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2005/09/20

jugement:6億円中1000万円の一部請求を棄却した事例

東京地判平成17年9月9日
主張自体失当有り、主張事実の不明確を理由とする釈明権行使あり、主張の変遷有りと、民訴的興味の尽きない判決である。

とりあえず、本判決が確定した後、元原告が元被告に対し、著作権を譲り受けたのが平成14年以前であったことの新証拠を携えてもう一度6億円の残る部分を請求することは可能か?

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法律・裁判」カテゴリの記事

コメント

>可能か?
明示の一部請求だから
原則としてはその後の一部請求や残部請求も信義則に反しない限り認められると思います。
ただ、原告は同様の訴訟行為を繰り返す
徒に被告に応訴負担をさせる
結果になる高度の蓋然性が認められるとして
門前払いされる可能性もあるかもしれません。
けれども、この被告も過去に他社に対し
同種の権利濫用訴訟を2度も起こしていることを考えると門前払いはせず一応、本案の
審理にはいると考えます。

最終的に
一方は傍論といえ訴訟当事者が権利濫用同士なので裁判所はどちらを救うべきか困るでしょうね。


最後に、原告に訴訟代理人弁護士
がいないようなきがするのですが
よほど本人訴訟で勝てる見込みがあったのでしょうか。

参考
原告ジャスインターナショナルが登場するその他の判例

http://courtdomino2.courts.go.jp/chizai.nsf/0/a608a164272139a9492570380031eb20?OpenDocument

被告株式会社ローズオニールキューピーインターナショナル
http://www.kewpie-jp.com/index2.html

投稿: 東馬 | 2005/09/21 17:50

東馬さん
最判平成10年6月12日民集52-4-1147をどう読むかですよ。

投稿: 町村 | 2005/09/21 18:15

特段の事情がない限り金銭債権の数量的一部請求で敗訴した原告が残部請求の訴えを
することは信義則上許されないという判例


この判例の場合
原告は前訴でA請求、B請求
そして
後訴ではA’請求、B'請求という類似の
攻撃を仕掛けています。
ただそれに加えて後訴では新たに
C請求という訴訟物が違う攻撃方法も
加えられています。
それなのに判例は実質的にこれは訴訟の
蒸し返しであるとして信義則に反するから
許されないとしたものですよね。

私見になりますがこの場合前訴でC請求についても原告が主張する
機会があった等の
事情があるならば格別、無い場合は後訴でC請求についても
裁判所としては原則として
訴訟が法廷に持ち込まれ
それが適法である以上最終的判断を下すべきです。
判例は数量的一部請求の敗訴は結局全部を判断した上で一部について認容なり、棄却するわけだから後訴で判断してもないものは
ないという判断を反対に示しているといっています。
 とすればC請求は訴訟物が全く違う以上
論理的にA請求、B請求と運命をともにする
必然性は感じられません。訴訟物を超えた
請求の遮断は行き過ぎと考えますがいかが
でしょうか。
 推測になりますが、判例の射程は原告がC請求だけを出すか、C請求を主位的請求にした場合にまでは及ばないと考えます。

#本件の原告に訴訟代理人がついたら
攻撃防御方法も大きく変わるでしょうし
被告も原告の稚拙な訴訟遂行により
前訴の負担はそれほどでもないこと、また
被告の過去の訴訟遂行を見ると
保護する必要性も通常の当事者より
少ないことなどを考慮に入れると
特段の事情があるといえないですかね・・・

投稿: 東馬 | 2005/09/21 19:54

最高裁判決の事案はC請求を無視しても、一部請求全部棄却後の残額請求は原則として信義則違反で違法というところに射程があるのでしょう。

これを文字通りに受け止めると、一部請求と残額請求が別訴訟物という建前が崩れるけれども、相殺の外側説をとった時点で実は崩れていたのだというのが私の見解。

だから、残額請求が遮断されるのはむしろ当然なのかもしれない。

投稿: 町村 | 2005/09/21 23:08

外側説と一部請求における訴訟物ですか。
はじめ何を言わんとしているのわかりませんでしたが言われてみると

過失相殺で最高認容額から引くということ
は原告の訴訟物からではなく別訴訟物から
相殺するべき分を
引いていることになるとも解しうるんですね。

ひょっとしたらですが
A請求、B請求については既判力で遮断され
C請求が信義則で遮断されたと考えること
もできそうな気が。

なお、
他に遮断を肯定すべき理由としては
控訴で審判を残部に及ぼすこともできたのに
何故控訴しないのかということはありませんか。


これに対し遮断を否定する根拠としては
明示の数量的一部請求ならその残部の不確認を被告は求めることが十分できたはずなのに
それをしなかったのだから遮断する必要性
は低いと言う風に言えるでしょうか。

投稿: 東馬 | 2005/09/22 00:19

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