France版クラスアクション
石原都知事の関係エントリにトラックバックをくれたT先生のサイトで、フランスのクラスアクションサイトが紹介されていた。
フランスでは、クラスアクションそのものがあるわけではないが、類似の制度としてaction de groupとかaction collectiveという制度がある。
そのサイトによれば、コピーガードの付いたDVDが私的コピーをする権利を害しているとして、損害賠償を求める集団訴訟を提起するべく、原告を募集している。
もっとも、これから訴訟を提起する予定の領域のリストはあるが、まだ提訴したという事例は記載されていない。
もし実体化されたら、面白いであろう。
なお、日本でもこの種の試みは可能である。石原都知事の件でも、集団訴訟を用意しているようだが、選定当事者制度を使い、当事者にはならなくても選定当事者に自分の権利行使を委ねる選定者になることを勧誘するという手もある。
ただし、そのメリットは今ひとつはっきりしないのだが。
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コメント
トラックバックありがとうございました。
先生のご論文は、よく読ませて頂いております。
なるほど、選定当事者制度を使えば、当事者となるよりも負担が軽く、広がりがでそうですね。
今後ともよろしくお願いします。
投稿: T | 2005/06/04 00:38