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2005/09/21

Pretest説明会

今日は南山法科大学院で新司法試験ブレテストの説明会が行われた。

公法、民事法、刑事法と各選択科目について、それぞれ専任教員が解説を加え、新司法試験と日常的な勉強との関連性、ポイントと準備の仕方などを説明した。

久しぶりに民訴の短答式と論文を見直したが、民訴の枠の中に民法がちらほら。短答式は法律と規則をしっかり押さえ、さらに基本的な部分の理解がしっかりしていれば大丈夫そうである。
これに対して論文は、補助参加の利益というべたな論点がテーマだが、主要な見解をきちんと理解した上で、当該事案に当てはめなければならない。また陳述書や訴状等の中から重要な事実を見いだして議論を組み立てなければならない。そして裁判例として示されたものの意味するところを的確にまとめ、それを問題の事案に当てはめて一方当事者の主張にあった構成をしなければならない。
判例や通説の立場を記憶しているだけの人にとっては、無理難題だろう。

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学問・資格」カテゴリの記事

コメント

やはりという感じでもありますが、現行向けの予備校答案を書きまくって勉強している人には、手が出せない領域の問題になりつつありますね・・・

判例や通説を理解した上で、基準を出しつつ、実際の状況に当てはめるというのは・・・もはや、実務家の仕事に近い感じを受けます・・・といったらそんなことはない!もっとたくさん知らないと駄目だと実務家の先生方には怒られそうですが。

投稿: こう | 2005/09/21 22:49

実務家への第一歩を踏み出す試験ですから、それが本来のあり方かと。
たとえ本物の実務家からはママゴトと呼ばれても・・・・。

いや、そう呼んだのは研究者だけど。

投稿: 町村 | 2005/09/21 23:09

しかし、ママゴトすらおぼつかない「本物ではない本物の実務家」もいるわけでして(笑)。

覚えておいた自説でごり押しすることでは対応できないという意味で、よく練られた問題ですね。

ところで、いわゆる「要件事実(論)」については、あんまり試験でガシガシと聞いてくることはないのではないかと感じています。少なくとも民裁のような問題(事実整理をさせて、その理由を書かせる-上下段方式のようなもの)は、出しにくいのでは。実体法の解釈論でちょいと違う学説にたったりすると、攻撃防御方法の位置づけが変わったりして、かなり採点しづらいのではないかと思われることがその理由です。

といっても、新修習では導入が1ヶ月程度でしかないため、やはりLSである程度はやってきてもらわないととなりますが。

投稿: h | 2005/09/22 02:21

これはまあ、出し方の問題ですね。
たとえば民訴的に弁論主義の適用を問う場合、要件事実構成の理解は前提となりますし、自白の正否やら真偽不明の場合の処理やらも同じです。
そのとき、実体法の解釈論はオープンにしておいてそれ自体も採点の対象にするか、あるいは今回の問題のように一定の立場を示してその中で考えろとするか、いずれもありそうです。

いずれにしてもロースクールの中では、裁判官教員・弁護士教員が中心になって、結構しっかり要件事実教育をやっているようですね。

投稿: 町村 | 2005/09/22 08:26

今度の私法学会では「要件事実論と民法の対話」がシンポテーマになっていますが、要件事実論の一人歩きに対する警戒というニュアンスが見えます。

ただ、研修所の本意はそういうことではないでしょう。たとえば「紛争類型別」とか「問題研究」は、判りやすく説明するために、実体法の解釈論についてはいちおう一つの立場に「ピン留め」しておいて議論を進めているわけです。それが「特定の立場を前提とする理論」と見られてしまいがちです。研修所のテキストが「理論としてありうる唯一無二」のものであるわけがなく、要は実体法の議論がどう展開されても、それを攻撃防御のかたちに展開できる柔軟さが「学ぶべき事」ですね。

あと、裁判所の要件事実論というのが、必ずしも当事者の攻撃防御の生の行動に一致しておらず、主張自体失当か否か、ノンリケットのつけ回しをどうするかの裁判所の観点からの技法であるということも(これ自体もそれでいいのかという論点はあります)。

いかんせん時間が限られていますから、やっぱり実体法の議論をまずは修得することがメインでしょうか。
ただ、実体法レベルでは超基本である民法94条2項あたりの話をやって、そこで要件事実の話をやると、いきなり予備的主張の話なんかが出てきますので、どうしたもんかなと思うことしばしば。

投稿: h | 2005/09/22 09:12

そうですね。いきなり法定債権説なんかを持ち出しても、総則を初めて学んでいる学生さんが何をどう理解するやら。

投稿: 町村 | 2005/09/22 09:42

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