アホはどこまで行ってもアホ
誰がアホなのかは想像にお任せするが、次のようなニュースが目に入った。
---石原慎太郎・東京都知事が昨年10月、「フランス語は数を勘定できない言葉で、国際語として失格」などと発言したことをめぐり、東京都内の仏語学校の校長らが近く、損害賠償などを求めて東京地裁に提訴する。---
朝日新聞サイトより
例の首都大学東京(いわゆるクビ大)のフランス語担当教官が都立大組織改編に反対していたことをとらえ、石原都知事が上記のような趣旨の発言をしたということだ。
フランス語を貶めるというよりは、そのような変な言葉を専門とする教官を貶める発言のつもりなのだろうが、数の数え方についての石原都知事の認識がよく現れている。
フランス語の数の構成は確かに変わっていて、60までは普通だが、70は60と10といい、80は4×20といい、90は4×20と10という。
しかし、実際発音して使ってみると、少々長いくらいで、80といえばキャトルバンという固まりで覚える。75と言えば、分解すれば60と15だが、発音するときはソワサンカーンズと一気に発音するので、わずか3音節。ナ・ナ・ジュウ・ゴの4音節より短いくらいだ。
ということで、石原都知事は知識として知っている言葉と実際に使われている言葉との区別ができていないようである。
フランス語の先生達は集団提訴をするつもりで原告を募集している。
http://www.classes-de-francais.com/ishihara/
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