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2005/07/29

名古屋地裁証人殴打事件

ショッピングセンターで幼児を突然刺し殺した犯人が、その公判で目撃証人である女性の証言中に、突如殴るという事態がおきた。
朝日新聞の記事より
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 主婦が殴られたのは、開廷直後の午後2時過ぎ。法廷中央の証言台に座った主婦に、検察官が「暴力を振るったのは後ろにいる被告人ですね」と質問し、主婦が右後方を振り返って「間違いありません」と答えて向き直った後、座っていた氏家被告が立ち上がり、主婦の顔を右手で殴りつけた。
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全くとんでもない話だが、法廷の構造を思い浮かべると、その気になればいつでもあり得る話だ。

だいたいのお白州型単独法廷では被告人が証人のすぐ後ろ、至近距離に座る。刑務官が両側を固めているとはいえ、一歩前に踏み出せば証人につかみかかることができる構造なのだから、突然なら止められないのが普通だ。緊張が高まっているときなら、それなりに警戒しているだろうが。

弁護人の前に被告人を座らせる、本来の弾劾主義的法廷構造だと、少し離れており、また証人も全く無防備に背中を向けているわけではないので、殴りかかってくれば避けようとすることもできる。
それでも、法廷構造としては無防備な気がする。

さりとてテロ頻発国のように防弾ガラスで仕切ったブースにいれておくというのも、民事法廷に使う場合は無駄となる。
ただ、裁判員制度導入時の刑事法廷は、いずれにしても全部改装しなければならないのだから、被告人ブースを弁護人と傍聴席との間くらいに作っておくのがよいのだろう。

ちなみに現在のお白州型だと、恨みを抱いた被害者が被告人を刺そうと思えば、いつでもできてしまう。殴るなんてのは朝飯前で、実例もある。被告人の安全確保という点でも、弁護人側にブースを設けるのは喫緊の課題だ。さもないと、傍聴人から殴られた被告人が国家賠償責任を追及してきて抗弁できなくなると思うが。

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コメント

となると空港の入場検査みたいに
なっていくのもやむをえないですね。

そういえば、東京地裁は簡易ゲートみたいなのを設けていましたね。

被告人、被害者(証人)だけでなく
後、裁判官の安全も保護しないといけません。この前の米国の事件は衝撃的でした。

ただ、
安全を確保するためとはいえ、開かれた裁判所を志向しようとしても、
一般のイメージだけでなく、形式的にも裁判所が閉鎖的になることになりますね・・・

投稿: 東馬 | 2005/07/29 17:13

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