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2005/06/06

mixiとプライバシー保護(今度こそ)

本題だが、ミクシィでは日記を公開したり、フォーラムやSIGのようなコミュニティを勝手に立ち上げ、仲間が集う。そして友達をマイミクシ登録して輪を広げていく。

有名人で無差別に受け入れる人は1000人の上限に達する人もいる。が、通常は十数人から数十人程度のようだ。
この情報って、結構危うい情報だと思う。誰と誰とがどのような興味でつながっているのかが透けて見えるのだから。しかもご丁寧に、友達紹介を書く欄もあり、わざわざ何つながりかを書きあう仕組みもある。
おまけに、自分のホームページを見に来た人とその時間(つまりアクセスログ)が、各会員のページに公開されているので、これまたデータベースに入っていると言うことだ。表だってマイミクシ登録していなくとも、巡回していたり、たまに見に行ったりしているのがバレバレ。

こうした興味関心の有無が現れるデータが数万人(数十万人?)まとまって存在しているので、マーケティングに使おうと思ったら極めて貴重な資料となる。
当然、漏えいリスクは高まるばかりである。

ミクシィがどのような経営体でどのような仕組みを採用しているか、全く知らないのだが、会員として入り込むだけでもかなりの情報収集が可能だろうし、その目的での会員もいないはずはないだろう。そして内部者や外からの不正アクセスも当然リスクが高いだろうと思われる。

ちなみに、ミクシィは実名で登録するものだという思いこみが流布しているが、そうと限ったものではない。紹介者がいるから安心、というのも、色々と抜け道はある。所詮はオンラインワールドであることを肝に銘じた方が良さそうだ。

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