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2005/07/07

取材源の秘匿への脅威

共同ニュース

大陪審で取材源の証言を拒否した記者に収監命令が下された。
匿名性保護関連ネタということでメモ

取材源の秘匿は、報道の自由を保障し知る権利を保障するために是非とも必要な要素だが、絶対的な要請というわけではなく、他の法益との利益考量により、場合によっては取材源の秘匿が後退することもありうる。
今回の記者のケースはよく分からないし、法廷侮辱というサンクションの当否も、日本で妥当するかどうかという点では評価が分かれる。

日本の例としては、刑事について最判昭和27年8月6日刑集6-8-974が拒絶権を否定し、民事について札幌高決昭和54年8月31日下民集30-5=8-403が肯定している。

この後者の解説を書いたときは、何らかの中間的な解決が必要としたが、ケースバイケースの中で、例えば権力機構に対する監視の局面では取材源の秘匿がより強く要請されるというような考え方もできるのではないかと、漠然と思っている。

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コメント

このことには
1)ニクソン大統領弾劾時の共和党側の教訓
2)イラク戦争による国益保護
3)最高裁判事の保守化
などが背景にあるのではないでしょうか?
(想像ですが)

投稿: aete | 2005/07/07 14:59

よくわかりませんが、私も9.11とイラク戦争のせいではないかと想像してます。

投稿: 町村 | 2005/07/07 15:09

大きな歴史のうねりとして、かねてから小倉先生が主張されているように、匿名の時代は終わり、これからは実名義務の時代になっていくのだと思います。

匿名の民衆の行動や言論はテロに結びつきやすく、権力・権威ある者への反発につながりやすいのです。

それに加え、リアルワールドでは、小型で高性能な爆弾や、容易に合成できる生物化学兵器への脅威が、また、サイバースペースでは、ネットを使った言論テロの脅威が増大しています。

現在の資本主義社会を維持・発展させていくため、すべての行為・言論(特に反体制的な物は要注意)に実名義務を課す方向にあるのは歴史的必然です。

また、内心的自由権は絶対とされていましたが、そのような考えはもう時代遅れであり、匿名テロによる社会秩序破壊を未然に防止するとの観点から思想信条ごとによる事前防御策の導入(共通IDはこのコンテクストから早期の導入が期待されます)も歴史的必然と思われます。

投稿: 実名派 | 2005/07/07 17:41

↑あえて突っ込みますが、その意見実名でお願いします!(笑)

投稿: aete | 2005/07/07 18:23

>実名派さん

もしかして、小倉先生の分身ですか?
実名派が実名を名乗らず、町村教授のブログで匿名テロ活動をしているように思える。

ネット社会の秩序破壊を未然に防止するためには、小倉先生を擁護すべき時代に差し掛かってるかもしれない。(笑)

投稿: 通行人A | 2005/07/07 19:11

実名派さんは本名ジョージ・オーウェルとおっしゃるのではなかろうか?

投稿: 町村 | 2005/07/07 22:48

 いえいえ実名派さんの本名はダースベーダーですってば(笑

投稿: 通行人 | 2005/07/08 01:32

共同ニュースのリンクがimode用のリンクらしく、パソコンからアクセスできないです。それとも、アクセス禁止措置が施されたということでしょうか。

投稿: PCユーザ | 2005/07/08 04:55

なるほど、iMode 用ということはありますね。
変だなと思ってました。

投稿: 町村 | 2005/07/08 12:54

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