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2005/03/31

Yahoo!オークション詐欺でヤフーを提訴

かねてから予告されていたヤフオク詐欺被害者によるヤフーの責任を問う集団提訴が、本日名古屋地裁でなされた。原告(団)のサイトはなかなか興味深い。

特に、裁判を起こしたことも起こされたこともない人にとって、弁護士に依頼して裁判をするとどれくらいとられるのか、というのが一番気になるところだが、このサイトでは次のように明確(?)な基準となっている。

弁護士着手金並びに事務費用5,000円
 配分内訳(弁護士着手金充当7割・印紙、郵便切手、事務費充当3割)
但し、請求額が5万円未満の方は請求額の10%、請求額が10万円以上の方は下記注意を参照下さい。
支払い方法:下記、原告団会計の口座へお振り込み下さい。  
事が順調に推移し、原告に何らかの経済的利益が生じた場合、弁護士報酬は、その経済的利益の15%とします。
注意:請求額10万以上の方は、印紙、事務費等に充当の為。請求額の1%に相当する金額を加えて下さい。
計算方法:例えば100万の方は、90万の1%=9,000円 ・9000+5000=14,000

これだと、5万円以上10万円未満の人が100人集まれば、35万円の着手金に印紙等15万円ということになる。
中には、報道によれば一人で170万円も被害にあった人がいるらしいので、そういう人は21000円の支出になる。

いずれにしても、格安である。

同じく報道によれば、原告団は572人とのこと。
少額多数被害の集団提訴について、一つのモデルケースにもなりそうだ。
もっとも、本案の問題については難しい点を多くかかえているだろうと思う。

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コメント

 ヤフオクのシステムに瑕疵があるというのなら、対案を示す必要があると思います。出品手数料10円、落札手数料3%で、どうやって詐欺を防ぐのでしょうか。
 170万円の被害者は、カーナビばかりを10台も買った人だそうです。転売目的で安値につられて入札し被害にあったのですね。欲の皮突っ張りすぎです。
 私は評価が1000に達するヘビーユーザで、ヤフオクができる前からネット売買を続けてきましたが、まだ一度も詐欺にあったことはないし、トラブルもないです。
 取り込み詐欺が出没するのは、高額で換金性の高い商品ですし、売り出し詐欺はもっぱらチャリンカーです。「発送は送金の1ヵ月後です」なんてところでおかしいと思わなくちゃいけない。

投稿: 井上 | 2005/04/02 18:34

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