site違い:水島広子からヌードサイトへリンク
水島広子議員には大変気の毒だし、民主党も大阪府連の自業自得とはいえ気の毒だが、サイバースペースの法のあり方としては興味深い。
民主党大阪府連のページには、なぜか府の議員のみならず全民主党議員へのリンクページがある。
それが保存されているページもある。
この中の水島広子の部分をクリックすると、ハードポルノの売り場サイトに行ってしまうのだ。
ちなみにグーグルでも、キャッシュが保存されている。
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2005年8月4日 17:15:59 GMTに保存された http://www.minsyu.jp/link/link_syugiin.html のキャッシュです。
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また、始末に負えないことに、かつての水島ホームページにリンクしていたところが結構多く、それらのURL変更を依頼しても、それ自体アクティブでなくなっていることもあり得る。
しかも、民主党自身のサイトにあるメルマガバックナンバーには、次のような記事がある。
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<おすすめ議員メルマガ(4)>
民主党所属国会議員が個人で発行しているメールマガジンは50以上。有権者
と議員をパーソナルに結ぶ大事な役割を果たしています。「DP-MAIL」では、
その中から個性的なお薦めメルマガを選りすぐってご紹介していきます。
●水島広子★国会報告
水島広子(衆) 栃木1区 34歳
医学博士にして2児の母。家庭と国会を往復する日々を繊細な視点でレポー
トする。
発行:週1回
登録: http://www.mizu.nu/
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それどころか水島広子自身のまぐまぐバックナンバーにも.nuのURLが保存されている。
ちなみに、少年法が危ないでは変更が済んでいた。なぜわかるかというと、やはりグーグルのキャッシュで.nuのリンクが確認できるからだ。
nuだとか、今も使っているcxだとか、訳のわからないドメイン名を使っているが故のリスク、といえなくもないが、それにしてもひどい目にあったということになろう。
自分がかつて使っていたURLでアダルトサイトを開くのはサイバースクワッターだという理屈も立ちにくいだろうし、現在のドメイン名紛争処理方針でもそれは通らないように思う。そのようなことを認めてしまっては、ドメイン名について事実上登録廃止後も支配権を認めることになってしまうからだ。
ではどうすればいいか?
残念ながら妙案はなく、事務所総動員で一つ一つのリンク先にお願いして潰していくしかない
リンク変更をお願いされた側がそれを無視していると、水島広子に対する名誉毀損とか氏名権侵害とかになるかどうかは、なかなか興味深い問題である。
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コメント
う~~~ん
いろんな問題を含みますねぇ~~
投稿: 弁・五右衛門 | 2005/08/13 19:03
リンクのリンクは提供罪とならない解釈が確立することを願います。
投稿: 通りすがり | 2005/08/15 10:49
児童ポルノはなさそうです。
わいせつ図画公然陳列罪の正犯というのは、なんとか構成できそうですね。
データが行っちゃうのだから頒布罪という構成も可能です。
投稿: 奥村(大阪弁護士会) | 2005/08/15 13:46