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2005/07/24

Scotland Yardの誤射事件

イギリスの警察がテロと無関係のブラジル人を射殺した件について、報道は様々である。

CNN JAPANには以下のような目撃者談が掲載されているが、これは日本のマスコミが報ずるところではない。
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親族のアレックス・ペレイラさんによると、メネゼスさんは約4年前から英国在住の電気技師。メネゼスさんが警察命令に従わず、改札を飛び越えたという警察説明について、メネゼスさんは定期を持っていたため改札を飛び越える必要もなく、警察から逃げるようなことはあり得ないと主張。「『申し訳ない』では済まされない」と、家族の怒りを代弁した。
事件を目撃したというマーク・ホイットビーさん22日、は「列車に駆け込む男を見た。ものすごい勢いで走っていたので、つまずきかけてころびそうになっていた。男3人に追いかけられていて、3人のうち1人は手に黒い拳銃をもっていた。逃げていた男が倒れるみたいになると、追いかけていた2人が覆い被さるみたいにして押さえつけて、もう1人が発砲した。銃声は5回聞こえた」と報道陣に話していた。
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 いずれにしても、スコットランドヤードが遺憾の意を表明した上で、独立した第三者機関による調査に真相究明を委ねたいとしたところは、額面通りであれば、素晴らしい。
また、テレビなどで、白人の一般市民が警察の過剰反応を非難する声を挙げているところを見ても、彼の地の民度の高さを感じざるを得ない。

それに引きかえ、もし極東の日出ずる国で同じことがおきたとすれば、警察はほっかぶりして適正だったと繰り替えるだけだろうし、外部機関に調査を委ねるなんて発想は誰も思いつかないだろうし、怪しい外国人では撃たれて当然といわんばかりの論調が、一部メディアからも一般市民からも出てきそうな気がするのだ。

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偶然が重なった事故... と片付けてしまって良いものか 銃を向けたのは私服警察官 [続きを読む]

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