TV女王の教室に軟弱な反応
日テレ困惑…「女王の教室」スポンサークレーム
ごくせんのようなドラマを期待していたスポンサーが、毒の溢れる番組に驚いて、スポンサーとしての名乗りを上げたくないと言い出しているようだ。
なんとも軟弱な。
軟弱といえば、次の評論も実に軟弱。
たかがテレビじゃないか 教師ドラマ対決「ドラゴン桜」VS「女王の教室」
この中で一本木剛という人が「生徒が受けるシカト、教科書に落書き、ランドセルに石ころといったイジメは見ていて胸が悪くなる。狙いなんだろうが少々やり過ぎ。ヘタすると、イジメ手法の大公開だ。エンディングで素の天海に戻ってダンスしてればいいってもんじゃない。最終回まで見れば納得なのかもしれないが、毎回の後味の悪さがつらい。」と書いている。
なんとも軟弱な。この人はプロフィール欄に「業界を横断する“放浪のフリーライター”」と格好いいことが書いてあるが、イジメ手法の大公開なんてことを言うようでは、毒のある作品の評価などできないだろう。
そもそもイジメは残酷で胸が悪くなるものに他ならず、それを赤裸々に描いたら「やりすぎ」といわれてしまう。これでは、そんな現実がないかのように取り繕った平和な物語ばかりとなり、暗い情動を併せ持つ人間性をえぐり出すような作品は生まれなくなるだろう。
ま、テレビはそんな芸術の域に達するような作品が生み出せる媒体ではないのだというなら、それはそうかもしれないけれど。
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コメント
要するに水戸黄門のような、論証ブロックを吐き出して書いた答案のような「型にはまった娯楽作品」でないと受け入れられない豆腐のような脳みそに成り下がっているのでしょう。しかも「見ない」という選択ができずに、絶対的に葬り去らないと気が済まないというのですからなにをかいわんや。
投稿: h | 2005/08/17 19:05
ここで論証ブロック丸暗記批判に出会うとは、予想外でした。
でもそうかも。
投稿: 町村 | 2005/08/18 09:41