news-lsロースクール・チェック
出張中で今頃知ったが、ロースクールの調査と結果公表が文科省から出たようだ。
朝日の記事によれば
「入学定員の4分の3を割り込んだのは関東学院、近畿、神戸学院の各法科大学院。定員を2割以上超過して学生を受け入れていた法科大学院は成蹊、専修、創価、東洋、日本、中京、広島修道の7校」
ということで、このリストを見るといずれも超難関校とか司法試験実績の高い大学とは必ずしもいえない大学だ。
もっとも成蹊は社会人に適したコースを昼夜にわたって開いているところなので、その関係で受入が多かったのだろうが、それでも人数が多すぎると指導に支障を来すことになるはずだ。あるいは、それなりに非常勤講師等の応援を求めて量的な対応能力を充実させなければならない。
近畿大学のように、一定の質的水準を維持するため定員にこだわらないというところもあるが、疑問は感じないわけではない。幅広く受け入れて、その1年間の法学教育で厳しいセレクションをする方が本筋だろうと思う。
もちろん成績を厳しく付けるには、その前提として教育をしっかりしなければならず、それは教員が何をやっているかが厳しく問われることになるので、これまた容易なことではないが。
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