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2005/06/17

匿名性の危機--欧米の動き

再開された指宿ブログで紹介されていたYour ISP as Net Watchdogでは、アメリカ司法省がISPに対し、顧客のすべてのネット利用ログを保存するように義務づけるかどうか、検討中ということである。
具体的な部局は児童保護局が積極的だが、反テロ部門や著作権侵害にも応用される考え方として、注目されている。

この記事ではヨーロッパの動きについても触れられている。
フランス、イギリス、アイルランド、スエーデンは共同で欧州議会に対して、テロを含むネット犯罪抑止のための強制ログ保存ルールの制定を提案した。しかしこの提案は今年の6月7日に否決された。→記事参照

その際の報告書は、既に一定期間のログ保存とプライバシー保護を定めたディレクティブが複数存在するので無駄であること、域外プロバイダの使用により無意味になること、仮に現在のデータ量でどれほどのログを 保存しなければならないか推計すると20000-40000テラバイトにもなること、欧州人権条約8条に違反することなどが理由としてでている。

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