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2005/06/15

悪ジビ-債権者平等の原則

日本独特の、農耕民族ねたみの構造が現代法に現れた原則。これにより、債権回収にいち早く着手した努力は一切報われることなく、あとから悠々とやってきた債権者に等しく分け前を与えなければならない。

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コメント

>農耕民族ねたみの構造

 あちこちでしつこく書いているのですが、「農耕民族」って何のことですか?産業革命以前に農耕をしていなかった民族がいるのでしょうか?

投稿: 井上 | 2005/06/16 07:55

あはは、それは歴史的に根拠のあることとして言っているわけではありません。ステレオタイプなレッテルです。

農耕民族、もっというと稲作農家中心の村では、隣の人がやることに揃える、自分だけ先んじて何かをするよりもみんな一斉にやる方が利益になるということがありそうで、それが行動原理となっているのではないかと言う見方があります。いわゆる隣百姓。
それに対して狩猟民族は、他の競争者に先んじてまず獲物を捕らえることが競争に打ち勝つ第一条件で、先んじた人が優先的に分け前を得られるというのが自然な結果となっていそうです。

こういうステレオタイプ的見方を前提に、日本語では農耕民族とか狩猟民族といった言い方をするのであって、それが歴史的事実と合致しているかどうかはさしあたりどうでもいいのです。

投稿: 町村 | 2005/06/16 09:05

なるほど、人の性格を分類する「てんかん気質」「分裂気質」みたいなものだと考えればいいのですね。それらが疾病としての「てんかん」や「分裂病」とは無関係であるように。

投稿: 井上 | 2005/06/16 12:09

多分・・・。
粘着なんてのが最近は流行ってますが、あれも確かその一種でしたよね。

投稿: 町村 | 2005/06/16 12:57

 でも、本気で「日本民族は農耕民族特有の精神構造をもっている」と信じている人が世の中にはいるんですね。単なるレッテル張りだと思ってない。
 橋爪大三郎という、かなり広範囲で活躍している社会学者が「日本の土地関係は昔から固定的で、それが日本人の政治意識に影響を及ぼしている」という論を著書に書いていて、驚いてしまいました。

投稿: 井上 | 2005/06/16 18:35

その辺になるとなんともいえないですね。マジな話ということであれば・・・。
規範意識のレベルでは、農耕民族かどうかを別として、農村型行動様式(隣と合わせるのを最優先)が規範意識に影響を与えていることはあり得るでしょう。現実にサンクションが発動され、しかもそれが幾世代も積み重なれば、一般的な規範に転換することもありうることです。

ただし、その議論の難点は、農業国とされるフランスでそうじゃないのになぜ日本人は・・・といわれるところです。
要するに農村社会の影響で説明するのは、後付の理屈にすぎないのかもしれません。

投稿: 町村 | 2005/06/16 19:00

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