか。小倉秀夫は冤罪天国がお好みですか?
痴漢冤罪のように、あるいは「ちびくろさんぼ」を発禁にしたアットホームな言論弾圧団体のように、ネット上の言論を自力で取り締まりたいのでしょうか。

危険思想ですね。

投稿: 金田真一 | 2005/10/14 13:29

たとえばこんなシナリオが考えられます。

ある人(Aさん)が某企業社長の写真(公開されているものを引用)を掲載したところ、いきなり訴えるぞと言われました。Aさんは慌てて写真を削除したものの、「謝罪したからと言って許されるものではない」と某企業の社長は言い出します。そして、「訴えるので住所を明らかにしろ」と迫ります。

このとき、共通ID構想ではAさんの住所は某企業社長に開示されてしまいます。


さて。
某企業所属のアーティストが、自分のblogで会社の方針を批判しました。
ところが、そのblogは急にその手の発言をしなくなります。最後にこう書いてありました。
「会社から圧力をかけられました。自宅近辺には不審な人影があり、家族を実家に非難させようかと本気で検討しました。」

Aさんの住所が某企業社長に渡ったら、どうなるのでしょうか。

#このシナリオは電車男スタイルでお送りしました

投稿: 金田真一 | 2005/10/14 13:36

小倉先生、横やり申し訳ありませんが、"gayhill"ではなく"Gahill"です。
件の最高裁判決は、"Mr.Cahill"の代わりに"Mr.Gahill"とつづるのは、意図的な侮辱とも単なる誤字とも取れるという認定をしております。

投稿: 佐藤 | 2005/10/14 14:44

>金田真一さん
 だから「国境なき記者団が、反体制派ブロガーに、匿名を守ることで自分の身を守ろうと実践テク付きで勧める報告書を公表した。」わけですよ。
 「匿名の陰に隠れた(誹謗中傷ライフを満喫する)卑怯者」((C)小倉秀夫)は、匿名の中でも極少数でしょう。「実名で『臆病者』『卑怯者』と匿名を罵倒する誹謗中傷ライフを満喫する弁護士」が弁護士業界の中では極少数なのと同じで。

投稿: 後難を怖れて匿名 | 2005/10/14 14:49

>名前: 後難を怖れて匿名 | October 14, 2005 02:49 PM

もちろん理解しておりますよ。
匿名では発言者の所属等による権威付けが行えない、匿名での実績は実名に帰属させることが難しい反面、訴訟ゴロや誹謗中傷系慇懃無礼な存在等から実社会の実体を守る事ができます。
もちろん実名で所属による権威付けやオンラインでの実績を実社会に帰属させるなどのメリットを受けることも可能ですが、その場合は発言や行動に実社会と同程度の常識を備える必要があると思います。

もちろん匿名であっても、実社会でそうであるように罪を犯してよいわけではないので、そのあたりは発信者情報開示請求によって匿名性を剥ぎ取られる事になるでしょう。

#なお、実名blogであっても実名の本人が書き込んでいる証明が難しいため、実質的にすべて匿名であるという前提にたつほうが妥当でしょう。

投稿: 金田真一 | 2005/10/14 15:24

非常に興味ある情報がありますので紹介します。
掲示板の論争は侮辱的、攻撃的であるから、表現の自由で保護すべき権利に当たらないという最高裁一小判決
http://roo.to/hanketsu

その裁判で、敗訴当事者を「精神異常者」呼ばわりして逮捕された勝訴当事者の名誉毀損書面
http://roo.to/jiken

投稿: 情報屋 | 2005/10/14 20:07

>社会的ないし物理的暴力をふるえる相手に開示するのは特に慎重になってもらわねば。
>やはり小倉さんとは、想定する被害者像が違うのかもしれません。


そうですね、仮にある誹謗中傷の被害の証明をできないケースがあったとして、
それが非客観的で主観に満ちているとか、証拠に乏しいだとか、
そんな状況だった場合、証明ができないから当然そのまま偽損害かもしれないものの賠償を行わせるわけにはいかないのは当然だと思うのですが。

さて、デラウェアのケースがどこまで使える情報があったのかどうかはわからないのですが、
控訴裁判所と最高裁判所で結果が違うというからには、証拠はあるけどビミョーということなのでしょう。


しかし、他人を納得させる材料があるかどうかわからないから差し戻されたという前提条件をつけていてさえ、
差し戻されることを肯定した時に、

>被害者は、ひたすら泣き寝入りしなければならない
>インターネットはまさにその種の卑怯者たちのためのパラダイスであるべき

と言っているように誤読されてしまうというのは、町村さんが予測するように、被害者という立場に特殊な資格があるのかもしれません。
実名だから正しいとか。
なんだったかで、匿名の陰に隠れている人間と対等に言葉を交わせるわけがないから対抗言論の理論は適用しないので名誉毀損、とかなんとかそんな話題が合った記憶があるのですが、そういった状況下限定の「被害者像」だったりするのでしょうかね。


だからといって、「証拠に乏しかったらダメでしょう」という意見すら問題視されてしまうのは困ったものですね。
卑怯者を捕まえるのはいいのですが、被害者のために別の被害を拡大させては本末転倒ですからして。

投稿: サスケット | 2005/10/15 04:48

鈴木一郎さんが繰り返し指摘されているように、デラウェア州の最高裁の認定によれば「このケースについていえば、被害者は、「明らかな精神障害」と指摘されたり、同氏の名前を「Gayhill(ゲイヒル)」とつづられたり、ホモセクシュアルと呼ばれたりしているわけで」はないのです。

従って、このケースでデラウェア州の最高裁を支持したからといって、
>結局、町村さんは、特定の者について、「精神障害」である
>とか「ホモセクシャル」である等と摘示することは名誉の毀
>損には当たらないから、匿名の陰に隠れて「精神障害」であ
>るとか「ホモセクシャル」等と罵る誹謗中傷ライフは満喫でき
>て然るべきだとのお考えなのですか?
という問いかけ(というかあからさまな非難)は的はずれなのですよ。

ちなみに当該事件で自称被害者が持ち出した「主張されているところの名誉毀損言動」は次のようなものです。
第一の投稿
If only Councilman Cahill was able to display the same leadership skills, energy and enthusiasm toward the revitalization and growth of the fine town of Smyrna as Mayor Schaeffer has demonstrated! While Mayor Schaeffer has made great strides toward improving the livelihood of Smyrna’s citizens, Cahill has devoted all of his energy to being a divisive impediment to any kind of cooperative movement. Anyone who has spent any amount of time with Cahill would be keenly aware of such character flaws, not to mention an obvious mental deterioration. Cahill is a prime example of failed leadership – his eventual ousting is exactly what Smyrna needs in order to move forward and establish a community that is able to thrive on its own economic stability and common pride in its town.
第二の投稿
Gahill [sic] is as paranoid as everyone in the town thinks he is. The mayor needs support from his citizens and protections from unfounded attacks....

要するに、この人が支持する市長に対しての度重なる妨害行為をCahillさんがしていることについて、この人は厳しく批判をしていて、「明らかな精神異常とは言わないまでも性格的な欠陥があることは誰だって分かる」といったり、「偏執的だってことはみんなが知ってる」といったりしているわけですね。

原審のデラウェア上級裁判所はこれ(だけ)をもって名誉毀損訴訟提起に十分と判断したわけですが、最高裁(といっても実は日本でいう高裁)は、これだけでは名誉毀損というに十分でなく、略式判決で却下される程度の根拠付けしかないといっとるわけです。
もちろんこれが政治的評価に関わる言論であることを評価基準としています。一般私人が標的であれば、別かもしれないし、別の評価をした先例もあることは判決中で大きく取り上げられています。

いずれにしても、繰り返しですが、発信者情報開示請求について当の発信者が相手方となり、反論の機会を十分与えられるというのは、さすがアメリカ、結構な制度です。

投稿: 町村 | 2005/10/15 18:34

>という問いかけ(というかあからさまな非難)は的はずれなのですよ。

 町村先生。小倉弁護士は、そもそも判例をまともに読まないで適当に日本語訳らしき判旨をでっち上げただけでは?
 よく読んでいれば、あんなコメントを法律家が書くわけ無いですよね。

投稿: 通行中 | 2005/10/15 20:50

>いずれにしても、繰り返しですが、発信者情報開示請求について当の発信者が相手方となり、反論の機会を十分与えられるというのは、さすがアメリカ、結構な制度です。

確かに羨ましいですね。
加害者かもしれない・怪しいというだけでほこほこ住所氏名の取得をされても困るわけで、
かといって今度は逆に被害者かもしれない人間が泣き寝入りしていいというわけではないので。

発信者情報の開示に反対意見を述べるチャンスが与えられたといって、それが被害者に直接害悪を与えるということにはなりませんし。


こういう制度があるということはアメリカのほうがやっぱりプライバシーに対する意識レベルが高いんでしょうかね?
クレジットカード業者から個人情報なんて漏れてもよくある話、で済ましてしまうような日本では追いつけないのかなあ。

投稿: サスケット | 2005/10/15 23:05

プライバシーの意識と言うよりは、訴訟制度が柔軟なんでしょう。
実際何でもありで、西部劇の世界がそのまま現代化したみたいなところがありますから。

日本でも傍聴人など外部に対しては匿名で訴訟をすることが最近はできるようになってますが、相手方にも匿名のまま訴訟追行することはまだできないですね。

投稿: 町村 | 2005/10/15 23:13

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